かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

インド旅行その0(ZERO)~ちょっと面倒な準備編~

今回のエントリーは珍しく旅行前の準備編です!

 

これまで世界29カ国を旅してきて、年内に30カ国目に行きたいなぁと思っていたところ、よく使っているこのサイト

格安航空券検索Skyscanner | スカイスキャナーで航空券検索比較

でエアインディアの成田⇔デリー往復が約90000円。しかもエアインディアはデリー発着の国内線2区間まで無料でつけられるとのことで、即予約。

 

というわけで、記念すべき30カ国目はインドになりました!

 

しかし、インドという国、スケジュール通りに旅をするのが難しそうです。そもそも観光ビザを取るところから苦戦を強いられます(日本にいるのに・・・笑)。鉄道のネット予約も手間と時間がかかり、ヨーロッパやアメリカのAmtrakとは大違い!

 

そこで、時間にゆるーいらしいインドを無謀にも「計画的に」旅行しようとする時に、日本で事前にどのように準備が出来るのか、まとめてみました。なお、この記事の内容は全て旅行前(2014年12月まで)の話なので、実際に現地でちゃんと通用するか検証してきます。

 

1.観光ビザ取得

インドを旅行するには日本人ならビザの取得が必須です。観光するならツーリスト(Tourist)ビザが必要で、日本で事前に申請するパターンと、空港でアライバルビザを取るパターンがあります。アライバルビザはUS60ドルと高めらしく、空港で待つのが嫌だったので今回は事前に申請することにしました。

 

インドビザの申請はオンラインで行いました。具体的には

インドビザ申請センター東京 India Visa Application Center, Japan

のサイトでオンラインビザ申請をクリックし、あとは指示通りに進んでいくだけです。申請フォームが出来上がったら印刷&写真を貼り付けて茗荷谷にあるオフィスに出かけ、窓口で提出して料金を払う。数日で出来あがり!という一般的なプロセスです。

が、しかし、ここにトラップあります!

申請フォームには*がついた必須項目(mandatory)とそうでない項目があります。最初に申請した時は*だけ入力して作成したんですが、窓口で見事にハネられました(笑)以下その時のやり取り。

 

自分:観光ビザの申請お願いします。

窓口のインド人おばちゃん(以下おばちゃん):チェックするから待ってて。後で呼ぶから。

10分後くらいに・・・

おばちゃん:○○さーん

自分:はーい(お金=2156円払う準備しないとな・・・)

おばちゃん:○○さーん。職業はナニ?workerじゃ分からないネ。あとパスポートの発行場所はTOKYOじゃなくて○○でしょ。それに・・・(以下略)。これじゃダメだから。やり直しネ。(赤鉛筆で訂正を入れられている・・・)

自分:やり直し・・・だってここ必須項目じゃなかったじゃん!そう書いてあったよホームページに!必要なの?

おばちゃん:ちゃんとした書類じゃないと大使館受けとってくれない。これじゃダメ。

自分:じゃあ最初から全部必須項目にしろ!コラ!・・・ってことはまたパソコンで申請フォーム作るの?

おばちゃん:うん。ネットカフェが近くにあるからそこでやってもいいヨ。

 

というやり取りを自分含め他にも数多く見ました。申請フォームすら信用できないあたり、日本にいるのになんかインドっぽい感じがします。ちなみに茗荷谷のオフィスには申請フォームの記入例が掲示されていて、そこでは全項目記入されてましたね。ええ。ここに来ないと分からない仕組みってどうなんでしょう(笑)

 

仕方なく後日改めて作成した申請フォームを持参し、無事にビザをゲットできました。要は、必須項目とか関係なく全部入力していけば問題ないということです。

 

あと、ビザ手数料の支払いは現金で2156円ぴったりじゃないとダメらしいので、気をつけましょう。お釣りがないとか言って、突っぱねられている人がいました(笑)

 

2.鉄道の予約

続いて鉄道です。インドの鉄道はネット予約できますが、色々とシステムが複雑で、数々のサイトを読み込み、仕組みを理解するまでに2日くらいかかりました。

 

インドの鉄道をネットで予約する時に使うサイトは主に以下の3つでしょう。

 

IRCTC Next Generation eTicketing System

Cleartrip | Flights, Hotels, Packages, Buses, Trains

Indian Railways IRCTC Timetable PNR Status Fare Live Status - eRail.in (Better Way To Search Trains)

 

最初のIRCTCは予約システムの大元といったところで、国営のものです。ここからも予約できるようですが、サイトが重い、決済エラーになりやすい等使い勝手はイマイチのよう。メインで使えるの真ん中のCleartripだと思います。最後のeRailは座席の空き状況や編成、遅延状況など様々な情報収集に使えるサイトで重宝します。ここではCleartripの使い方を少し紹介します。詳しい使い方は他のサイトを見てください(笑)

 

