かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

ルワンダ旅行基本情報(ビザ・観光など)

今回はいつもの旅行記テイストを変えて、generalかつinformativeな投稿にしようと思います。

 

先日所用でアフリカはルワンダに行ってきました。ルワンダはアフリカ大陸の中央部、ほぼ赤道直下にある小さな国です。赤道直下ですが、標高が1300~1500m付近にあるので、灼熱の暑さではありません。世界一周旅行者でもあまり訪れることのない国だと思いますし(だいたいケニアタンザニアをダイレクトで行く)、そもそも日本語の情報があまりない国です。基本的な情報はwikipediaを見ればわかりますが、国としては1994年の民族大虐殺が悲しくも有名です。また、コーヒーの産地としても知られています。

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1.入国準備

さて、ルワンダに入国するためには渡航前のビザ申請が必要です。2017年2月現在、アライバルビザは日本人では取得できません。申請方法として大使館に行く方法もあるかと思いますが、オンラインでの申請をご紹介します。

こちらのルワンダ出入国管理局のサイトから申請が可能で、

  • 通常ビザ(30日:シングルエントリー)
  • トランジットビザ(3日:シングルエントリー)
  • 東アフリカビザ(ケニアウガンダルワンダ共通で90日:マルチエントリー)

の申請を受け付けています。料金の支払いも可能のようです。今回はルワンダだけの訪問でしたので30日用の通常ビザを申請。必要事項を記入して3営業日後にはメールで承認文書が送られてきました。オンラインで代金を支払わない場合はルワンダ入国時に承認文書を提出の上、30ドルを支払います。ちなみに申請時に招待状(Invitation letter)の添付欄がありますが、必須ではありません。

 

また、ルワンダイエローカード(黄熱予防接種証明書)要求国です。渡航予定があって未接種の方は、時間のあるうちに接種・取得することをおススメします。

 

加えて、ルワンダでもマラリアに罹患する確率はありえます。ある病院の掲示板ではルワンダ全体でのマラリア罹患率は5~10%という数字でした(地域による差はあり)。他のアフリカ諸国と同様ですが、蚊よけ・マラリア対策は万全を期すことに越したことはないでしょう。日本では現地で効く強力な殺虫成分を含む製品は手に入りにくいのですが、アメリカのアマゾン等の海外発送を利用すれば取得可能です。また、抗マラリアの錠剤を処方してもらうなど、対策はいろいろあります。ちなみに首都キガリのホテル(2000 hotel)では、蚊帳がしっかりついていました。

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ガイドブックについて、地球の歩き方Lonely Planet共にページ数が十分ではありません。もし購入を検討するのであれば、英語になりますがBradt Travel Guideのルワンダ版がおススメです。同行したアメリカ人も持参していましたし、情報量が豊富です。

 

2.言語、通貨、携帯電話など

ルワンダ公用語は現地語のルワンダ語と英語ですが、長年フランス語圏だったこともあり、まだまだフランス語の通用度のほうが高いです。特に地方に行けば行くほど英語話者は減るので、フランス語が分かる人には比較的旅をしやすい環境だと思います。

 

通貨はルワンダフラン(RWF)で、首都キガリで有ればいたるところに両替屋がいます。交換レートは米ドルが一番有利で、当時公示レートが1ドル=825フランのところ、条件のいいお店では以下のレート表での取引となっていました。要は米ドルからの両替だと、お金の価値が増えるというお得レートです。日本円は見ての通り、まったく美味しくありません。

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携帯電話について、現地でsimを買う方向けの情報です。キガリ国際空港を出た脇に、両替屋、レンタカー屋、携帯屋さんとATMが並んだ小屋があり、そこでsimが購入可能です。真ん中の黄色い看板のお店がそれです。ちなみに空港関係の施設はこれしかありませんのでご注意ください(笑)

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通信キャリアはMTNというところで、様々な料金プランが用意されています。お店に掲示してあったプラン表(相当見にくいですが・・・)によれば、4G通信も始まっているようです。自分は3G通信の3GB(1か月有効)プランを選択し、5000フランとsim代1500フランを払いました。通話をする方は別途1000フランくらいからトップアップが可能です。Simサイズは標準、micro、nanoとあり、セッティングからアクティベーションまでお店の人がやってくれました。リチャージは都市、田舎ともにどこにでもいるリチャージ屋さん?(携帯会社のジャケットを着て外にいる人)に言えば可能です。

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3.首都(キガリ)観光情報

千の丘の国、と呼ばれるルワンダ。その名の通り、首都からも起伏に富んだ地形を確認することが出来ます。

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夜は夜で民家の明かりが灯り、素晴らしい夜景を堪能することが出来ます。

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観光に関して正直に言うと、これ、というほどの観光名所は見当たりませんでしたが、やはりメインになるのは大虐殺関係の場所でしょうか。

例えばオテル・デ・ミル・コリン。ここは大虐殺の際に1000人以上の人をかくまったことで有名で、その話は映画「ホテル・ルワンダ」の元になっています。現在でもホテルとして営業中で、誰でも中に入れます。

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ホテルの中にはお洒落なバーもあり、外国人の憩いの場でした。

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こちらはキガリ虐殺記念館。入場料は無料で、寄付で成り立っている施設です。市内中心部からバイクタクシー(2ケツで乗る)などで10分くらいで着きます。ここはその名の通り、当時の凄惨な様子を今に伝える貴重な施設で、日本ではありえないレベルの、かなりショッキングな映像、資料が展示されています。記念館はルワンダのジェノサイドだけではなく、世界中で起こった同種の出来事についても紹介し、こういった悲劇が起こらない様に切に願う姿勢が前面に出ています。

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その他、市内中心部には自然史博物館もあり、ルワンダの地形的特徴などを学ぶことが出来るほか、生きた蛇を間近で見ることが出来ます。たしかこの蛇が一番ヤバい毒を持っていて、噛まれたら20分で人間が死ぬレベルとのこと。しかも山奥に行けば普通に生息しているらしい。怖すぎる。

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ちなみにルワンダ全体の観光としては、ゴリラの鑑賞(750ドルの入場料他で超高額!)や、サファリツアーなども選択肢としてあります。

 

街自体は衛生面でもキレイな方で、ゴミがほとんど落ちていません。人々も非常に温和で、何故あの事件が起こったのか今でもわからない程です。治安も良好で、24時間営業のスーパーもあるなど、思ったより自由に行動できました。市内の移動手段は前述のバイクタクシー(そこら中にいる)か、タクシーですが、バイクのほうが早いことが多いですし一人なら確実にバイクのほうが安いです(事故のリスクは自己責任で)。

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4.食事関係

首都キガリには様々なレストランがあり、日本食レストランも数件あるとのこと。現地ではインド料理屋も多く、味も美味しかったです。ただし外国人向けのレストランは現地価格の3倍から5倍ほどしますので、その点ご注意です(それでもまだ安いですが)。詳しくはTripadvisor等をご覧ください。

