ヨーロッパ南下旅行2日目~渡り鳥ルートとミニチュアの世界~
<3月22日>
ユースホステルで朝ごはんをいただき(別途料金がかかったのが痛手)、この旅の目的の一つである「渡り鳥ルート」の列車に乗車するため、コペンハーゲン中央駅へ。この日は晴れたので駅舎の外観を撮ってみた。
「渡り鳥ルート」とは、ヨーロッパ鉄道の旅2010-11から引用すれば、「鉄道と船の旅を同時に楽しめる航送」とのこと。簡単に言うと、ドイツ・デンマーク間の国境を越える際に列車ごと船に乗せて運ぶルートで、あと数年でなくなってしまうらしく、ぜひ乗りたいと思っていた列車の一つ。
乗車したのはコペンハーゲン9時44分発ハンブルク行きのICE36。このICEはディーゼル車のICE-TDのデンマーク国鉄バージョンで、内装などは普通のICEと変わりません。
途中駅で貨物の通過待ちなどで50分ほど遅れながら運転した列車は、国境の港で船に積み込まれました。船に積み込まれている間は車内にいてはいけないので、いったん下車して船内で過ごします。
船内はレストランやカフェ、免税店など一通りの店があり、約45分間の船旅には十分な広さ。ちょうどお昼時だったので、船内でソーセージとポテトのセットをいただき、程なく再び列車に乗車。
ドイツに入ってしばらくすると、終点のハンブルク中央駅。ここには以前来たことがあったので、懐かしさを覚える。駅の構造は分かりやすく、お店も夜遅くまで開いているので助かります。以前の旅行で来た時はすぐにベルリンに行ってしまい市内の観光が出来ず、今回はぜひ「とあるミュージアム」に行きたいと思ってやってきました。
その「とあるミュージアム」とはある意味で、いかにもドイツらしいところなのですが、そこの最寄り駅(中央駅からUバーンで数駅)から10分くらい歩くと到着です。この日のハンブルクは晴れてましたが、常に粉雪が舞ってました。やっぱり寒い・・・
そのミュージアムとは、「ミニチュアワンダーランド」。下の写真の建物に書いてある「MODELLEISEBAHN WUNDERLAND」というのがそれで、これを簡単に訳すと「模型鉄道ワンダーランド」!ここでは模型鉄道のジオラマが見れ、そのクオリティの高さがかなりのものと聞いていたので、頑張って日本から来たわけです。
ワクワクしながらチケットを購入し、いざ館内へ。
下の写真は模型鉄道・自動車の在線モニターです。中央指令になっていて、ここであらゆるものの動きを監視しています。かなりリアルです。
ミニチュアミュージアムでは、広大なエリアにテーマごとの模型鉄道・はたらくクルマ・飛行機が実際に動きながら人々の目を楽しませてくれます。
写真では伝えきれない魅力がここにはあります。模型鉄道のスケールのでかさもさることながら、ミニチュアの人間一人一人がかなり精巧に作られています。
館内は一定時間ごとに蛍光灯が消えて「夜」になり、ミニチュアの街も夜の様子に変わります。
鉄道だけではなく、飛行場もあり、実際に離発着する様子を見ることが出来ます。とにかくリアリティの追及に妥協がありません。
離陸の瞬間です。これはANAのB787ですね。最新機材もちゃんと飛んでます。現実的にはB787はトラブルの関係で飛んでいませんがね・・・(先日フランクフルト空港で1機沖止めされているのを見つけました)
館内にはカフェも併設されていて、座席が鉄道で使用されているもの、という気合の入りっぷり。鉄道好きにはたまらないですね。
結局閉館の19時まで童心に帰って遊んでいました。ハンブルクに来たら是非立ち寄るべきだと思います。
その他の観光スポットは時間的に無理だったので、適当に晩御飯を食べ、夜行列車の時間まで1日券を使って市内の鉄道に乗りまくってました。ちなみにハンブルク中央駅の多くのお店は23時までに閉まってしまうので、それ以降の待機時間はマックで過ごせます(24時間営業)。コンセントが使えそうな場所がなかったのがやや辛かったです。
2日目終わり。