Cleartripはインド国内線やホテル、鉄道、バスの予約が出来るサイトで、鉄道の予約で日本のクレジットカードを使うならこのサイト、と言われています。というのも、IRCTCでクレジットカードを使う場合、支払い画面でVISAまたはMASTER(powerd by Citybank)を選ぶかAMEXでの決済になり、しかもあまり決済が上手くいかないようです。Cleartripは日本のカードも普通にOKでした(ただし鉄道のみしか決済してないので他は不明)。

 

さて、Cleartripで鉄道を予約する際にはCleartripへの登録に加え、システムの大元にあたるIRCTCにも登録しなければならないのですが、その作業がちょっと面倒です。

 

IRCTCの登録をCleartrip内で行うと、指定したアドレスにIRCTCから登録完了のメールがきます。そこにはUser IDE-mail OTP(OTP=One Time Password)が記載されていますが、実はIRCTCのアカウントをアクティベート(有効化)するためにはもう一つのOTPが必要になります。それは

 

Mobile OTP

 

で、インド国内の携帯電話番号を持っていないと取得できないもの(番号があればSMSで送られてくる)です。普通の人はそんな番号を持っていないので、さぁてどうしましょう、という話になるわけです。

 

そこで、このMobile OTPを取得するために、IRCTCに直接メールを送る(care@irctc.co.in)必要があります。メールにはパスポートの写真が載っている見開きのページをスキャンしたor撮影した画像データを添付して、こんな風に送りました。

<件名>Please sent Mobile OTP

<内容>To IRCTC Customer service

I would like to acivate IRCTC account.
But I live in Japan, so I can’t receive Mobile OTP

I registered via Clartrip.
 My User id is ○○

I attached my passport copy on this mail.

Please send Mobile OTP.

Thanks and Regards

 

適当な英語ですがちゃんと伝わったみたいです。メールを送ると自動返信メールが最初に来て、数時間~数日後(土日を挟むと遅くなる)にMobile OTPがMobile Verification Codeとして送られてきます。これで

 

User ID  E-mail OTP  Mobile OTP

 

の3つがそろうので、アカウントをアクティベートできます。インドのアドレスにパスポートの画像を送るあたりちょっと怖いですが、そうするしかないので仕方ないです。こうすることで晴れてネットで鉄道の予約が出来るようになります。

 

インドの鉄道の予約の仕組みについては、旅行記本編で紹介することにします(ここに書くと分量が多くなりすぎる)。

 

なお、Cleartripでチケットを購入するとeチケットとPassbookが送られてきます。Passbookについては日本語のネット情報に書かれていなかったので、最近始めたサービスだと思います。せっかくなのでPassbookできちんと乗れるのか現地で調べてきます!(乗れなかったらPassbookの意味がないが、そんな正論が通じるような国ではなさそう・・・)

 

3.現地で使う携帯電話、simカード

海外旅行によく行く人であればsimフリーの携帯電話を持っていることも多いと思います。国内キャリアの海外パケ放題は1日2000~3000円ほどかかってしまうので、1週間フルで使ったら結構なお値段ですよね。でも海外でもネットはしたい、そういう時にsimフリーの携帯を持っていき、現地でsimカードを買ってプリペイドプランなどの契約をして格安でネットや電話を使うのが節約術としてあります。

 

しかしインドです。ネットで調べた限り、テロ対策なのかsimカードのアクティベートに数日かかるパターンもあるらしく、これでは持っていく意味がありません!場所によっては即日使えるようになるらしいですが、不確実すぎて信用できません。せっかく最近simフリーの機種をこれに買い替えたのに・・・

Phone - ZenFone 5 (A500KL) - ASUS

 

色々探し回った結果、今後も見据えてこれを購入しました。

 

GigSky - 世界中で使える格安データ通信SIM

 

このsimは120か国以上で使えるsimで、使う国を選んでデータ量を事前に購入するだけでネットが出来るようになるもので、現地のsimを買う手間を考えた時にこちらの方が割安になる場合があります。もちろん普通に現地でsimが安く買える場合はそっちにしますが。ちなみにインドでのデータ量と料金、有効期間は下記の通り。提供キャリアはAIRCELとのこと。

 

 1200円 50MB 3日間

 3000円 175MB 7日間←今回はこれを購入予定

 4200円 300MB 14日間

 6000円 500MB 30日間

 

普段はwifiを最大限活用することで例えば1週間の175MBはオーバーせずに使えるレベルだと思います。ぱっと見高いですが、手間賃だと思うしかないですね。他の国でもデータ量を購入すれば使えるので、現地のsimを買うまでのつなぎでも使えそうです。使用感については本編でリポートします。

 

 

まとめ

インド旅行もインターネットの進歩のおかげで幾分か計画的に出来るようになったみたいですが、独自のシステムが未だにあり、手間がかかります。でも、ここでは触れなかった鉄道の予約システムは奥が深く、行く前からワクワク出来ます。ホテルや航空券は他国と同様に予約できるので、その辺は心配いらないでしょう。

 

あとは出国当日にエアインディアが欠航しなければ問題なし!(笑)