個人的にはルワンダコーヒーを楽しめるBourbon Coffeeがお気に入りでした。ルワンダのスタバ的な場所で、wifi可能な上、美味しいコーヒーや食事を楽しめます。ここのアフリカンコーヒーという商品は、コーヒーにショウガなどが入っていて風邪っぴきには良さそうでした(笑)

また、Tripadvisorには載っていませんが、大使館街のNew Cactusというお店の同じ通りにあるフレンチカフェはかなり良かったです(名前忘れました)。非常に雰囲気も良く、家族連れの外国人でにぎわっていました。

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食事のコスパも高く、写真のドデカいクラブハウスサンドとポテトで3ドルちょっと。他にもハンバーガーや他のパン、ケーキ、マカロン、コーヒーなど、アフリカの味に飽きて先進国の味を求めるのであれば、もってこいだと思います。

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5.ナイトライフ

キガリにはナイトクラブが結構あり、現地人や外国人が夜まで踊りまくっています。また、スポーツバー的なものもちらほらあるので、サッカーを見て現地人と一緒に騒ぐ、というのも可能。

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飲み屋はキガリであれば簡単に見つけられるレベルですし、辺鄙なド田舎でも何故かバーだけは必ずあります(笑)写真はルワンダローカルビールたち。田舎で飲めば1瓶60円くらいと激安です。ちなみに田舎ではバーに明かりがないので、日が暮れたらほとんど真っ暗の中で飲みます(笑)

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6.最後に田舎の紹介を少しだけ

今回はほとんどをルワンダの田舎、ルリ地区で過ごしました。ルリへは首都キガリから車で約3時間、かなり悪質なオフロードを走って到着しました。途中何回か泥にはまり、住民が駆けつけてきて助けてもらったりしました。下の写真はルリ直前で泥にはまった時(笑)

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携帯の通信は2G、シャワー(温・冷とも)無し、雨が降らないと飲み水もなくなるし、雨が降ったら道がどろどろになるし、夜はヘッドライト必須などなど、結構過酷な環境でしたが、その分自然は残っているし、楽しかったのも事実。

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晴れた朝には雲海が見れました。

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絶賛道路整備中。いつか舗装される日が来るのでしょうか。

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村の食事はほぼベジタリアン系でした。でもシンプルな味付けで個人的には全く不満無し。というか、アボカドがとんでもなく美味かったです。

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ルワンダはあの大虐殺以降、アフリカの奇跡と呼ばれる経済成長を実現し、現在も好調な経済に支えられていることを首都では感じることが出来ました。あまりメジャーではありませんが、またいつか訪問してみたい国です。

最果てを目指す南米旅行その7~ウシュアイアで乗り鉄&帰国編~

やっと?この旅行のブログも最終話です。

 

<1月5日>

ウシュアイア滞在最終日。ブエノスアイレスへのフライトは19:20発なので、日中はティエラ・デル・フエゴ国立公園を巡るツアーに参加することに。荷物を宿に置いて、ツアー会社のバスで出発。

昨日の雪のせいで、夏なのに山は綺麗に雪化粧。しかもどこまで雪が降ったか一目瞭然。

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バスに揺られること約20分、国立公園の入り口手前にある「駅」に到着。

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そう、ここには世界最南端の鉄道、通称「世界の果て号」が走っています。ここで鉄道のチケットを引き換え、国立公園の入場料を払って、全長約8キロの路線の旅を楽しみます。ちなみにこの鉄道に乗るのは完全なオプションですが、乗らない人がいないほどの人気ぶりでした。

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これが駅舎。中には売店やカフェがあります。

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9:30の直前になって乗車開始。狭軌の鉄道なので、客車もかなり小さめです。

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車内のガイドは英語、スペイン語ポルトガル語とおそらくフランス語ですが、日本語のパンフレットもあります。乗車時に日本人だと伝えるとくれました。

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列車は途中1つの駅(マカレナ)に停車し、近くにある小さな滝などを見ることが出来ます。

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ここでようやく機関車の撮影に成功。まるで遊園地にあるような小ささ。

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滝というより沢に近いそれは、駅から階段を登って5分ほど。それほど大したものではありませんでした(笑)

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見学後は再び列車で公園内を進みます。車窓からは、かつてウシュアイアの監獄にいた囚人たちが切り倒した木の「墓場」がたくさん見れます。そう、この列車は囚人たちが監獄から仕事場(このあたり)に向かい、薪用の木を伐採し、その物資を輸送するために使用されていたのです。本来の鉄道は市内中心部の監獄付近から伸びていたらしいですが、一旦廃止、その後観光鉄道として最後の部分だけ復活したとのこと。

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約1時間で終点の駅に到着。ここからは再びバスで移動を開始します。

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バスを途中で降りて、ガイドさんと一緒に遊歩道を散策。この公園には珍しいコケや樹木、動物がたくさんいるとのこと。確かに全部初めて見る種類だ。例えば下の写真で言うと、ガイドの頭上にある丸いやつとか。

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散策自体は30分ほど続きます。標高0m付近の植生とはとても思えません。

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途中、湾に面した展望台に寄ります。どこかに似ているなぁと思ったら、それは日本やアジアでしたよと。

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この散策のメインは、国道3号線の終着点です。同時にパンアメリカン・ハイウェイの終着点。これも世界最南端の国道。

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この「アラスカから17848キロ」をみんな見に来てるわけですね。はるばる来たなぁと。

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このモニュメントの近くは遊歩道が整備されていて、先ほど見た湾を近くで見れます。この辺りで白ワインかコーヒーで一服できれば最高ですね(実際にやってる人がいました)。

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続いて氷河湖に寄ります。ここは一時は海だったらしいですが、その後の地殻変動で湖になったとのこと。この湖でツアーは終了。バスでウシュアイア市内に戻りました。

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昼食はメインストリートにあるイタ飯系のお店。ウシュアイア最後のご飯はArros Con Mariscos(シーフードリゾット)。具はイカ、ホタテ、カキ、カニ、エビという豪華な布陣で、味付けもあっさりでペロリでした。

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宿に帰り、身支度とブエノスアイレスの情報収集をして、ウシュアイア空港へ。宿からタクシーを手配しましたが、お値段は約130ペソ。ここから緯度で言うと90度以上北上する帰国の旅が始まります。

空港は例に漏れずパタゴニアによくある作りで、便数も少ないのか、かなり閑散といています。売店も離陸1時間前くらいからしかオープンしません。フライトは約30分遅れてウシュアイアを出発。ブエノスまでは約3時間ですが、食事のサービスなどはありませんでした。

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23:00頃にブエノスはホルヘ・ニューベリー空港に到着。着陸早々「飛行機が到着できるゲートががない」とアナウンスがあり、機内はザワザワ(笑)。結局タラップで降りることになり、これだけでも20分くらいのロス。ダッシュで荷物を引き上げ、予約しておいた空港リムジンサービスで一路ホテル(Ilum experience home)へ。約2週間ぶりのシティホテルに感動しました。バスタブあるし、しかもジャグジー付き!!日頃の垢をこれでもかと洗い流して、ぐっすり就寝。

