かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

最果てを目指す南米旅行その4~エル・カラファテ第1話 パタゴニア年越し~

<12月30日>

チリの国境を無事に通過したバスは、オフロードをゆっくり進んでアルゼンチン領内に入る。ここで当然ながらチリの携帯電話の電波が入らなくなった。国境には柵などなく、割とルーズな感じ。15分ほどして、アルゼンチン側の入国事務所に到着。

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出国審査1列、入国審査1列しかないので、バスが立て続けに到着すると結構混みます。入国審査ではバスの乗員名簿が机に置いてあり、自分のを探すわけですが、これでバスの乗客の国籍と名前、パスポート番号がバレバレ。個人情報がダダ漏れでした(笑)いいのかアルゼンチン!!

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無事に入国審査を終えると、バスは再び舗装された道を北に向かってひた走ります。道中は殺風景だったので、完全に爆睡。ちなみに名簿を見た限り乗客の半数以上はアメリカ人で、車内は英語がかなり飛び交っていました。

予定より約1時間ほど遅れて、エル・カラファテのバスターミナルに到着。気温はプエルト・ナタレスよりも高く、日中は18度ほどで、日が出れば半袖でも歩ける程度。でも夜はそこそこ冷えます。

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バスターミナルから歩いて15分ほどで、年越しをする宿、宮里INNに到着。この宿は日系人の方が営む民宿で、オーナーご夫妻は日本語を話せます。1泊100ドルですが、年越しくらいゆっくりしたいので早めに予約しておきました。冷蔵庫やセーフティボックスもあるので何かと便利です。そして、結果的にこの宿を選んで大正解でしたと。詳細後程。

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昼ご飯は今まで溜まっていたクッキーなどの食料でしのぎ、街の散策へ。エル・カラファテはパタゴニアを代表するロス・グラシアレス国立公園の観光拠点であり、何でも揃います。そして、チリ側よりヨーロッパ色がかなり強い印象。

 

まずは携帯のsimカード探しから。大体こういうのはキオスクで売っているもので、今回も宿から一番近いキオスクでMovistarのsimを25ペソで購入。

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ただしmicroシムまでしか自動でカットできなかったので、宿でハサミを借りてiPhoneその他に対応したnanoサイズに自前でカット。基盤も切らずに無事完了です。なお、ネットの接続にはAPNの手動設定が必要で、2016年12月現在では以下のように設定します。

APN: wap.gprs.unifon.com.ar

Username: wap

Password: wap

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これでLTE含むデータ通信が利用可能になります。料金は50MBあたり6.5ペソです。チャージもさっきのキオスクで回線開通後可能で、100ペソ分入れておきました。

 

その後は両替と買い出し、散策。ATMはたくさんあります。お土産屋さん、旅行代理店、レストランなどはメインストリートに並んでいます。

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パン屋さんでは、南米おなじみのエンパナーダも売ってました。

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スーパーはメイン通りの端の方にあります。クレジットカードを使う時にIDがいるらしいので、そこだけ注意かなと。アルコールの購入には確認は無し。あと、12月31日はスーパーが午後4時で閉まるとのことで、30日のうちに水や食料を大量購入しておきました。

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一通り用事を済ませて、晩御飯について宿で相談。近くのMi Ranchoというレストランが美味しいよ、と聞いたので迷わず突撃。20時に行くと、30分くらい待てと言われたので、名前を書いてしばし退避。30分後に着くと、きちんとお一人様のセッティングがしてありました。ちなみにこのレストラン、最近かなり人気で本店の斜め向かいに大きな支店を出したとのことで、今回はその支店に行きました。

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オーダーはビールとサーロインステーキ。アルゼンチンなんだからパリージャとかアサードだろ、というのが普通ですが、ここはイタリアン系の料理屋なので、そんな豪快なメニューよりもスタイリッシュな料理が多いです。このボリューム感で約2000円とかなり安く、味も今まで食べたサーロインの中で一番美味かったです。久しぶりのビールとも相まって、かなり満足できた晩御飯でした。無料の小さなアップルパイが〆で出てくるあたり、かなりイケてます。店員の動きもよく、愛想も英語もばっちり。後で見たらこのレストラン、TripAdviserで第2位でした。納得。

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宿に帰り、翌日の予定を立ててこの日は終了。

 

<12月31日>

 さわやかな青空でむかえた大晦日。まずは宿の朝ごはん。

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2016年の大晦日は、翌日元旦の氷河トレッキングに備え、事前学習の意味を込めてGlaciariumと呼ばれる氷河関係の展示館に行ってきました。アクセスは市内の専用バス乗り場から毎時00分に1本出ている無料バスで15分ほどで、宿の人曰く「早めに行って席を確保したほうがいい」とのことだったので、11時発のバスを狙って10:45に到着。

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バスと言ってもハイエースのちょいデカいくらいの中型車でした。あっという間に到着。

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Glaciariumもさることながら、この立地がザ・パタゴニアと言わんばかりの広大さ。

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入場料は大人350ペソと結構高い。でも学生は250ペソで、ちょっと得しました(笑)大学院生も学生です!

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中の写真は撮っていませんが、氷河がどのようにできるのかについて、スペイン語と英語でかなり詳細に学べます。英語もなんちゃって英語ではなくしっかり書かれてました。道順の最後に10分くらいの3D映像コーナーがありますが、これは地球の歩き方が言うほどすごくはなく、( ´_ゝ`)フーンという程度。しっかりお勉強をして、12:30発のバスでエル・カラファテに帰りました。

 

昼ご飯は小さなピザを食べ、その後は宿の近くにあるニメス湖へ。ここは野鳥の繁殖地になっていて、散歩にはちょうどいいコースかと。普段は入場料がかかりますが、大晦日は受付がやっておらず、でも自由に出入りできるラッキーな日でした(鍵のし忘れ??)。

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湿原を歩くようなイメージです。日本では見られない野鳥が数多くいます。双眼鏡があればなおいいですね。

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ニメス湖の隣はアルヘンチーナ湖で、こっちサイドにも入れます。

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鳥さんには割と近距離まで近づけます。28ミリ単焦点レンズでこの感じ。

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ズームで切り出さないと写真では分かりませんが、この湖にはチリフラミンゴが結構います。普通に空を飛んでいてびっくりしました。

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というわけで、2時間くらいバードウオッチングを堪能して、宿に帰還。

 

さて、大晦日です。晩御飯をどうしようかと。どこもスペシャルメニューや予約制など、一人旅には結構しんどい環境でした。しかし、ここエル・カラファテには、なんと日本人が握るすし屋があるんです!!大晦日の晩御飯くらい贅沢しようと(この財布の緩みが正月まで続きます笑)、高値を覚悟で寿司バー藤にお邪魔しました。

