かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

最果てを目指す南米旅行その3~プエルト・ナタレス編~

<12月28日>

イースター島を出発した飛行機(LAN846)は、予定よりやや早いAM6:10にサンチアゴに到着。預入荷物を引き上げ、国内線乗り継ぎで一路プンタ・アレーナスへ向かいます。乗継時間がもともとあまりない(所定1時間半)乗継だったので、イースター島で乗継便の搭乗券を印刷しておいたのだが、これが奏功。朝のサンチアゴの空港は乗客でごった返しており、特に自分が利用するSKY Airlineは格安とあって長蛇の列。これでは8:20発のフライトに間に合う気配がありません。そして、あらかじめ荷物は全手荷物方式に対応させておいたので、搭乗券と共にシームレスにセキュリティチェックを通過。この辺は作戦勝ちといったところでしょうか。

 

飛行機は定刻通り出発し、約3時間でチリ南部のプンタ・アレーナスに到着。乗客は観光客だらけで、中国人も目立ちます。空港自体はこじんまりとしており、パタゴニアにある空港はどこも似たような感じでした。さすがにここはパタゴニアイースター島サンチアゴに比べると、一気に気温が下がっており(15度くらい)、おまけに風が常に強いので防寒グッズは必須です。

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ここからはバスでプエルト・ナタレスを目指します。ちなみにプンタ・アレーナスからは南極行きのツアーも出ていたり、美味しいシーフードを食べられたりと、結構魅力的な街なのですが、時間の関係で今回は残念ながらスルー。

 

空港の売店で軽い昼食をとり、ネットで予約しておいたバスを待ちます。12:30発でしたが、やってきたのは13:00。まぁ、こんなもんでしょう。バスに乗る前に車掌が一人ひとり名前を大きな声で呼んで確認していたので、小学校の修学旅行を思い出した次第(笑)。チリのバスはかなり快適で、うとうとしている間に3時間ほど走って、今日の目的地、プエルト・ナタレスに到着です。

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バスターミナルから徒歩10分ほど坂を下ったところに、宿泊したThe Singing Lambがあります。ネットで評価が高かったので予約しておきましたが、内装、設備ともに文句ありません。Wifiイースター島よりは断然早いので、ストレスなくネットが出来ます。1泊30ドルと少々お値段が張りますが、シャンプー、石鹸ほか標準装備で居住性は◎です。英語ももちろんOK。

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必要十分なキッチンもあり、自炊もばっちりできます。唯一の欠点は、ホステル内へのお酒の持ち込みが不可で、飲みたい場合は中にあるミニバーを利用することですが、その分秩序は保たれます。

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部屋に荷物を置いて、受付で翌日のパイネ公園ツアーを予約して(35000ペソ)、街の散策へ。メインストリートには様々お店が並び、ここが小さいながらも町であることを改めて認識。やはり昨日まで居た離島より物資はだいぶ豊かです。

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左端に見えているUのマークのところが大きめのスーパーマーケットで、一通り揃います。町はパタゴニア旅行中の観光客だらけで、治安もよさそうでした。ちなみにスーパーに行く時はマイバッグ持参で行くのがマナーというか、そうしないと大量に買ったときに袋を買う羽目になります。ここでは自炊用のパスタとバナナ、パンなどを購入。

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夜は宿で晩御飯と翌日のツアー用昼ご飯(サンドイッチ)を作り、ラウンジでごろごろ。久しぶりにネットを思う存分してスッキリ(笑)翌日のツアーに備えて早めに就寝。

 

<12月29日>

8時過ぎにツアーの迎えが来るらしいので、7時過ぎに起床して朝食をいただく。ここの朝ごはんは任意でスクランブルエッグをオーダーできるので、旅行中の玉子不足を解消できます(笑)

 

今日参加するのは、トーレス・デル・パイネ国立公園と呼ばれるパタゴニアでも有名な国立公園を巡るツアーで、プエルト・ナタレスはその拠点となる町です。このツアーに参加するのも今回の旅の目的の一つ。

 

バスは途中、色んなポイントで写真撮影の時間をくれるので、写真を撮りまくります。が、パタゴニア名物の強風で、結構ブレる・・・

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途中、グアナコの群れに遭遇して写真タイム。そんなに人間を怖がらないのか、結構な距離まで近づけます。

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公園入口手前にあるのがアマルガ湖。クリーム色の湖と、パイネの岩峰、青空がいいコントラスト。

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雪解け水で増水した滝もあり。自然にまつわるものなら、何でもありそうな感じで、ただただスケール感に圧倒。

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ここが公園の入り口。ツアー代金に含まれていない入園料を払います。宿では現金のみとの話でしたが、クレジットも対応しているようでした。

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トレッキングをしている人も多い。さわやかな青空のもとのトレッキングはかなり楽しそう。

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園内に入り、トーレス・デル・パイネと呼ばれる3本の岩峰、そして最高峰のパイネ・グランデが近づいてきます。

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氷河に含まれる組成物の関係で、湖の色がこのようにエメラルドグリーンになったり、クリーム色になったりするそう。

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サルト・グランデと呼ばれる滝付近からは、雄大なパイネ・グランデを望むことが出来る。

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滝も水量抜群。しぶきが結構飛んできます。

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この通り、自然の雄大さを存分に満喫できます。ただし一緒にいたスイス人曰く、「スイスにかなり似ている(笑)」とのこと。これには同意だが、スイスのそれよりも迫力があります確実に。

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遅めのお昼ご飯は、14:30くらいから、このキャンプ場にて。

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こんな形をしたレストランもありますが、宿の人から「高いだけだからやめとけ」と言われ、サンドイッチを持参した次第。

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こんな景色を間近で見れるキャンプ場、素敵です。ワインでも持ってくればよかったと後悔。とりあえず売店のコーラで一息。

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昼食後は最後の名所、グレイ湖へ。定員6名という吊り橋を渡り、展望台を目指します。

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森を抜けると巨大なモレーンが出現。そして台風並みの強風に遭遇。台風の実況中継ごっこが出来るくらい。

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モレーンを風にあおられながら歩きます。これはかなりしんどい。

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ようやく端っこまで到達し、浮かぶ氷河と奥にあるグレイ氷河を拝めました。しっかし風が強いです。耳が痛いほど。防寒グッズ必須です。

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下の動画のように、まるで海のように波が押し寄せます。

www.youtube.com

 

ナタレスへの帰り道、最後のビューポイントに立ち寄ります。これでパイネ公園ともお別れです。

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ツアーの最後にはミロドンの洞窟という、かつてこの地域に生息していた大きな動物(ナマケモノに似ているらしい)の骨が見つかった洞窟に立ち寄りますが、ここは行きたい人だけの任意。自分は特に興味がなかったので売店でコーヒーを飲んでまったりしてました。

 

宿には18時過ぎに到着。約10時間のツアーでしたが、かなり満喫できたと思います。晩御飯は昨日の残りのパスタとバナナを食べ、荷造りをして就寝。

 

<12月30日>

この日はいよいよ国境越え。隣国アルゼンチンに向かいます。目的地は、エル・カラファテ。バスは事前にネットで予約しておいたので、発車15分前にバスターミナルに到着、窓口で切符に引き換えていざ乗車。パタゴニアのバスは結構な割合でネット事前予約ができるので、かなり便利です。そしてこのバスもかなり快適で、揺れがかなり少ない。

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ここがチリの出国審査場。パスポートと入国時にもらうイミグレーションカードを出して、スタンプもらって、はい、おしまい。

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国境越えの道は意図的なのかオフロード。いよいよアルゼンチンに上陸です。

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その4に続く。