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<1月6日>

エセイサ国際空港からのフライトが21:15なので、レイトチェックアウトを申請。かといって、ブエノスアイレス市内に特段用事もないので、基本的にホテルでのんびり。唯一の外出は昼食。ホテルは市内でも比較的安全なパレルモ・ソーホーにありますが、ブエノス自体が治安上かなり要注意の都市なので、宿から遠くないところで、嗅覚を頼りに店をチョイス。ここでトラブルに巻き込まれては旅の〆としては最悪なので。

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南米最後のご飯とあれば、肉を食べるしかありません。オーダーは肉の盛り合わせ210ペソ。パタゴニア地方より物価がかなり安いです(パタゴニアが高すぎ)。そして、肉に関して妥協しないアルゼンチン、これまた相当美味でした。

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周辺をささっと散策して、ホテルでまた風呂に入り、空港へ出発。ブエノス市内はウーバーが使えますが、あえて一般的なタクシーをチョイス。タクシーだと市内から空港まで所要時間約1時間、650ペソで、ウ―バーだと価格は2/3程度になります。まだウーバーの台数が少ないようだったので、ぜひ頑張ってほしい。

 

エセイサ空港からはデルタ航空アトランタ経由デトロイトのルートで帰国。デルタの機内食が不味すぎて改めてビックリしました(笑)。それくらい旅行中のご飯が美味しかったということで。そしてデルタの荷物トラブルにまたもや巻き込まれ、家に着くのが5時間ほど遅れました。これだからアメリカの航空会社は・・・。こんな記事もありますが、2位のデルタでこの有様なので、もはやランキングなどどうでもよいレベル。でも確かにアメリカンとユナイテッドがひどいのは分かるw

www.wsj.com

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今回は3度目の南米にして、イースター島パタゴニアとお金のかかるエリアを、しかもハイシーズンに旅行したため出費が相当かさみましたが、それでも良い経験が出来たと思います。美味しいご飯と自然と、そしてモアイ像。早く行けてよかった。今回訪れたほぼすべての場所で、治安も良くカードも問題なく使えたので、ハラハラドキドキ感はありませんでした(ブエノスを除く・・・)。

 

次この辺に来るとしたら南極ツアーに参加する時くらいかな。それまでに時間とお金を頑張って溜めることにします。

 

最果てを目指す南米旅行その6~最果てウシュアイアでペンギンに遭遇編~

<1月2日>

11:20に到着したウシュアイア空港から宿までは、レミスというハイヤーを利用。空港で行き先を告げ、クレジットで180ペソを払い、約15分で宿に到着。今回お世話になるのはLa casa en ushuaiaといういわゆるB&Bです。

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このB&Bはシルビアさんという女性がオーナーで、全体的に可愛らしく、しかしきっちり整理された好印象の宿です。シルビアさんは英語も堪能なので助かります。

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宿に到着するとウシュアイアで出来るアクティビティリストや、現地の地図をくれました。食事含め色んな相談にも乗ってくれ、滞在中かなりお世話になりました。

 

部屋に荷物を置いて、早速お昼ご飯と現金引き出しのため散策。市内中心部にはいくつか銀行があり、ATMもあるので割と簡単にペソを調達できますが、手数料が結構かかる(1回8ドルくらい)ので、あまり頻繁に引き出さないほうが良いかと。市内はクレジットをガンガン使えるので。ちなみに市内にHSBCの支店までありました。ウシュアイア恐るべし。

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ウシュアイアはアルゼンチンにしては非常に珍しく、シーフードが有名です。もちろん肉も食べられますが、ここは太平洋と大西洋をつなぐ場所。海の幸を食べずして帰るのはありえません。ということで、tripadviserで第6位というこのレストランに突撃。1月2日ということもあってか、お客さんはまばら。

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オーダーはサラダとシーフードリゾット。どちらも完璧な旨さ。サラダはバルサミコ酢とオリーブオイルで食べる、なんて完全にヨーロッパで、久方ぶりの味に感動。そしてリゾットは期待を超える具沢山っぷり(イカ、ムール貝ホタテ、エビなど)。こういうのを食べたかった!という欲望を完全に満たしてくれました。

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昼食後は市内中心部の散策と、翌日のツアーの予約へ。メインロードは綺麗に整備されていて、旅行会社や服屋、レストランなどが並びます。

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まさかのハードロックカフェもあります。

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メインストリートの先に、船舶博物館と元監獄がセットになったミュージアムがあります。この地域がどのように調査され、発展してきたか、そしてかつてあった重罪人用の監獄の展示など、色々ごちゃ混ぜにして展示してあります。

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監獄の部屋を利用した小さな展示が数多くあります。

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世界の監獄紹介では、日本から網走がノミネート。

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これはリノベーションしていない監獄。当時の雰囲気がかなり出てます。

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写真展もやっており、ウシュアイアや南極で撮った写真を見ることが出来ます。

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南極に行ったらこんな写真が撮れるらしいです。ペンギンだらけ!

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続いて世界の果て博物館へ。展示内容はあんまり良く分からなかったけど、ウシュアイアのあるフエゴ島の民族文化に関する展示でした。

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ウシュアイアは港町。世界一周の豪華客船の寄港地であり、南極旅行の拠点。そう、要は世界中の金持ちがたくさん来る街なのです(笑)だから街中心部は整備されているし、物価が鬼のように高い。英語もまず通じます。

ちなみにウシュアイアは南緯約55度で南極まで約1200キロ。夏でも平均気温が9℃で、東京の冬と大して変わりません。天気も数時間単位でコロコロ変わるので、天気予報なんてあてになりません。日の出は朝5時、日の入りは夜10時で、なかなか暗くなりません。

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港の桟橋付近にビーグル水道のツアーを扱う旅行社が集まっているので、そのうちの一つで翌日のツアーを予約。

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桟橋近くにはインフォセンターもあるので、そこでウシュアイア到達記念スタンプをゲット。wifiも飛んでました。

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こんな低地では初めて見る花達が咲き誇っていました。

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そうこうしているうちに晩御飯の時間に。市内のレストランではウシュアイア名物のカニを扱う店がそこそこあり、茹でガニを食べることが出来ますが、予約が必要らしく、中々一人で入れる店もありません。そしてお値段がとっても高い(1キロ3000円くらい・・・)。

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昼はシーフードだったので、夜は肉にしました。単純ですね(笑)End of the Worldの訳が書いてありますが、世の終わりではなく、最果てと言って欲しかった・・・

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まずはお通しが。左の小鉢はなんと牛タンの煮込み。めちゃくちゃ旨かった。右の豆の煮込みもGood。ビールがすすむことこの上ない。

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そしてついにおでまし、アサードです。骨付きあばら肉。岩塩だけで味付けしたシンプルな料理ではありますが、1時間以上じっくり焼き上げており、脂身もジューシーでもはや反則的な旨さ。日本の神戸牛が美味しいとか良く言いますが、あれは上品な旨さであり、旅行で求めるガツンとした脳天ダイレクト直撃な旨さなら明らかにこっちが勝ちです。間違いない。店員の愛想もよく、いいお店でした。

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肉の余韻に浸りながらこの日は就寝。

 

<1月3日>

朝ごはんを宿でいただき、ビーグル水道ツアーに参加するため、朝9時出発の船に乗り込む。とりあえず晴れていて良かった。

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さわやかすぎる港町の朝。こういうのかなり好きです。

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出港と同時に街は曇ってきました。

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船はビーグル水道を西に進みます。左はアルゼンチン、右はチリという構図。

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ツアーではまず、ロス・ロボス島に近づき、アシカを至近距離で観察します。

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www.youtube.com

 

続いて、ロス・パハロス島で、大量のウミウと遭遇。

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www.youtube.com

 

そこから灯台を経由して1時間ほど船で進むと、チリ側にある世界最南端の村と呼ばれるプエルト・ウィリアムスが見えます。そこに滞在した人に宿で会いましたが、結構良かったらしい。

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更に進むと、いよいよこのツアーの目玉、ゲーブル島近くのペンギン生息地に到着です!