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店内の雰囲気は日本そのもの。完全日本語対応です。まずはお通しから。つい菊正宗をオーダー。久しぶりの日本酒に、祖国を思い出します。ここは日本の真裏で内陸地のパタゴニアですが、確かに日本がそこにありました!(笑)

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オーダーは刺身と寿司。ネタは両方ともほぼ同じです。ネタは思いの外新鮮。恐らく空輸でしょうね。味も合格。日本酒がすすみます。

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ついにシース―の登場です。(パタ)ゴニアでシースーなんて、何という贅沢でしょうか。やっぱり私は日本人です。合計で45ドルくらい払いましたが、大晦日なのでヨシとしましょう。

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ほろ酔いで宿に帰ると、オーナーさんが「家族で年越しパーティやるからあとで声をかけるね」とのこと。どうやら大晦日の宿泊客のうち、日本人の自分だけがお呼ばれされたみたいで、これは幸運でした。そして、ここで偉大なるおばぁと出会います。

 

おばぁとは宮里百合子さん。何と2年前にテレ東の「世界ナゼそこに?日本人」でテレビ出演していた、当時87歳のおばあちゃんです。そして2016年12月31日が90歳の誕生日!!なんとめでたいタイミング!!

www.tv-tokyo.co.jp

そう、自分は宮里家の年越しパーティとおばぁの誕生日(卒寿)パーティに招待されたんです。御年90になられた宮里さんは、とても90歳とは思えないほど達者で、会話もしっかりされています。沖縄出身で太平洋戦争を経験し、その後アルゼンチンに移住など、本当に波乱万丈の人生を送ってきて、今、エルカラファテで息子家族のみなさんと共に暮らしています。お話しする中で、戦前の歴史の教科書に書いてあったこと、日露戦争に勝つために日本がどうやって戦艦を買ったかなど、自分が知らなかった歴史を教えてくれたり、終戦直後から飲み始めたコーラを今でも飲んでいたりと、色々な側面から驚かされました。もちろんスペイン語もちゃんとお話になっていて、地域の方々とも楽しく交流されているようでした。

おばぁだけではなく、オーナー家族含め沢山の料理とお酒でおもてなししていただき、本当に感謝感激の大晦日でした。日系人がどのように現地社会に溶け込んでいったのか、その歴史を知ることもでき、これまたいい勉強。こうして2016年は幕を閉じ、爆竹の音とともに2017年を迎えたのでした。

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その5に続く。

 

最果てを目指す南米旅行その3~プエルト・ナタレス編~

<12月28日>

イースター島を出発した飛行機(LAN846)は、予定よりやや早いAM6:10にサンチアゴに到着。預入荷物を引き上げ、国内線乗り継ぎで一路プンタ・アレーナスへ向かいます。乗継時間がもともとあまりない(所定1時間半)乗継だったので、イースター島で乗継便の搭乗券を印刷しておいたのだが、これが奏功。朝のサンチアゴの空港は乗客でごった返しており、特に自分が利用するSKY Airlineは格安とあって長蛇の列。これでは8:20発のフライトに間に合う気配がありません。そして、あらかじめ荷物は全手荷物方式に対応させておいたので、搭乗券と共にシームレスにセキュリティチェックを通過。この辺は作戦勝ちといったところでしょうか。

 

飛行機は定刻通り出発し、約3時間でチリ南部のプンタ・アレーナスに到着。乗客は観光客だらけで、中国人も目立ちます。空港自体はこじんまりとしており、パタゴニアにある空港はどこも似たような感じでした。さすがにここはパタゴニアイースター島サンチアゴに比べると、一気に気温が下がっており(15度くらい)、おまけに風が常に強いので防寒グッズは必須です。

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ここからはバスでプエルト・ナタレスを目指します。ちなみにプンタ・アレーナスからは南極行きのツアーも出ていたり、美味しいシーフードを食べられたりと、結構魅力的な街なのですが、時間の関係で今回は残念ながらスルー。

 

空港の売店で軽い昼食をとり、ネットで予約しておいたバスを待ちます。12:30発でしたが、やってきたのは13:00。まぁ、こんなもんでしょう。バスに乗る前に車掌が一人ひとり名前を大きな声で呼んで確認していたので、小学校の修学旅行を思い出した次第(笑)。チリのバスはかなり快適で、うとうとしている間に3時間ほど走って、今日の目的地、プエルト・ナタレスに到着です。

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バスターミナルから徒歩10分ほど坂を下ったところに、宿泊したThe Singing Lambがあります。ネットで評価が高かったので予約しておきましたが、内装、設備ともに文句ありません。Wifiイースター島よりは断然早いので、ストレスなくネットが出来ます。1泊30ドルと少々お値段が張りますが、シャンプー、石鹸ほか標準装備で居住性は◎です。英語ももちろんOK。

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必要十分なキッチンもあり、自炊もばっちりできます。唯一の欠点は、ホステル内へのお酒の持ち込みが不可で、飲みたい場合は中にあるミニバーを利用することですが、その分秩序は保たれます。

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部屋に荷物を置いて、受付で翌日のパイネ公園ツアーを予約して(35000ペソ)、街の散策へ。メインストリートには様々お店が並び、ここが小さいながらも町であることを改めて認識。やはり昨日まで居た離島より物資はだいぶ豊かです。

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左端に見えているUのマークのところが大きめのスーパーマーケットで、一通り揃います。町はパタゴニア旅行中の観光客だらけで、治安もよさそうでした。ちなみにスーパーに行く時はマイバッグ持参で行くのがマナーというか、そうしないと大量に買ったときに袋を買う羽目になります。ここでは自炊用のパスタとバナナ、パンなどを購入。

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夜は宿で晩御飯と翌日のツアー用昼ご飯(サンドイッチ)を作り、ラウンジでごろごろ。久しぶりにネットを思う存分してスッキリ(笑)翌日のツアーに備えて早めに就寝。

 

<12月29日>

8時過ぎにツアーの迎えが来るらしいので、7時過ぎに起床して朝食をいただく。ここの朝ごはんは任意でスクランブルエッグをオーダーできるので、旅行中の玉子不足を解消できます(笑)

 

今日参加するのは、トーレス・デル・パイネ国立公園と呼ばれるパタゴニアでも有名な国立公園を巡るツアーで、プエルト・ナタレスはその拠点となる町です。このツアーに参加するのも今回の旅の目的の一つ。

 

