かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

最果てを目指す南米旅行その2~イースター島滞在記~

<12月24日>

クリスマスイブの午後にイースター島への上陸を果たしました。念のためイースター島の位置を確認しておくと、下の図のピンがあるところになります。行き方はチリのサンチアゴから飛ぶか、タヒチパペーテから飛ぶかの2択しかありません。まさに絶海の孤島です。

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早速宿に荷物を置いて、同じ便で来た日本人と共に市内の散策とアクティビティの準備をします。下の写真は今回お世話になった日本人宿・Hare Kapone。1泊9000ペソでした。

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まずは両替。クリスマスイブでも市内に1カ所しかないガソリンスタンドの隣のお店は普通にやってました。続いてレンタカー。こちらは「明日になってみない空きがあるかどうかと分からん」という適当な管理体制にしてやられ、翌日朝に仕切り直すことに。ダイビング希望者も岬付近の店を訪ねるも、クリスマスモードで閉店という始末。でも、街をふらふら歩いていると、やっぱりいるんですよね。奴が。

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普通におるやんか・・・そう、この島には約1000体ものMOAIさんがいるので、こういうのは決して珍しくないわけです。本物もレプリカもいますが関係なし。初めて見る人にとっては「おおぉ」ってなりますし、イースター島に来たんだなぁと思いを馳せることが出来ます。

 

島の雰囲気は一言でいえば「沖縄」にかなり近いのかなと。のんびりしてる感じとか、坂道とか。ラテンノリノリのカリブ諸国とも違い、何となく懐かしさを覚えます。

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街にはスーパー的な店も、薬局も、ATMも何でもあるので、お金さえ払えば不自由はしないのかなと思います。スーパーの1軒ではEntelのRecargaが可能でした。ちなみに村(ハンガロア)は3Gのデータ通信も可能です。

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島にはいくつかのwifiスポットもあり、ここでネットも可能です。ただし接続状況はまちまち。

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この日最大の懸案事項は、晩御飯でした。そう、クリスマスイブだったので、レストランが開いていなかったり、特別メニューでお値段が高くなっていたりと。散々探して悩んだ結果、何とフレンチのコース料理をいただくことに。

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メニューはクリスマス仕様でコースのみ。お値段なんと45000ペソ(お酒も飲んだので合計50000ペソは超えていた)というリッチな晩御飯。これで不味かったらしばくぞ、と思いながら料理の到着を待ちます。前菜はスモークサーモン。うん、普通においしいです。

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メインはマグロのしっぽのソテー。最初はお肉かと思ったほど。シンプルな味付けかつ中がレアでマグロの味が引き立ち、これまた美味。

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デザートもオシャレにキメて、満足な晩御飯でしたとさ。

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夕食後は村内の夕日スポットで夕日×モアイを見に行きました。残念ながら水平線上に雲があったので綺麗な日の入りではありませんでしたが、イースター島らしい風景でした。

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その後は教会のクリスマスミサを少し見学。この島の伝統なのか、ミサにしてはだいぶ軽やかなメロディと楽器で音楽が奏でられ、厳かというよりはワイワイという感じでした。宿に帰ってこの日は就寝。

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<12月25日>

 朝ごはんを食べた後、レンタカー探し2日目を開始。狙いは3人乗りのSUZUKIのJIMNYで、どの店も1日レンタル45000ペソです。しかし、聞いても聞いてもJIMNYの空きがなく(管理できてないだけだと思われるが)、空いているのはピックアップトラックとミニバンという始末。唯一JIMNYで空きがあったのは宿の管理人から「トラブルが多いからあそこはやめておけ」と言っていたこのお店でした。しかも店員の英会話力はこの店が1番高いという、まさにトラップ仕様。お気を付けください。

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しかもこの町のレンタカー屋さん、聞くたびに空きのある車種が変わるマジックっぷりで、結局待つのに疲れて70000ペソでちょっと大きめな車をゲットしました。MT車なので、MTの経験のある人に運転してもらうことにしました。

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ちなみに宿は完全自炊形式なので、外食するか作るかの2択です。滞在中、昼は決まってとろろそばを食べてました。そしてどら焼き。完全日本人ですね。

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昼食後はいよいよ島内のモアイを車で見て回ります。管理人さんから「メインになるラノ・ララクに先に行った方がいいよ」というアドバイスをいただいたので、道中にある倒れたモアイなどはスルーして、第一目的地ラノ・ララクに向かいます。ここはモアイの切り出し場だった場所で、今もたくさんのモアイが地中に埋まっていたりする姿を見れます。道中は牛、馬など動物さんが結構いるので安全運転で行きます。

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村から約40分で到着。MOAIさんがにょきにょきいます。

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切り出し途中のモアイもこんな感じでナチュラルにいます。

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テンションが上がって始まった全日本モアイ選手権。似せるのは結構難しい。

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続いてこれまた名所のアフ・トンガリキへ。日本のクレーン会社が再建したモアイで、どことなく日本人の緻密な仕事っぷりを感じることが出来ます。

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15体のモアイが並ぶ姿は壮観です。

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せっかくなので3体足して18体にしてみました。もっと遠近法をうまく使えば、もっとそれっぽくなるみたいです。

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島にはモアイ以外の遺跡というか、観光スポットもあります。そのうちの一つがテ・ピト・クラと呼ばれる丸い石。モアイと比べるとスケール間で劣りますが、これもそれなりに意味があるらしいです。