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マゼランペンギンがのんびりしています。

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写真には写っていませんが、実は1匹だけ皇帝ペンギンがいたりして、この日は結構レアだったようです。

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この後牧場に行く組と、直帰組に分かれて、自分は直帰組で港へ帰還。帰還には3時間ほどかかり、昼ご飯と昼寝をするしかありません。自分はエル・カラファテのおばぁから手土産でもらっていた沖縄饅頭をここでいただきました。

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なお、一応船には売店があるので、小腹は満たせます。アルコールも販売。

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予定通り船は午後4時にウシュアイアに帰還。土産屋さんの物色をしながら宿に帰ります。ペンギン押しがハンパないです(笑)

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晩御飯は悩んだ結果、カニを食べることに。と言っても、一人で茹でガニを食べるのはお値段的にもしんどかったので、良さげなレストランでカニをたくさん使った料理をいただくことに。

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ここでは念願のカニのセビッチェをオーダー。これでもか、と言わんばかりのカニの量。風味も良く、とっても美味であります。

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メインはカニの身入りパスタ。パスタの中にカニの身がぎっしり入っており、こちらもおいしゅうございました。実は大晦日から財布が緩みっぱなしですが、もうこの時点では然程気にしないことにしました。正月くらい美味いもん食べよう、ってやつですね(笑)

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カニ三昧を堪能して、宿でカニの風味に包まれたまま就寝。

 

<1月4日>

実はこの日は唯一のオフ日。約2週間の旅行で、飛行機の乗継ミスとかで旅程が押す可能性があったので、1日予備日を取っておきました。そして、この日はずっと雨で、すぐそばの山は雪。気温4度って、夏の気温ではない。よって、ここぞとばかりに引き籠ってブログを書きまくり、翌日の出立準備も、フエゴ公園のツアーの予約も全て完了。

 

引き籠り中は宿泊客とおしゃべり。ちなみにこの日いた人たちは、

 

  • 南極でのVRを使ったプロジェクトにこれから参加するポーランド系アメリカ人
  • アルゼンチンを北(イグアス)から大縦断してきて、まもなく南極に行くスペイン人
  • 父と娘で南米旅行中のスペイン人

 

などなど。皆さん旅の経験が豊富で、特にアフリカが良かったとの意見が多数(実はまもなく私も別件で行きます・・・w)。地球の最果てに来る人は、やっぱり面白いです。

 

ちなみに南極ですが、ここウシュアイアから、もしくはチリのプンタ・アレーナス発着のツアーが結構出ています。お値段はこんな感じ。

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ほうほう、6500ドルか・・・って約750000円‼カードの上限引き上げないと払えません。しかもラストミニッツと呼ばれる出発直前の格安価格でもこのお値段。最近は5000ドルで行けたら万歳レベルと事。ちょっと前まで40万くらいで行けると聞いてましたが、もはやそんな時代ではないらしい。さすがに日程的にも予算的にもアウトなので、南極はまたいつかの機会に。

 

最終話・その7に続く。

最果てを目指す南米旅行その5~氷河トレッキング編~

<1月1日>

2017年の元日は、この旅の大きな目的の一つ、氷河トレッキングツアーに参加することに。ツアー自体はイースター島にいるときに予約しましたが、何とかギリギリで枠を確保したので、年末年始に参加したい人は、なるべく早めの予約をお勧めします。利用したエージェントはHiero y Aventuraという大手のツアー会社で、料金なんと2400ペソ(国立公園入園料は含まれず)!!ツアーは12時開始で昼ご飯は含まれず。よって朝ごはんを遅めに食べ、昼ご飯は持ち込みにしました。

 

トレッキングツアーでは、ロス・グラシアレス国立公園で最も有名なペリト・モレノ氷河のトレッキングが含まれていて、まずは展望台から氷河を堪能します。写真では伝わりにくいですが、ダイナミックな氷河が目の前にどっかりいます。直線距離で約200m先に氷河があるイメージです。氷河の水面からの高さは約50~80メートルで、水面下に100メートルくらい見えない部分があるそう。

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今は夏なので氷河が溶けて崩れるシーンも何回か見れました。夏とは言ってもこの辺は氷のせいで寒いので、防寒グッズは必須です。この展望台で昼ご飯を食べるのが良いとの話を聞いたので、持参したサンドイッチをいただきましたが、やっぱり寒すぎました。温かいコーヒーやマテ茶があると最高でした。

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続いて、フェリーに乗って氷河の近くをかすめ、トレッキングをする地点に向かいます。水面から見るとやっぱり迫力が違います。

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約20分で上陸。もうすぐトレッキングが出来ると思うと、テンションが上がらざるを得ません。ここからスペイン語チームと英語チームに分かれて行動します。ちなみにトレッキングには手袋必須とのことですが、忘れてもトレッキング直前に無料レンタルできます。

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足に雪用の装備を施し(ガイドさんたちがやってくれます)、いざ氷河へ!

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経験豊富なガイドさんに先導され、氷河の上をガツガツ進んでいきます。初めての感覚。

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途中水飲み休憩もあり。氷河が解けてキンキンに冷えている水が飲めます。味はもちろん無味、ていうか、寒い(笑)

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見た目結構しんどそうですが、トレッキングコースには特に難所はありません。ペースもゆっくり。

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ここが今回の最高到達点。曇天なのが残念。

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最後に、氷河の氷で乾杯する恒例イベントがあります。ウイスキーかサイダーかと聞かれれば、もちろんウイスキーオンザ氷河ロックでございます。ごちそうさまでした。

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最後の最後に、ちょっと神秘的なこんな洞窟を覗いて、トレッキング終了。

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帰りはそばにある森の遊歩道を歩いて、船着き場に到着。ちなみに氷河の横に森があるのはパタゴニアだけらしいです。

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こうして氷河ツアーは無事に終わりました。宿に帰ってきたのは20:30頃だったかと。帰ってきたら、宿の人に「今日も焼けたねぇ」と言われ、そうかなぁ・・・と思っていたら、続いてこう言うわけです。

 

「ここはさぁ、何て言うの、空に穴が開いてるから、すごい焼けるよ。でも、もうオソイネ(爆笑)」

 

オゾンホールのことだよなぁ・・・早く言ってくれ(笑)パタゴニアに行く皆様、外出時は日焼け止めを塗りましょう。

 

晩御飯は買い溜めしておいた食料を食べて、ぐっすり就寝。

 

<1月2日>

楽しかったエル・カラファテに別れを告げ、いよいよ旅の終着点であるウシュアイアに向かいます。宿からタクシーを飛ばして30分くらいで空港に到着。ほんとにパタゴニアにある空港は国が違っても作りがほとんど変わりません。

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国内線なのでチェックもゆるく、何と制限エリアに黒猫がいました(笑)

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LATAM便で約1時間20分、無事に南米最南端・ウシュアイアに到着しました。

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ちなみにウシュアイアはここです。今までサンティアゴ⇒プンタ・アレーナス⇒プエルト・ナタレス⇒エル・カラファテと旅をしてきて、いよいよ最終目的地に到着です!!