バスは途中、色んなポイントで写真撮影の時間をくれるので、写真を撮りまくります。が、パタゴニア名物の強風で、結構ブレる・・・

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途中、グアナコの群れに遭遇して写真タイム。そんなに人間を怖がらないのか、結構な距離まで近づけます。

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公園入口手前にあるのがアマルガ湖。クリーム色の湖と、パイネの岩峰、青空がいいコントラスト。

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雪解け水で増水した滝もあり。自然にまつわるものなら、何でもありそうな感じで、ただただスケール感に圧倒。

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ここが公園の入り口。ツアー代金に含まれていない入園料を払います。宿では現金のみとの話でしたが、クレジットも対応しているようでした。

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トレッキングをしている人も多い。さわやかな青空のもとのトレッキングはかなり楽しそう。

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園内に入り、トーレス・デル・パイネと呼ばれる3本の岩峰、そして最高峰のパイネ・グランデが近づいてきます。

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氷河に含まれる組成物の関係で、湖の色がこのようにエメラルドグリーンになったり、クリーム色になったりするそう。

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サルト・グランデと呼ばれる滝付近からは、雄大なパイネ・グランデを望むことが出来る。

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滝も水量抜群。しぶきが結構飛んできます。

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この通り、自然の雄大さを存分に満喫できます。ただし一緒にいたスイス人曰く、「スイスにかなり似ている(笑)」とのこと。これには同意だが、スイスのそれよりも迫力があります確実に。

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遅めのお昼ご飯は、14:30くらいから、このキャンプ場にて。

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こんな形をしたレストランもありますが、宿の人から「高いだけだからやめとけ」と言われ、サンドイッチを持参した次第。

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こんな景色を間近で見れるキャンプ場、素敵です。ワインでも持ってくればよかったと後悔。とりあえず売店のコーラで一息。

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昼食後は最後の名所、グレイ湖へ。定員6名という吊り橋を渡り、展望台を目指します。

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森を抜けると巨大なモレーンが出現。そして台風並みの強風に遭遇。台風の実況中継ごっこが出来るくらい。

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モレーンを風にあおられながら歩きます。これはかなりしんどい。

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ようやく端っこまで到達し、浮かぶ氷河と奥にあるグレイ氷河を拝めました。しっかし風が強いです。耳が痛いほど。防寒グッズ必須です。

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下の動画のように、まるで海のように波が押し寄せます。

www.youtube.com

 

ナタレスへの帰り道、最後のビューポイントに立ち寄ります。これでパイネ公園ともお別れです。

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ツアーの最後にはミロドンの洞窟という、かつてこの地域に生息していた大きな動物(ナマケモノに似ているらしい)の骨が見つかった洞窟に立ち寄りますが、ここは行きたい人だけの任意。自分は特に興味がなかったので売店でコーヒーを飲んでまったりしてました。

 

宿には18時過ぎに到着。約10時間のツアーでしたが、かなり満喫できたと思います。晩御飯は昨日の残りのパスタとバナナを食べ、荷造りをして就寝。

 

<12月30日>

この日はいよいよ国境越え。隣国アルゼンチンに向かいます。目的地は、エル・カラファテ。バスは事前にネットで予約しておいたので、発車15分前にバスターミナルに到着、窓口で切符に引き換えていざ乗車。パタゴニアのバスは結構な割合でネット事前予約ができるので、かなり便利です。そしてこのバスもかなり快適で、揺れがかなり少ない。

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ここがチリの出国審査場。パスポートと入国時にもらうイミグレーションカードを出して、スタンプもらって、はい、おしまい。

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国境越えの道は意図的なのかオフロード。いよいよアルゼンチンに上陸です。

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その4に続く。

最果てを目指す南米旅行その2~イースター島滞在記~

<12月24日>

クリスマスイブの午後にイースター島への上陸を果たしました。念のためイースター島の位置を確認しておくと、下の図のピンがあるところになります。行き方はチリのサンチアゴから飛ぶか、タヒチパペーテから飛ぶかの2択しかありません。まさに絶海の孤島です。

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早速宿に荷物を置いて、同じ便で来た日本人と共に市内の散策とアクティビティの準備をします。下の写真は今回お世話になった日本人宿・Hare Kapone。1泊9000ペソでした。

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まずは両替。クリスマスイブでも市内に1カ所しかないガソリンスタンドの隣のお店は普通にやってました。続いてレンタカー。こちらは「明日になってみない空きがあるかどうかと分からん」という適当な管理体制にしてやられ、翌日朝に仕切り直すことに。ダイビング希望者も岬付近の店を訪ねるも、クリスマスモードで閉店という始末。でも、街をふらふら歩いていると、やっぱりいるんですよね。奴が。

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普通におるやんか・・・そう、この島には約1000体ものMOAIさんがいるので、こういうのは決して珍しくないわけです。本物もレプリカもいますが関係なし。初めて見る人にとっては「おおぉ」ってなりますし、イースター島に来たんだなぁと思いを馳せることが出来ます。

 

島の雰囲気は一言でいえば「沖縄」にかなり近いのかなと。のんびりしてる感じとか、坂道とか。ラテンノリノリのカリブ諸国とも違い、何となく懐かしさを覚えます。

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街にはスーパー的な店も、薬局も、ATMも何でもあるので、お金さえ払えば不自由はしないのかなと思います。スーパーの1軒ではEntelのRecargaが可能でした。ちなみに村(ハンガロア)は3Gのデータ通信も可能です。

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島にはいくつかのwifiスポットもあり、ここでネットも可能です。ただし接続状況はまちまち。

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この日最大の懸案事項は、晩御飯でした。そう、クリスマスイブだったので、レストランが開いていなかったり、特別メニューでお値段が高くなっていたりと。散々探して悩んだ結果、何とフレンチのコース料理をいただくことに。

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メニューはクリスマス仕様でコースのみ。お値段なんと45000ペソ(お酒も飲んだので合計50000ペソは超えていた)というリッチな晩御飯。これで不味かったらしばくぞ、と思いながら料理の到着を待ちます。前菜はスモークサーモン。うん、普通においしいです。

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メインはマグロのしっぽのソテー。最初はお肉かと思ったほど。シンプルな味付けかつ中がレアでマグロの味が引き立ち、これまた美味。

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デザートもオシャレにキメて、満足な晩御飯でしたとさ。

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夕食後は村内の夕日スポットで夕日×モアイを見に行きました。残念ながら水平線上に雲があったので綺麗な日の入りではありませんでしたが、イースター島らしい風景でした。

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その後は教会のクリスマスミサを少し見学。この島の伝統なのか、ミサにしてはだいぶ軽やかなメロディと楽器で音楽が奏でられ、厳かというよりはワイワイという感じでした。宿に帰ってこの日は就寝。