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アナケナビーチには、プカオと呼ばれる頭に帽子をかぶった珍しいモアイがいます。

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ビーチ自体は小さいですが、結構な観光客がいました。チリ人的にはモアイなんかよりこのビーチがいいらしいです。

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続いてアフ・アキビ。海を見つめる7体のモアイがいます。ここまでくるとちょっとMOAIさんのありがたみが薄れてくる(笑)

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この時点でモアイでお腹いっぱいになったので、宿に戻ってポークリブステーキを食べ、チリ産赤ワインをしこたま飲んで、翌朝に備え就寝。

 

<12月26日>

朝7時過ぎの朝日×MOAIを見に行くため、5時30分に起床。二日酔いが若干残る中、きれいな星空を楽しみつつ車でトンガリキを目指します。

 

無事到着するも、水平線あたりに厚い雲が・・・月は綺麗に見えてますが

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結局、綺麗なご来光は拝めず仕舞い。こればっかりは運ですね。車で宿に引き上げました。

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朝食後は、車が使える時間で行けるオロンゴ儀式村へ。島の南端部分にあり、村から歩いても行ける距離だそうですが、車に乗っている感覚だと、歩きは結構しんどい道のりになるかと思われます。

下の写真はオロンゴから見える3つの島。かつては奥の島まで海鳥の卵を泳いで取りに行く儀式を行っていたそう。

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薄い石で作られた住居。風をよけるために高さが低くなっている。

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ラノカウ火口湖。ザ・カルデラという形。この湖には風が一切入ってこないらしい。

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帰り道の途中に洞窟があるらしいので、そこにも寄ってみました。アナ・カイ・タンガタと呼ばれるこの洞窟は、「食人洞窟」で、戦いに負けた部族を儀式的に食人したとの言い伝えがある。

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これでレンタカーの旅はおしまい。トラブルなく無事に返却し、今後の旅行の事務手続きをするために街のネットカフェへ。何故行ったかというと、色々プリントアウトしたいものがあったからです。料金は1時間1500ペソ(1分単位で利用可能)、プリントアウトは白黒1枚100ペソでした。画面上部に現在までの合計金額が表示されているので、非常に分かりやすい上、流石に速度も安定していました(初期のADSL並み?)。ただしスペイン語キーボードなので、記号の配置がちょっと違って最初困惑しました。

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昼食と洗濯を済ませ、午後はのんびりだらだら。ふらふら街を歩いているうちに、翌日することがないことに気づき、勢いで釣り竿セットを40000ペソで購入!(笑)竿が貧弱なので、小魚程度が限界な感じがします。でもとりあえずこれで南の島で太公望になれます。

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島の郵便局でイースター島のスタンプを忘れずにもらいます。もちろん無料でゲットです。

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夕食は前から目を付けていた岬の端にあるレストラン。直前に予約をしていたのでスムーズに入店。まずはセビッチェから。マグロのセビッチェは初めて食べましたが、非常に美味です。シーフード万歳!

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メインは「本日の魚」をオーダー。出てきたのはマヒマヒさん。身はブリにかなり近く、ブリ照り(マヒ照り?)にしてもいいくらい。さっぱりとした身で、これまた美味しくいただきました。総じてイースター島のご飯は結構おいしいです。

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深夜はみんなで星空を見にタハイ儀式村へ。スナップシューター用の単焦点カメラでは星空がうまく取れませんでしたが、この日も結構見えてました。下の方の南十字座を見えています。星空観賞を楽しんで、この日は就寝。

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<12月27日>

ついにイースター島最終日。しかしフライトは深夜の23:55発なので、丸一日時間があります。午前中は宿で荷造りと北海道ローカル「水曜どうでしょう」のアフリカ篇を見まくり、雨が止んだ午後は近くの岬で釣りを決行!エサは直前に買ってきたソーセージ。さて、釣れるのでしょうか???噂では入れ食い状態だと聞きましたが・・・

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2時間弱頑張った結果、

 

ボウズ(笑)

 

入れ食いなんて誰が言ったのか、全然食いついて来やしません。実際海が結構荒れていて、岩場に波がバンバン来てて漢の海釣り的な雰囲気は出てたものの、お魚さんはまったく来ず。40000ペソ払ってもこんなもんです(笑)。結局釣り具セットは宿に寄付しましたので、誰か使って釣ってくれると嬉しいです。

 

宿への帰り道は少しだけ回り道。新たなMOAIを発見。

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南米の観光スポットによくある「○○までいくら」オブジェ。しかし単位がmnって、まさかメガニュートン?恐らくマイルでしょう。

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さてさて釣りに失敗した結果、最終日の晩御飯は肉になりました(笑)。先日なかった牛肉が入荷しているという情報をゲットし、島の土産に続いて牛肉をゲット。しかしこの牛肉、スジがとんでもなくいかつく、噛んでも噛んでもゴムのよう。まさかの煮込み用だった説もあり、完全に失敗でした。食べられる部分はまずまずだったんだけれども。

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そんなこんなで短かったイースター島生活も終わりを告げ、夜の空港に到着。23:55発のフライトでサンチアゴに戻りました。次の目的地は、パタゴニア地方のプエルト・ナタレスです。

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その3に続く。