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その6に続く。

最果てを目指す南米旅行その4~エル・カラファテ第1話 パタゴニア年越し~

<12月30日>

チリの国境を無事に通過したバスは、オフロードをゆっくり進んでアルゼンチン領内に入る。ここで当然ながらチリの携帯電話の電波が入らなくなった。国境には柵などなく、割とルーズな感じ。15分ほどして、アルゼンチン側の入国事務所に到着。

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出国審査1列、入国審査1列しかないので、バスが立て続けに到着すると結構混みます。入国審査ではバスの乗員名簿が机に置いてあり、自分のを探すわけですが、これでバスの乗客の国籍と名前、パスポート番号がバレバレ。個人情報がダダ漏れでした(笑)いいのかアルゼンチン!!

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無事に入国審査を終えると、バスは再び舗装された道を北に向かってひた走ります。道中は殺風景だったので、完全に爆睡。ちなみに名簿を見た限り乗客の半数以上はアメリカ人で、車内は英語がかなり飛び交っていました。

予定より約1時間ほど遅れて、エル・カラファテのバスターミナルに到着。気温はプエルト・ナタレスよりも高く、日中は18度ほどで、日が出れば半袖でも歩ける程度。でも夜はそこそこ冷えます。

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バスターミナルから歩いて15分ほどで、年越しをする宿、宮里INNに到着。この宿は日系人の方が営む民宿で、オーナーご夫妻は日本語を話せます。1泊100ドルですが、年越しくらいゆっくりしたいので早めに予約しておきました。冷蔵庫やセーフティボックスもあるので何かと便利です。そして、結果的にこの宿を選んで大正解でしたと。詳細後程。

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昼ご飯は今まで溜まっていたクッキーなどの食料でしのぎ、街の散策へ。エル・カラファテはパタゴニアを代表するロス・グラシアレス国立公園の観光拠点であり、何でも揃います。そして、チリ側よりヨーロッパ色がかなり強い印象。

 

まずは携帯のsimカード探しから。大体こういうのはキオスクで売っているもので、今回も宿から一番近いキオスクでMovistarのsimを25ペソで購入。

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ただしmicroシムまでしか自動でカットできなかったので、宿でハサミを借りてiPhoneその他に対応したnanoサイズに自前でカット。基盤も切らずに無事完了です。なお、ネットの接続にはAPNの手動設定が必要で、2016年12月現在では以下のように設定します。

APN: wap.gprs.unifon.com.ar

Username: wap

Password: wap

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これでLTE含むデータ通信が利用可能になります。料金は50MBあたり6.5ペソです。チャージもさっきのキオスクで回線開通後可能で、100ペソ分入れておきました。

 

その後は両替と買い出し、散策。ATMはたくさんあります。お土産屋さん、旅行代理店、レストランなどはメインストリートに並んでいます。

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パン屋さんでは、南米おなじみのエンパナーダも売ってました。

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スーパーはメイン通りの端の方にあります。クレジットカードを使う時にIDがいるらしいので、そこだけ注意かなと。アルコールの購入には確認は無し。あと、12月31日はスーパーが午後4時で閉まるとのことで、30日のうちに水や食料を大量購入しておきました。

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一通り用事を済ませて、晩御飯について宿で相談。近くのMi Ranchoというレストランが美味しいよ、と聞いたので迷わず突撃。20時に行くと、30分くらい待てと言われたので、名前を書いてしばし退避。30分後に着くと、きちんとお一人様のセッティングがしてありました。ちなみにこのレストラン、最近かなり人気で本店の斜め向かいに大きな支店を出したとのことで、今回はその支店に行きました。

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オーダーはビールとサーロインステーキ。アルゼンチンなんだからパリージャとかアサードだろ、というのが普通ですが、ここはイタリアン系の料理屋なので、そんな豪快なメニューよりもスタイリッシュな料理が多いです。このボリューム感で約2000円とかなり安く、味も今まで食べたサーロインの中で一番美味かったです。久しぶりのビールとも相まって、かなり満足できた晩御飯でした。無料の小さなアップルパイが〆で出てくるあたり、かなりイケてます。店員の動きもよく、愛想も英語もばっちり。後で見たらこのレストラン、TripAdviserで第2位でした。納得。

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宿に帰り、翌日の予定を立ててこの日は終了。

 

<12月31日>

 さわやかな青空でむかえた大晦日。まずは宿の朝ごはん。

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2016年の大晦日は、翌日元旦の氷河トレッキングに備え、事前学習の意味を込めてGlaciariumと呼ばれる氷河関係の展示館に行ってきました。アクセスは市内の専用バス乗り場から毎時00分に1本出ている無料バスで15分ほどで、宿の人曰く「早めに行って席を確保したほうがいい」とのことだったので、11時発のバスを狙って10:45に到着。

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バスと言ってもハイエースのちょいデカいくらいの中型車でした。あっという間に到着。

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Glaciariumもさることながら、この立地がザ・パタゴニアと言わんばかりの広大さ。

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入場料は大人350ペソと結構高い。でも学生は250ペソで、ちょっと得しました(笑)大学院生も学生です!