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<12月25日>

 朝ごはんを食べた後、レンタカー探し2日目を開始。狙いは3人乗りのSUZUKIのJIMNYで、どの店も1日レンタル45000ペソです。しかし、聞いても聞いてもJIMNYの空きがなく(管理できてないだけだと思われるが)、空いているのはピックアップトラックとミニバンという始末。唯一JIMNYで空きがあったのは宿の管理人から「トラブルが多いからあそこはやめておけ」と言っていたこのお店でした。しかも店員の英会話力はこの店が1番高いという、まさにトラップ仕様。お気を付けください。

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しかもこの町のレンタカー屋さん、聞くたびに空きのある車種が変わるマジックっぷりで、結局待つのに疲れて70000ペソでちょっと大きめな車をゲットしました。MT車なので、MTの経験のある人に運転してもらうことにしました。

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ちなみに宿は完全自炊形式なので、外食するか作るかの2択です。滞在中、昼は決まってとろろそばを食べてました。そしてどら焼き。完全日本人ですね。

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昼食後はいよいよ島内のモアイを車で見て回ります。管理人さんから「メインになるラノ・ララクに先に行った方がいいよ」というアドバイスをいただいたので、道中にある倒れたモアイなどはスルーして、第一目的地ラノ・ララクに向かいます。ここはモアイの切り出し場だった場所で、今もたくさんのモアイが地中に埋まっていたりする姿を見れます。道中は牛、馬など動物さんが結構いるので安全運転で行きます。

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村から約40分で到着。MOAIさんがにょきにょきいます。

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切り出し途中のモアイもこんな感じでナチュラルにいます。

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テンションが上がって始まった全日本モアイ選手権。似せるのは結構難しい。

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続いてこれまた名所のアフ・トンガリキへ。日本のクレーン会社が再建したモアイで、どことなく日本人の緻密な仕事っぷりを感じることが出来ます。

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15体のモアイが並ぶ姿は壮観です。

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せっかくなので3体足して18体にしてみました。もっと遠近法をうまく使えば、もっとそれっぽくなるみたいです。

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島にはモアイ以外の遺跡というか、観光スポットもあります。そのうちの一つがテ・ピト・クラと呼ばれる丸い石。モアイと比べるとスケール間で劣りますが、これもそれなりに意味があるらしいです。

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アナケナビーチには、プカオと呼ばれる頭に帽子をかぶった珍しいモアイがいます。

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ビーチ自体は小さいですが、結構な観光客がいました。チリ人的にはモアイなんかよりこのビーチがいいらしいです。

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続いてアフ・アキビ。海を見つめる7体のモアイがいます。ここまでくるとちょっとMOAIさんのありがたみが薄れてくる(笑)

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この時点でモアイでお腹いっぱいになったので、宿に戻ってポークリブステーキを食べ、チリ産赤ワインをしこたま飲んで、翌朝に備え就寝。

 

<12月26日>

朝7時過ぎの朝日×MOAIを見に行くため、5時30分に起床。二日酔いが若干残る中、きれいな星空を楽しみつつ車でトンガリキを目指します。

 

無事到着するも、水平線あたりに厚い雲が・・・月は綺麗に見えてますが

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結局、綺麗なご来光は拝めず仕舞い。こればっかりは運ですね。車で宿に引き上げました。

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朝食後は、車が使える時間で行けるオロンゴ儀式村へ。島の南端部分にあり、村から歩いても行ける距離だそうですが、車に乗っている感覚だと、歩きは結構しんどい道のりになるかと思われます。

下の写真はオロンゴから見える3つの島。かつては奥の島まで海鳥の卵を泳いで取りに行く儀式を行っていたそう。

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薄い石で作られた住居。風をよけるために高さが低くなっている。

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ラノカウ火口湖。ザ・カルデラという形。この湖には風が一切入ってこないらしい。

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帰り道の途中に洞窟があるらしいので、そこにも寄ってみました。アナ・カイ・タンガタと呼ばれるこの洞窟は、「食人洞窟」で、戦いに負けた部族を儀式的に食人したとの言い伝えがある。

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これでレンタカーの旅はおしまい。トラブルなく無事に返却し、今後の旅行の事務手続きをするために街のネットカフェへ。何故行ったかというと、色々プリントアウトしたいものがあったからです。料金は1時間1500ペソ(1分単位で利用可能)、プリントアウトは白黒1枚100ペソでした。画面上部に現在までの合計金額が表示されているので、非常に分かりやすい上、流石に速度も安定していました(初期のADSL並み?)。ただしスペイン語キーボードなので、記号の配置がちょっと違って最初困惑しました。

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昼食と洗濯を済ませ、午後はのんびりだらだら。ふらふら街を歩いているうちに、翌日することがないことに気づき、勢いで釣り竿セットを40000ペソで購入!(笑)竿が貧弱なので、小魚程度が限界な感じがします。でもとりあえずこれで南の島で太公望になれます。

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島の郵便局でイースター島のスタンプを忘れずにもらいます。もちろん無料でゲットです。

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夕食は前から目を付けていた岬の端にあるレストラン。直前に予約をしていたのでスムーズに入店。まずはセビッチェから。マグロのセビッチェは初めて食べましたが、非常に美味です。シーフード万歳!

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メインは「本日の魚」をオーダー。出てきたのはマヒマヒさん。身はブリにかなり近く、ブリ照り(マヒ照り?)にしてもいいくらい。さっぱりとした身で、これまた美味しくいただきました。総じてイースター島のご飯は結構おいしいです。

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深夜はみんなで星空を見にタハイ儀式村へ。スナップシューター用の単焦点カメラでは星空がうまく取れませんでしたが、この日も結構見えてました。下の方の南十字座を見えています。星空観賞を楽しんで、この日は就寝。

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<12月27日>

ついにイースター島最終日。しかしフライトは深夜の23:55発なので、丸一日時間があります。午前中は宿で荷造りと北海道ローカル「水曜どうでしょう」のアフリカ篇を見まくり、雨が止んだ午後は近くの岬で釣りを決行!エサは直前に買ってきたソーセージ。さて、釣れるのでしょうか???噂では入れ食い状態だと聞きましたが・・・

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2時間弱頑張った結果、

 

ボウズ(笑)

 

入れ食いなんて誰が言ったのか、全然食いついて来やしません。実際海が結構荒れていて、岩場に波がバンバン来てて漢の海釣り的な雰囲気は出てたものの、お魚さんはまったく来ず。40000ペソ払ってもこんなもんです(笑)。結局釣り具セットは宿に寄付しましたので、誰か使って釣ってくれると嬉しいです。