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中の写真は撮っていませんが、氷河がどのようにできるのかについて、スペイン語と英語でかなり詳細に学べます。英語もなんちゃって英語ではなくしっかり書かれてました。道順の最後に10分くらいの3D映像コーナーがありますが、これは地球の歩き方が言うほどすごくはなく、( ´_ゝ`)フーンという程度。しっかりお勉強をして、12:30発のバスでエル・カラファテに帰りました。

 

昼ご飯は小さなピザを食べ、その後は宿の近くにあるニメス湖へ。ここは野鳥の繁殖地になっていて、散歩にはちょうどいいコースかと。普段は入場料がかかりますが、大晦日は受付がやっておらず、でも自由に出入りできるラッキーな日でした(鍵のし忘れ??)。

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湿原を歩くようなイメージです。日本では見られない野鳥が数多くいます。双眼鏡があればなおいいですね。

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ニメス湖の隣はアルヘンチーナ湖で、こっちサイドにも入れます。

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鳥さんには割と近距離まで近づけます。28ミリ単焦点レンズでこの感じ。

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ズームで切り出さないと写真では分かりませんが、この湖にはチリフラミンゴが結構います。普通に空を飛んでいてびっくりしました。

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というわけで、2時間くらいバードウオッチングを堪能して、宿に帰還。

 

さて、大晦日です。晩御飯をどうしようかと。どこもスペシャルメニューや予約制など、一人旅には結構しんどい環境でした。しかし、ここエル・カラファテには、なんと日本人が握るすし屋があるんです!!大晦日の晩御飯くらい贅沢しようと(この財布の緩みが正月まで続きます笑)、高値を覚悟で寿司バー藤にお邪魔しました。

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店内の雰囲気は日本そのもの。完全日本語対応です。まずはお通しから。つい菊正宗をオーダー。久しぶりの日本酒に、祖国を思い出します。ここは日本の真裏で内陸地のパタゴニアですが、確かに日本がそこにありました!(笑)

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オーダーは刺身と寿司。ネタは両方ともほぼ同じです。ネタは思いの外新鮮。恐らく空輸でしょうね。味も合格。日本酒がすすみます。

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ついにシース―の登場です。(パタ)ゴニアでシースーなんて、何という贅沢でしょうか。やっぱり私は日本人です。合計で45ドルくらい払いましたが、大晦日なのでヨシとしましょう。

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ほろ酔いで宿に帰ると、オーナーさんが「家族で年越しパーティやるからあとで声をかけるね」とのこと。どうやら大晦日の宿泊客のうち、日本人の自分だけがお呼ばれされたみたいで、これは幸運でした。そして、ここで偉大なるおばぁと出会います。

 

おばぁとは宮里百合子さん。何と2年前にテレ東の「世界ナゼそこに?日本人」でテレビ出演していた、当時87歳のおばあちゃんです。そして2016年12月31日が90歳の誕生日!!なんとめでたいタイミング!!

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そう、自分は宮里家の年越しパーティとおばぁの誕生日(卒寿)パーティに招待されたんです。御年90になられた宮里さんは、とても90歳とは思えないほど達者で、会話もしっかりされています。沖縄出身で太平洋戦争を経験し、その後アルゼンチンに移住など、本当に波乱万丈の人生を送ってきて、今、エルカラファテで息子家族のみなさんと共に暮らしています。お話しする中で、戦前の歴史の教科書に書いてあったこと、日露戦争に勝つために日本がどうやって戦艦を買ったかなど、自分が知らなかった歴史を教えてくれたり、終戦直後から飲み始めたコーラを今でも飲んでいたりと、色々な側面から驚かされました。もちろんスペイン語もちゃんとお話になっていて、地域の方々とも楽しく交流されているようでした。

おばぁだけではなく、オーナー家族含め沢山の料理とお酒でおもてなししていただき、本当に感謝感激の大晦日でした。日系人がどのように現地社会に溶け込んでいったのか、その歴史を知ることもでき、これまたいい勉強。こうして2016年は幕を閉じ、爆竹の音とともに2017年を迎えたのでした。

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その5に続く。

 

最果てを目指す南米旅行その3~プエルト・ナタレス編~

<12月28日>

イースター島を出発した飛行機(LAN846)は、予定よりやや早いAM6:10にサンチアゴに到着。預入荷物を引き上げ、国内線乗り継ぎで一路プンタ・アレーナスへ向かいます。乗継時間がもともとあまりない(所定1時間半)乗継だったので、イースター島で乗継便の搭乗券を印刷しておいたのだが、これが奏功。朝のサンチアゴの空港は乗客でごった返しており、特に自分が利用するSKY Airlineは格安とあって長蛇の列。これでは8:20発のフライトに間に合う気配がありません。そして、あらかじめ荷物は全手荷物方式に対応させておいたので、搭乗券と共にシームレスにセキュリティチェックを通過。この辺は作戦勝ちといったところでしょうか。

 

飛行機は定刻通り出発し、約3時間でチリ南部のプンタ・アレーナスに到着。乗客は観光客だらけで、中国人も目立ちます。空港自体はこじんまりとしており、パタゴニアにある空港はどこも似たような感じでした。さすがにここはパタゴニアイースター島サンチアゴに比べると、一気に気温が下がっており(15度くらい)、おまけに風が常に強いので防寒グッズは必須です。

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ここからはバスでプエルト・ナタレスを目指します。ちなみにプンタ・アレーナスからは南極行きのツアーも出ていたり、美味しいシーフードを食べられたりと、結構魅力的な街なのですが、時間の関係で今回は残念ながらスルー。

 

空港の売店で軽い昼食をとり、ネットで予約しておいたバスを待ちます。12:30発でしたが、やってきたのは13:00。まぁ、こんなもんでしょう。バスに乗る前に車掌が一人ひとり名前を大きな声で呼んで確認していたので、小学校の修学旅行を思い出した次第(笑)。チリのバスはかなり快適で、うとうとしている間に3時間ほど走って、今日の目的地、プエルト・ナタレスに到着です。

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バスターミナルから徒歩10分ほど坂を下ったところに、宿泊したThe Singing Lambがあります。ネットで評価が高かったので予約しておきましたが、内装、設備ともに文句ありません。Wifiイースター島よりは断然早いので、ストレスなくネットが出来ます。1泊30ドルと少々お値段が張りますが、シャンプー、石鹸ほか標準装備で居住性は◎です。英語ももちろんOK。

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必要十分なキッチンもあり、自炊もばっちりできます。唯一の欠点は、ホステル内へのお酒の持ち込みが不可で、飲みたい場合は中にあるミニバーを利用することですが、その分秩序は保たれます。

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部屋に荷物を置いて、受付で翌日のパイネ公園ツアーを予約して(35000ペソ)、街の散策へ。メインストリートには様々お店が並び、ここが小さいながらも町であることを改めて認識。やはり昨日まで居た離島より物資はだいぶ豊かです。

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左端に見えているUのマークのところが大きめのスーパーマーケットで、一通り揃います。町はパタゴニア旅行中の観光客だらけで、治安もよさそうでした。ちなみにスーパーに行く時はマイバッグ持参で行くのがマナーというか、そうしないと大量に買ったときに袋を買う羽目になります。ここでは自炊用のパスタとバナナ、パンなどを購入。

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夜は宿で晩御飯と翌日のツアー用昼ご飯(サンドイッチ)を作り、ラウンジでごろごろ。久しぶりにネットを思う存分してスッキリ(笑)翌日のツアーに備えて早めに就寝。

 

<12月29日>

8時過ぎにツアーの迎えが来るらしいので、7時過ぎに起床して朝食をいただく。ここの朝ごはんは任意でスクランブルエッグをオーダーできるので、旅行中の玉子不足を解消できます(笑)

 

今日参加するのは、トーレス・デル・パイネ国立公園と呼ばれるパタゴニアでも有名な国立公園を巡るツアーで、プエルト・ナタレスはその拠点となる町です。このツアーに参加するのも今回の旅の目的の一つ。

 