 

宿への帰り道は少しだけ回り道。新たなMOAIを発見。

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南米の観光スポットによくある「○○までいくら」オブジェ。しかし単位がmnって、まさかメガニュートン?恐らくマイルでしょう。

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さてさて釣りに失敗した結果、最終日の晩御飯は肉になりました(笑)。先日なかった牛肉が入荷しているという情報をゲットし、島の土産に続いて牛肉をゲット。しかしこの牛肉、スジがとんでもなくいかつく、噛んでも噛んでもゴムのよう。まさかの煮込み用だった説もあり、完全に失敗でした。食べられる部分はまずまずだったんだけれども。

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そんなこんなで短かったイースター島生活も終わりを告げ、夜の空港に到着。23:55発のフライトでサンチアゴに戻りました。次の目的地は、パタゴニア地方のプエルト・ナタレスです。

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その3に続く。

最果てを目指す南米旅行その1~サンチアゴ買出しとイースター島上陸~

<12月22日>

今年の冬休みは数々の旅行先候補地の中から、南米をチョイス。この機会を逃すと次のチャンスがなさそうな地域ということで、イースター島パタゴニアに照準を当て、サンチアゴINブエノスアイレスOUTの旅程でデルタ航空のエコノミークラスを発券しました。冬休みはハイシーズンとあって、航空券から宿までどこもインフレしまくりですが、お金でも買えない時間の価値を優先して勇気を出して予約。一瞬で冬ボーナスが消失(笑)

 

サンチアゴまではデトロイトアトランタ経由。デトロイト空港のデルタ地上職員のレベルはどうにかならないものかと毎回思うが(上級会員のカウンターなのにサービスがなってない。前回はLGA⇒DTW直行便でロストバゲージされ、今回はアトランタサンチアゴの搭乗券にデトロイト発の便の搭乗口と時刻を書いていた。こちらが指摘しなければ気づかない始末)、ラウンジだけは評価できる。デルタのゴールドメダリオン会員だと、国際線利用時(国内乗継含む)はデルタスカイラウンジを利用可能で、ビールでも飲みながら士気を挙げるのにはもってこい。ここのポテトサラダは日本のお総菜屋さんの味と似ていてほっとするし、チキンスープも普通に美味しいので、デルタは機内食をもっと頑張れるはず・・・(笑)

 

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今回は乗継時間が厳しいフライトが全旅程中2回あるため、それらのフライトでは荷物は全部機内持ち込みにして、荷物が届かない事故リスクの低減を図ったが、これはやはり便利だし精神的にも安心。その1回目がアトランタの乗継(55分)。デトロイト離陸時点で15分遅れていたため内心結構焦っていたが、こういう時こそ全手荷物方式が活きる。ちなみに暑い地域と寒い地域両方に対応した2週間分の荷物は結構な量だが、衣類を圧縮すれば意外と収まります。

 

以下フライト情報

デトロイト 19:18⇒アトランタ 21:23  DL1130 B757-200 13B(Y)

アトランタ 22:18⇒サンチアゴ9:45 DL147 B767-300 22B(Y)

 

<12月23日>

サンチアゴ空港には定刻通り到着し、入国もスムーズに終了。最後の手荷物検査も特に引っかからず(税関が厳しいと言われているが、職員がおしゃべりしている間に荷物を流せばおしまい。ザルです。)、約半年ぶりのサンチアゴ上陸。空港は無料のwifiが飛んでいるので便利です。到着ターミナルのfotoなんちゃらという店でentelのsimを購入(6000ペソ)し、現地simのセットアップも完了。Simは標準からnanoまで自分でカットするタイプなので、最新機種でも問題なし。なお、ここの店員は仕事のやる気が全くないので要注意です(笑)あと、空港内にはsimの残金チャージ(Recarga)が出来る場所はありませんので、市内に出る必要があります。

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今回の宿は、翌日のフライトを考慮して空港の目の前にあるHoliday Innにしたので、到着後早速アーリーチェックイン。これで貴重品を部屋において市内に買い物に行けます。部屋も広く、wifiありで快適。なお歯ブラシと冷蔵庫はありませんでした。

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仮眠を取った後はホテルのレストランで昼食。サーモンのグリル野菜添えで11000ペソ(約16ドル)と、市内よりはかなりお高めですが(といってもアメリカよりは安い)、クオリティは高く、焼き加減も絶妙でとっても美味でした!空港にもレストランは数件ありますが、味のわりには値段が高いだけなので、結局1回も利用せず。

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昼食後は空港から出ているバスで市内へ繰り出す。用件はただ一つ。イースター島へ持ち込む食料の調達です。イースター島は絶海の孤島のためチリ本土よりも物価が3倍?高いらしく、自炊して節約するには自分で輸入するのがベストのようです。空港⇔市内のバスは2社が運航していて、Tur Busという緑色で2階建てのバスか、Centropuertoという青いバスのどちらかになります。

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両会社のバスは行先が微妙に違うので、確認してから乗った方が迷わないかと。ちなみにTur Busのチケットは停留所そばの窓口で、Centropuertoのチケットは運転手から直接購入で、値段はどちらも片道1700ペソ。日中は10~15分間隔の高頻度で運転しているので、並んでも2本見送れば確実に乗れます。市内まで渋滞込みで約1時間です。

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Centropuertoバスは市内中心部のLoe Heroesが終点で、ここから地下鉄2号線で3駅北に行くと、Patronatoという駅に着きます。ここから歩いて5分くらいの通りにアジア食料品店が数件並ぶエリアがあり、日本食を含むアジア系物資を調達できます。値段はもちろん高いですが、品揃えは地球の裏側にしては素晴らしく、アメリカでの調達可能レベルを10/10としたら、サンチアゴは6/10程度はあるのではないでしょうか。なお、半年前に来た時に発見した韓国巻き寿司(キンパ)は今回発見できず。

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アジア食材の次は、一般的な食材を求めてスーパーへ。サンチアゴ市内にはLiderというスーパーが数多くあり、品揃えも十分です。アジア食材エリアからは南に歩いて10分くらいのところに(5号線Bellas Artes駅の近く)にLiderがあるので、そこでお買い物。ワイン2本を含む食料を無事調達し、地下鉄でLoe Heroesまで戻り、行きに利用したバスで空港に帰還。前回図らずも約2週間も滞在してしまった都市なので、地理も把握できており、快適に物資調達が出来ました。そして冬よりも夏のほうが圧倒的に街の雰囲気も良い(笑)。結果的にこれだけの量を購入しました。

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晩御飯は再びホテルのレストランにて、アナゴのソテー(ポテト添え)をオーダー。予想よりも遥かに大きいアナゴだったが、淡白な味はまさにアナゴさんでした。付け合わせのソースも美味。お値段は張りますが(13000ペソ)味は確かなので、ここはおススメです。ホテル内にはバーもあり、のんびりくつろげます。

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夜は荷造りと情報収集をして、久しぶりのバスタブを楽しんで(自宅にない・・・)就寝。

 

<12月24日>

イースター島行きのフライトは朝9:45発のため、7:00に起床。チェックインはLATAM航空のイースター島行き用のカウンターが表示されるので、そこで荷物を預けて完了。国内線の手荷物検査はかなり緩めで、パソコンすら鞄から出す必要がありません。制限エリアはあまり広くなく、軽食を買える店も数件程度なので、あまり期待しない方が良いでしょう(そして値段だけちゃっかり高い。小さいコーヒーとマフィン一つで2550ペソ)。タラップから久々のLATAM航空に乗り込みます。

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クリスマスイブのイースター島行きフライトはほぼ満席。CAもトナカイの帽子をがぶっていました。旅行者のうちアジア人は見たところ日本人と中国人で、あとは欧米からの観光客といったところでしょうか。機材はB787で、約5時間のフライトも快適に過ごせます。ちなみに後で知りましたが、この便(LA841 SCL⇒IPC)では、乗客のセルフサービスで機内後方のサンドイッチが食べられるそうです。朝ごはんしか機内で出なかったので、島についてからかなり腹減りでしたので、食いしん坊の方は是非ご利用ください。

 

旅行記の原稿を書いているうちにイースター島に到着。小さな島は久しぶりなのでテンションが上がります。このイースター島の空港は、今まで見た空港の中でも群を抜く設備のしょぼさですが、1日2便しかないのであれば十分。いやぁ、ついにやってきましたよイースター島

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預入荷物を受け取る前に、国立公園入園料60ドルを支払います(2017年1月から値上げらしいので、ラッキーでした。支払いはペソのほうがだいぶお得です。)ここで払わないと、村のはずれの公園管理事務所まで払いに行かないといけなくなるので、ほぼ空港一択かと思われます。一つしかないターンテーブルから無事荷物を引き上げて、今回お世話になる日本人宿に向かいます。

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その2に続く

イギリス鉄道旅その3~ロンドン散策とストーンヘンジ・ソールズベリー~

<11月26日>

※今回は鉄分少ないです。念のため(笑)

前日までフル稼働だったため、この日はのんびりと過ごすことに。2回目のロンドンとは言え、とりあえずもっとも有名なここだけは行っておこうと思い、地下鉄で移動。

 

ビッグ・ベンウエストミンスター宮殿。ザ・ロンドンってやつ。

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さすがにこの一帯は朝から観光客だらけ。これを見ると「ロンドン来たぁー!」ってなりますね。

 

その後辺りを散策して、ピカデリーサーカスにあるJAPAN CENTREに突入しました。

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JAPAN CENTREはヨーロッパ最大の日本食材取扱店らしく、バラエティがとにかく豊富。飛行機で空輸した京野菜も売っていたりと、アメリカの片田舎のアジア食材屋とはだいぶ違います。でもお値段もしっかり高いです。なんと鮮魚コーナーまで。日本人の調理師さんもいました。ここでは賞味期限切れ寸前のセール品をいくつか購入し、アメリカに輸入しました(笑)

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買い物も終わってちょうどお昼時になり、ロンドン在住の日本人からおすすめされたラーメン屋「麵屋 佐助」に行ってきました。ここでは日本のつけ麺が食べられると聞いていたので、迷わずオーダー。ちょっと量は少ないですが、日本で食べていたつけ麺そのもの!店内も日本語が通じ、お客さんもほぼ日本人。隣の店が以前紹介したトンコツラーメンの金田屋で、そちらの方が並んでいましたが、トンコツ以外ならこっちに行くべし。

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昼食後は特に予定もなかったのでたっぷり昼寝をし、翌日のプランを練ってました。考えていたのは以下の選択肢。

どれも非常に魅力的でした(特にジュネーブ)が、ユーロスターの直前チケットが高すぎ(往復280ポンド)、飛行機を使おうにも早朝7時発の便に間に合う列車がない(日曜日のため)、ということで、世界遺産ストーンヘンジに決定。

 

夕方からはオックスフォード・サーカスで大量のショッピング客に揉まれながらウインドウショッピングしました。晩御飯はデパートでインドカレーを買い込んでホステルで済ませてこの日は終了。さすがに元宗主国だけあって、インドカレーは普通においしかったです。

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<11月27日>

イギリス滞在実質最終日は、ストーンヘンジの遺跡を見てくることに。アクセスはロンドンからだとバスが主流らしいですが、ブリットレイルパスがあるのでもちろん鉄道で行くことに。ウォータールー駅から1時間に1本出ているサウスウエスタン鉄道の特急に揺られること1時間半、最寄り駅のソールズベリーに到着です。写真はサウスウエスタン鉄道(気動車)の車内。

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ソールズベリーの駅からは、ストーンヘンジ行きの2階建てツアーバスが出ています。往復のバス代、ストーンヘンジの入場料込みで28ポンドで、ドライバーに直接現金で支払います。ネットで事前予約も可能です。

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このホッチキス止めの紙ペラが往復バスで必要になるので、なくさないようにしましょう。

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バスに乗るとイヤホンをもらえ、座席前部にあるジャックに挿して自動音声ガイドを聞くことが出来ます。なんと日本語ガイド(10ch)もあるので、英語が苦手な人でも安心です。ついでにUSBポートもついてるので、スマホ等の充電も可能という配慮っぷり。さすがです。

バスで揺られることやく40分で、ストーンヘンジのビジターセンターに到着。バスのドライバーから入場券を、外でお姉さんから無料のオーディオガイドをもらって、いざ出発です。

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ビジターセンターから本丸の遺跡までは無料バスを利用できます。到着後、お目当ての遺跡がまもなく姿を見せました。

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感想としては、思ったよりも小さいなぁ・・・(笑)でした。そして気温がこの辺りだけとても低く、危うく風邪引くところでした。結局見どころはここだけなので、サクッと見て回って、そそくさと退散。

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帰りのバスは途中2か所で降車可能で、自分は昼食を取るべくソールズベリー中心部で下車しました。これが正解。街はヨークよりも更に小さめながらも、必要なものがすべて揃っている感じで住みやすそう。

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中心部ではここでもクリスマスマーケットが開催されていて賑わってました。