バスは途中、色んなポイントで写真撮影の時間をくれるので、写真を撮りまくります。が、パタゴニア名物の強風で、結構ブレる・・・

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途中、グアナコの群れに遭遇して写真タイム。そんなに人間を怖がらないのか、結構な距離まで近づけます。

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公園入口手前にあるのがアマルガ湖。クリーム色の湖と、パイネの岩峰、青空がいいコントラスト。

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雪解け水で増水した滝もあり。自然にまつわるものなら、何でもありそうな感じで、ただただスケール感に圧倒。

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ここが公園の入り口。ツアー代金に含まれていない入園料を払います。宿では現金のみとの話でしたが、クレジットも対応しているようでした。

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トレッキングをしている人も多い。さわやかな青空のもとのトレッキングはかなり楽しそう。

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園内に入り、トーレス・デル・パイネと呼ばれる3本の岩峰、そして最高峰のパイネ・グランデが近づいてきます。

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氷河に含まれる組成物の関係で、湖の色がこのようにエメラルドグリーンになったり、クリーム色になったりするそう。

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サルト・グランデと呼ばれる滝付近からは、雄大なパイネ・グランデを望むことが出来る。

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滝も水量抜群。しぶきが結構飛んできます。

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この通り、自然の雄大さを存分に満喫できます。ただし一緒にいたスイス人曰く、「スイスにかなり似ている(笑)」とのこと。これには同意だが、スイスのそれよりも迫力があります確実に。

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遅めのお昼ご飯は、14:30くらいから、このキャンプ場にて。

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こんな形をしたレストランもありますが、宿の人から「高いだけだからやめとけ」と言われ、サンドイッチを持参した次第。

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こんな景色を間近で見れるキャンプ場、素敵です。ワインでも持ってくればよかったと後悔。とりあえず売店のコーラで一息。

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昼食後は最後の名所、グレイ湖へ。定員6名という吊り橋を渡り、展望台を目指します。

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森を抜けると巨大なモレーンが出現。そして台風並みの強風に遭遇。台風の実況中継ごっこが出来るくらい。

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モレーンを風にあおられながら歩きます。これはかなりしんどい。

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ようやく端っこまで到達し、浮かぶ氷河と奥にあるグレイ氷河を拝めました。しっかし風が強いです。耳が痛いほど。防寒グッズ必須です。

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下の動画のように、まるで海のように波が押し寄せます。

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ナタレスへの帰り道、最後のビューポイントに立ち寄ります。これでパイネ公園ともお別れです。

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ツアーの最後にはミロドンの洞窟という、かつてこの地域に生息していた大きな動物(ナマケモノに似ているらしい)の骨が見つかった洞窟に立ち寄りますが、ここは行きたい人だけの任意。自分は特に興味がなかったので売店でコーヒーを飲んでまったりしてました。

 

宿には18時過ぎに到着。約10時間のツアーでしたが、かなり満喫できたと思います。晩御飯は昨日の残りのパスタとバナナを食べ、荷造りをして就寝。

 

<12月30日>

この日はいよいよ国境越え。隣国アルゼンチンに向かいます。目的地は、エル・カラファテ。バスは事前にネットで予約しておいたので、発車15分前にバスターミナルに到着、窓口で切符に引き換えていざ乗車。パタゴニアのバスは結構な割合でネット事前予約ができるので、かなり便利です。そしてこのバスもかなり快適で、揺れがかなり少ない。

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ここがチリの出国審査場。パスポートと入国時にもらうイミグレーションカードを出して、スタンプもらって、はい、おしまい。

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国境越えの道は意図的なのかオフロード。いよいよアルゼンチンに上陸です。

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その4に続く。

最果てを目指す南米旅行その2~イースター島滞在記~

<12月24日>

クリスマスイブの午後にイースター島への上陸を果たしました。念のためイースター島の位置を確認しておくと、下の図のピンがあるところになります。行き方はチリのサンチアゴから飛ぶか、タヒチパペーテから飛ぶかの2択しかありません。まさに絶海の孤島です。

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早速宿に荷物を置いて、同じ便で来た日本人と共に市内の散策とアクティビティの準備をします。下の写真は今回お世話になった日本人宿・Hare Kapone。1泊9000ペソでした。

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まずは両替。クリスマスイブでも市内に1カ所しかないガソリンスタンドの隣のお店は普通にやってました。続いてレンタカー。こちらは「明日になってみない空きがあるかどうかと分からん」という適当な管理体制にしてやられ、翌日朝に仕切り直すことに。ダイビング希望者も岬付近の店を訪ねるも、クリスマスモードで閉店という始末。でも、街をふらふら歩いていると、やっぱりいるんですよね。奴が。

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普通におるやんか・・・そう、この島には約1000体ものMOAIさんがいるので、こういうのは決して珍しくないわけです。本物もレプリカもいますが関係なし。初めて見る人にとっては「おおぉ」ってなりますし、イースター島に来たんだなぁと思いを馳せることが出来ます。

 

島の雰囲気は一言でいえば「沖縄」にかなり近いのかなと。のんびりしてる感じとか、坂道とか。ラテンノリノリのカリブ諸国とも違い、何となく懐かしさを覚えます。

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街にはスーパー的な店も、薬局も、ATMも何でもあるので、お金さえ払えば不自由はしないのかなと思います。スーパーの1軒ではEntelのRecargaが可能でした。ちなみに村(ハンガロア)は3Gのデータ通信も可能です。

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島にはいくつかのwifiスポットもあり、ここでネットも可能です。ただし接続状況はまちまち。

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この日最大の懸案事項は、晩御飯でした。そう、クリスマスイブだったので、レストランが開いていなかったり、特別メニューでお値段が高くなっていたりと。散々探して悩んだ結果、何とフレンチのコース料理をいただくことに。

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メニューはクリスマス仕様でコースのみ。お値段なんと45000ペソ(お酒も飲んだので合計50000ペソは超えていた)というリッチな晩御飯。これで不味かったらしばくぞ、と思いながら料理の到着を待ちます。前菜はスモークサーモン。うん、普通においしいです。

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メインはマグロのしっぽのソテー。最初はお肉かと思ったほど。シンプルな味付けかつ中がレアでマグロの味が引き立ち、これまた美味。

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デザートもオシャレにキメて、満足な晩御飯でしたとさ。

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夕食後は村内の夕日スポットで夕日×モアイを見に行きました。残念ながら水平線上に雲があったので綺麗な日の入りではありませんでしたが、イースター島らしい風景でした。

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その後は教会のクリスマスミサを少し見学。この島の伝統なのか、ミサにしてはだいぶ軽やかなメロディと楽器で音楽が奏でられ、厳かというよりはワイワイという感じでした。宿に帰ってこの日は就寝。

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<12月25日>

 朝ごはんを食べた後、レンタカー探し2日目を開始。狙いは3人乗りのSUZUKIのJIMNYで、どの店も1日レンタル45000ペソです。しかし、聞いても聞いてもJIMNYの空きがなく(管理できてないだけだと思われるが)、空いているのはピックアップトラックとミニバンという始末。唯一JIMNYで空きがあったのは宿の管理人から「トラブルが多いからあそこはやめておけ」と言っていたこのお店でした。しかも店員の英会話力はこの店が1番高いという、まさにトラップ仕様。お気を付けください。