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前回ヨークで断念したホットワインをいただき、ついでに屋台でドイツウインナーのホットドッグを購入。最高の昼食でした。写真を取り忘れたのを後悔(両手が塞がっていた・・・)。

 

昼食後は、街のシンボルであるソールズベリー大聖堂へ。写真は道中見つけた歴史ある門。

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これがソールズベリー大聖堂。ゴシック様式ですね。尖塔の高さが英国で一番とのこと。でも、内部はもっと凄かった。

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内部は今まで見た数々の教会・大聖堂の中でもトップクラスでした。まさに鳥肌もの。

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神聖さがここまでビシビシと伝わってくる教会も珍しいのでは、と思います。

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もはや完全にRPGの世界で、何かが出てきてもおかしくない、そんな空間です。

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この大聖堂には世界で最古の機械仕掛け時計(現役稼働中)があります。

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そして、ここにはもう一つ、絶対見逃せない、超有名なものがあります。

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そう、マグナ・カルタです。世界史で出てきた「大憲章」です。1215年ジョン王が制定、立憲政治の草分けといえる存在で、現在でも英国憲法を構成する法典の一部です。ここには現存する4本の写本のうち、最も保存状態の良い1本が保存されています(他は大英博物館にもある)。さすがに写真撮影は禁止されていたので、壁にあった英訳(写本はラテン語)を写真に収めました。ラテン語版は紙1枚に内容を収めるべく省略表記が多いが、これをちゃんと英訳するとかなりの長さになる、という説明です。ラテン語を現地のおじいちゃんが一生懸命読んでいたのも印象的でした。

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見学を一通り済ませ、ソールズベリー駅まで歩いて帰る。イギリスの長閑な地方都市は思った以上に良かったです。

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夕方には無事にロンドンまで帰り、晩御飯を現地在住の友達と食べ、翌朝の便で帰国しましたとさ。帰りのVA便も機内食がとっても美味しかったです。また乗りたいですね。

 

今回は2度目のUKでしたが、ブリットレイルパスを最大限活用しつつ、ロンドンと地方の両方をいい感じに巡れたのかなと。イギリス英語はアメリカ英語と発音が違うのでまれにリスニングで?でしたが、慣れたら問題無しでした。

ちなみにBrexitの影響は観光目線では分からなかったものの、新聞はじめメディアで活発に報道されていました。実際に離脱するのはまだ先の話だし。離脱した後どう変化したのかを見に、また訪れたいと思います。

 

イギリス編 完

イギリス鉄道旅その2~イギリス国立鉄道博物館とヨーク~

<11月25日>

※今回は鉄道分が最も濃いです※

午前中はロンドン各地の駅の視察をして、ちょっと野暮用を済ませる。写真はリバプールストリート駅。各ターミナル駅に違った味があるので、これはこれで面白い。

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こちらはキングスクロス駅。この駅は、鉄道好きでなくても知っている人は多いはずです。

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そう、ハリーポッターで出てくる9と3/4番線があるんです。この通り行列が途切れません。

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このショップは確実にぼろ儲けだろうなぁと(笑)

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今日の目的地はイギリス中部のヨークです。ヨークまでロンドンから特急で約2時間。運航はVirgin Trainです。

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Virginの車内は結構おしゃれで、企業文化が出てるなぁと思いました。ちなみにこの特急、ほとんどの乗客が座席指定をしていたので、パス利用でない場合は指定したほうが無難です(空席を探すのが大変)。定刻通りにヨークに到着。中間駅らしい構造です。駅構内で昼食を取り、いざミュージアムへ。

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駅から歩いて5分ほどで、国立鉄道博物館に到着。何と今年7月から入館料が無料になりました!懐の大きさを感じます。

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かつての王室専用車両の展示もあります。

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車内の座席を用いたレストラン。実際に食事をとれます。

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昔の機関車。こちらの博物館は高齢の人たちが多く、昔の鉄道を懐かしんでいるような感じ。

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館内では指定された時間に説明イベントがある。もちろん無料。この日は王室車両の説明会でした。

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郵便車両。仕分けをしながら走っていたみたいですね。

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博物館から、片道2ポンドでヨーク市内中心部まで連れて行ってくれるとのことで、この機関車型のトロリーに乗って移動。

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道中の景色もかなり良い。

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 ヨークは城壁が残る街で、今でも城壁内部が市内中心部です。

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バスはヨークミンスター(大聖堂)前で停車。北ヨーロッパではドイツのケルン大聖堂に並ぶ傑作らしい。確かに外見からして素晴らしい。

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帰りのバスまで30分あるので、市内中心部を散策。こじんまりとしている、かわいい街というイメージ。治安もよさそう。

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屋外マーケットもたくさん出ていました。

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クリスマスマーケットですね。歩くだけで楽しいです。ホットワインに思わず手が伸びそうだったものの、博物館見学がまだ残っているので我慢。

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予定通り博物館に帰り、館内の見学を続行。ユーロスター(旧式)の機関車です。

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そして、この博物館最大の目玉は、

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なんと0系です!JR西日本から寄付されたそうで、イギリスの車両に囲まれて完全に異彩を放っています。日本語の説明まであり。

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もちろん車内も見学可。この国鉄臭がプンプンする車両を見て、イギリス人は何を思うんでしょうか。比較して分かったけれども、日本の新幹線はやっぱり大きい。座席が3-2の配置なのが大きい。欧米は2-2が主流。

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その他、実際に動く転車台の説明がありました。

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英国製機関車の勢ぞろい。リアルトーマスやん!

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会場上部にはとても古い形式の信号が(腕木式信号機!!)

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なんと実際の東海岸線の在線モニタも見れます。ヨーク駅構内の配線が良く分かります。

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博物館からヨーク駅を望む。

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信号てこ。いまだに結構使っているらしい。

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そして、なんとタブレット!貴重です。

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日本のJRでは、通常でのタブレット閉塞は全廃になったはず。台湾に行ったら見れるけど。タブレットもイギリスの発明品。素晴らしい。

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一通り見学を済ませ、再びVirgin特急でロンドンに戻る。その後、ロンドン市内で停電というニュース(本当に文字通りブラックフライデーやん、という突っ込みはさておき)

www.thesun.co.uk

が流れ、ホステルに戻らず他の路線に乗って時間潰ししてました。これはEuston駅から出ているMidlandsという路線で、バーミンガムまでの近郊列車。通勤電車でもクロスシートで普通にワイン飲んでるのはちょっと違和感ありでしたが、よくよく考えてみると、常磐線でワンカップ飲んでるのと同じか(笑)途中の主要駅まで行って、帰りはまたもやVirginの特急で帰ってきました。

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駅で晩御飯を食べ、帰る頃には電力もすべて復旧していて一安心。

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その3に続く

イギリス鉄道旅その1~6年ぶりのロンドン~

<11月23日>

アメリカはこの時期Thanksgivingというホリデーシーズンで、学校やその他の施設が休みになります。アメリカで七面鳥食べてブラックフライデーで買い物三昧・・・的な過ごし方もいいのですが、せっかくなので遠くに出かけようと思い、散々調べた結果、飛行機代が安いのは北か東に進む方向だけ(つまり寒いところに向かう笑)。しかしここミシガンより寒いところには行きたくなく、値段や直行便の有無も踏まえてイギリスに行くことにしました。イギリスに行くので鉄道三昧の旅にすべくブリットレイルパスを事前購入。よって、今回の旅行記は鉄分(鉄道分)が圧倒的に濃いです。ご注意ください。

 

出発は毎度利用のデトロイト国際空港。サンクスギビングで混んでるかと思いきや、実はガラガラ。今回は日本から残念ながら撤退してしまったVirgin Atlantic(VA)のプレミアムエコノミーで飛びます!デルタの上級会員であればVAでももちろんラウンジは使用可能です。今回の便はVS108 A330-300 DTW 18:15⇒LHR +6:55です。

 

 フライトは予定通り搭乗を開始。キャビンアテンダントの挨拶がイギリス英語で早速テンションが上がる。VAのプレエコは座席幅が21インチ=約53センチ広いことで有名。座席も革張りで良さげです。ヘッドホンはノイズキャンセリングではなかったのは残念。デルタも来年以降ちゃんとしたプレエコを導入するみたいですが、遅すぎでしょうね。

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深夜便にはアメニティも配布されます。中身は一般的な感じですが、色が紫で統一されてます。

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プレエコだとウェルカムドリンクが出るんですね。シャンパンをもらいました。

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デトロイト⇔ロンドンは約7時間半のフライトで、食事は2回出ます。下の写真はメインの機内食で、量はやや少なめなものの、デルタの機内食になれた舌には超絶美味しく感じました。アメリカの航空会社は本当にどうかしてる(笑)

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<11月24日>

夜便なので、機内で寝れるだけ寝て、朝ごはんをささっと食べて、定刻通りにヒースロー空港に到着。ヒースローの入国審査は時間がかかることで悪名高い上、前回(6年前)も審査官に色々言われて嫌な思い出があったが、今回はあっさり終了。といっても1時間はかかったけど・・・英語がそれなりにしゃべれるようになったのが大きいのかもしれない。

 

入国後はヒースローエクスプレスでパディントン駅まで直行。今回はブリットレイルパスを持っていたため、駅のインフォメーションセンターで無事にバリデート。久しぶりの電車です。駅の雰囲気が空港第2ビル駅っぽくて、何故だか懐かしい感じがした。パディントンまではノンストップ15分で到着。

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今回の宿は市内中心部のユースホステルなので、まずは荷物を宿に預け、旅の第一目的地であるロンドン交通博物館へ。ここはロンドンの都市の発展と公共交通の歴史が展示してある博物館で、ちびっこには大人気の場所です。事実当日も幼稚園児がたくさんいました。

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学生証を持ってきていなかったものの、何故か初見で学生だと見抜かれ、受付のお姉さんに学割料金を適用してもらい、いざ内部へ。早速日本語がwwここはロンドンのはずが何故か東京の路線図がww

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右側の壁に世界各地の地下鉄の路線図の抜粋が掲載されています。

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馬が曳いていた時代の展示。

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最初の地下鉄車両もあります。

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中に入って座ることも可能。今とは違って気品あふれる車内。

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かつては女性専用車両もあったようですね。

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ここはデザインセンター。公共交通の標識などがどのようにデザインされたか展示されていて、これも興味深い。ロンドン交通局はデザインのセンスも重要視しているよう。

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券売機の歴史。

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駅構内の標識の歴史。

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これは結構衝撃的だった、モケット(車両用シート)のデザインコーナー

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そして、ついに発見してしまった、地下鉄の運転シミュレーション。会場の隅っこにありました。使用ソフトはなんとOpen BVE

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出た!デッドマン!元ドライバーとしては血が騒ぎます(笑)デッドマンを離すと自動的に止まるという、いわゆる保安装置の一種。

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東京メトロとはハンドル位置が逆です(イギリスは左手ブレーキハンドル、右手力行ハンドル)

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もちろん数駅運転しました(笑)ハンドルが逆なのでちょっとやりにくかったですが、何とか停止位置1メートル以内を達成。その後幼稚園児に譲って大きいお兄さんは見学続行。ちなみにワンハンドルのシミュレーションもありました。

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地下鉄以外にもバスの展示などもあり、まさに子供達にはいい遊び場でしょう。

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交通博物館を出て、近くにあるロンドンで有名なラーメン屋さんの金田屋へ。とんこつラーメンをいただく。現地では一風堂よりも人気とのことで、確かにおいしかった!10.5ポンドで、ニューヨークと違ってチップがないので、結果的にはNYより安い。

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昼食後は、ブリットレイルパスでぶらり鉄道の旅へ。と言ってもこの日は夜にミュージカルを見るため、近場で済ますことに。やってきたのはセント・パンクラス駅。ユーロスターの発着する駅で有名です。ここは6年前と大して変わらず。

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今回の目的はユーロスターではなく、その隣のホームにいる、これ。サウスイースタン鉄道です。車両は日立が製造したことで有名で、最高時速225キロ。愛称はジャベリン。

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日立のA-trainをベースにしているので、座席の感じもまさにそれ。固いっす(笑)

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ロンドンからAshford Intlまではユーロスターと線路を共用するため、225キロでぶっ飛ばせるわけです。高速新線は最高225キロかつAC25000V、在来線は最高160キロかつDC750Vの第三軌条という、両方の規格で走れるある意味変態な車両です。Ashfordまでの往復で高速新線を楽しみましたとさ。

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往復の短い旅を終え、ユースホステルのチェックインを済ませる。荷ほどきと昼寝をしたあと、周囲を散策してマックで晩御飯を食べ、いざミュージカルへ。今回は事前に「オペラ座の怪人」を予約していたので、開園19:30に合わせて会場へ。道中はライトアップで雰囲気よさげ。

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会場のHer Magesty's theatre前。

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ニューヨークのブロードウェイと違って会場は狭めですが、歴史ある建物です。今回は2階席を取り、これは正解でした。2時間半のミュージカルはあっという間に終わり、余韻に浸りながら帰路へ。

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その2に続く