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しかもこの町のレンタカー屋さん、聞くたびに空きのある車種が変わるマジックっぷりで、結局待つのに疲れて70000ペソでちょっと大きめな車をゲットしました。MT車なので、MTの経験のある人に運転してもらうことにしました。

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ちなみに宿は完全自炊形式なので、外食するか作るかの2択です。滞在中、昼は決まってとろろそばを食べてました。そしてどら焼き。完全日本人ですね。

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昼食後はいよいよ島内のモアイを車で見て回ります。管理人さんから「メインになるラノ・ララクに先に行った方がいいよ」というアドバイスをいただいたので、道中にある倒れたモアイなどはスルーして、第一目的地ラノ・ララクに向かいます。ここはモアイの切り出し場だった場所で、今もたくさんのモアイが地中に埋まっていたりする姿を見れます。道中は牛、馬など動物さんが結構いるので安全運転で行きます。

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村から約40分で到着。MOAIさんがにょきにょきいます。

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切り出し途中のモアイもこんな感じでナチュラルにいます。

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テンションが上がって始まった全日本モアイ選手権。似せるのは結構難しい。

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続いてこれまた名所のアフ・トンガリキへ。日本のクレーン会社が再建したモアイで、どことなく日本人の緻密な仕事っぷりを感じることが出来ます。

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15体のモアイが並ぶ姿は壮観です。

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せっかくなので3体足して18体にしてみました。もっと遠近法をうまく使えば、もっとそれっぽくなるみたいです。

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島にはモアイ以外の遺跡というか、観光スポットもあります。そのうちの一つがテ・ピト・クラと呼ばれる丸い石。モアイと比べるとスケール間で劣りますが、これもそれなりに意味があるらしいです。

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アナケナビーチには、プカオと呼ばれる頭に帽子をかぶった珍しいモアイがいます。

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ビーチ自体は小さいですが、結構な観光客がいました。チリ人的にはモアイなんかよりこのビーチがいいらしいです。

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続いてアフ・アキビ。海を見つめる7体のモアイがいます。ここまでくるとちょっとMOAIさんのありがたみが薄れてくる(笑)

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この時点でモアイでお腹いっぱいになったので、宿に戻ってポークリブステーキを食べ、チリ産赤ワインをしこたま飲んで、翌朝に備え就寝。

 

<12月26日>

朝7時過ぎの朝日×MOAIを見に行くため、5時30分に起床。二日酔いが若干残る中、きれいな星空を楽しみつつ車でトンガリキを目指します。

 

無事到着するも、水平線あたりに厚い雲が・・・月は綺麗に見えてますが

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結局、綺麗なご来光は拝めず仕舞い。こればっかりは運ですね。車で宿に引き上げました。

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朝食後は、車が使える時間で行けるオロンゴ儀式村へ。島の南端部分にあり、村から歩いても行ける距離だそうですが、車に乗っている感覚だと、歩きは結構しんどい道のりになるかと思われます。

下の写真はオロンゴから見える3つの島。かつては奥の島まで海鳥の卵を泳いで取りに行く儀式を行っていたそう。

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薄い石で作られた住居。風をよけるために高さが低くなっている。

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ラノカウ火口湖。ザ・カルデラという形。この湖には風が一切入ってこないらしい。

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帰り道の途中に洞窟があるらしいので、そこにも寄ってみました。アナ・カイ・タンガタと呼ばれるこの洞窟は、「食人洞窟」で、戦いに負けた部族を儀式的に食人したとの言い伝えがある。

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これでレンタカーの旅はおしまい。トラブルなく無事に返却し、今後の旅行の事務手続きをするために街のネットカフェへ。何故行ったかというと、色々プリントアウトしたいものがあったからです。料金は1時間1500ペソ(1分単位で利用可能)、プリントアウトは白黒1枚100ペソでした。画面上部に現在までの合計金額が表示されているので、非常に分かりやすい上、流石に速度も安定していました(初期のADSL並み?)。ただしスペイン語キーボードなので、記号の配置がちょっと違って最初困惑しました。

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昼食と洗濯を済ませ、午後はのんびりだらだら。ふらふら街を歩いているうちに、翌日することがないことに気づき、勢いで釣り竿セットを40000ペソで購入!(笑)竿が貧弱なので、小魚程度が限界な感じがします。でもとりあえずこれで南の島で太公望になれます。

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島の郵便局でイースター島のスタンプを忘れずにもらいます。もちろん無料でゲットです。

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夕食は前から目を付けていた岬の端にあるレストラン。直前に予約をしていたのでスムーズに入店。まずはセビッチェから。マグロのセビッチェは初めて食べましたが、非常に美味です。シーフード万歳!

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メインは「本日の魚」をオーダー。出てきたのはマヒマヒさん。身はブリにかなり近く、ブリ照り(マヒ照り?)にしてもいいくらい。さっぱりとした身で、これまた美味しくいただきました。総じてイースター島のご飯は結構おいしいです。

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深夜はみんなで星空を見にタハイ儀式村へ。スナップシューター用の単焦点カメラでは星空がうまく取れませんでしたが、この日も結構見えてました。下の方の南十字座を見えています。星空観賞を楽しんで、この日は就寝。

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<12月27日>

ついにイースター島最終日。しかしフライトは深夜の23:55発なので、丸一日時間があります。午前中は宿で荷造りと北海道ローカル「水曜どうでしょう」のアフリカ篇を見まくり、雨が止んだ午後は近くの岬で釣りを決行!エサは直前に買ってきたソーセージ。さて、釣れるのでしょうか???噂では入れ食い状態だと聞きましたが・・・

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2時間弱頑張った結果、

 

ボウズ(笑)

 

入れ食いなんて誰が言ったのか、全然食いついて来やしません。実際海が結構荒れていて、岩場に波がバンバン来てて漢の海釣り的な雰囲気は出てたものの、お魚さんはまったく来ず。40000ペソ払ってもこんなもんです(笑)。結局釣り具セットは宿に寄付しましたので、誰か使って釣ってくれると嬉しいです。

 

宿への帰り道は少しだけ回り道。新たなMOAIを発見。

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南米の観光スポットによくある「○○までいくら」オブジェ。しかし単位がmnって、まさかメガニュートン?恐らくマイルでしょう。

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さてさて釣りに失敗した結果、最終日の晩御飯は肉になりました(笑)。先日なかった牛肉が入荷しているという情報をゲットし、島の土産に続いて牛肉をゲット。しかしこの牛肉、スジがとんでもなくいかつく、噛んでも噛んでもゴムのよう。まさかの煮込み用だった説もあり、完全に失敗でした。食べられる部分はまずまずだったんだけれども。

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そんなこんなで短かったイースター島生活も終わりを告げ、夜の空港に到着。23:55発のフライトでサンチアゴに戻りました。次の目的地は、パタゴニア地方のプエルト・ナタレスです。

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その3に続く。