イエローストーン旅行記その2~西側エリア&グランドティトン国立公園~
<7月1日>
ウエストイエローストーンの宿を8:30頃に出発し、昨日見れなかったエリアの観光に向かいます。まずは公園北部にあるマンモスというエリアから。道中も火山活動の活発さを感じられるスポットや、雄大な自然を鑑賞できるエリアもあり、飽きが来ません。
こんな自然を見せられては、環境問題などへの関心が持てなくなるのも納得できてしまうくらい(笑)
夏のイエローストーンの天気の良さは半端ない。湿度が低く、とても快適。日中は半袖で十分です。
マンモスエリアについて、Google MAPでは温泉(Hot spring)と書かれていて、辺り一面大きな温泉のように思えますが、実際はこんな感じ。こちらはUpper Terracesから見た様子。まるで地獄のような色合いです。
温泉の成分のおかげで、階段状の地形が出来上がっており、しかも常時変化し続けているとのこと。
何とも形容しがたい形になっているものもあって、とても興味深い。ここも常に温泉が湧き続けています。
ここが階段状の地形を見るのにもっとも有名な地点、Lower Terraces。
自身の噴出する成分で穴をふさいでしまった、という奇妙なオブジェクトもあります。
昼食をマンモスエリアのレストランで取り、最近話題になっている(らしい)ノリスというエリアに行きます。改めて位置関係を確認するとこんな感じです。昨日は東側を攻め、今日は西側を攻めるという行程です。普通は上(アッパーループ)と下(ロウワ―ループ)に分けるらしいですが、宿の立地の関係でこういうルート取りになりました。
(地球の歩き方サイトより:
http://www.arukikata.co.jp/webmag/2006/rept/rept21_03_061000.html)
さて、ノリスに何があるかというと、
お察しの通り温泉祭りです(笑)公園内で最も火山活動が活発らしく、様々な温泉を見ることが出来ます。運が良ければ間欠泉の吹出も見れるらしいです。
温泉が川を作り、そこに貴重な生物が繁殖しているとのこと。
本当は一つ一つの温泉(Basin)に名前がついていますが、完全に省略しています(笑)
ノリスはエリアとしてもかなり大きいので、時間をかけて散策することをおススメします。こちらは後ろの間欠泉が噴出した時のエピソードを語るおじさん。レンジャーガイドもかなり行われているので、参加すればより深くイエローストーンを知ることが出来ます。
熱いので日本の温泉のように入ることは出来ませんが、においと湯気で雰囲気は感じることが出来ます。
続いて、観光客に最も有名なエリアであるガイザーベイシンに向かいます。ここはOld Faithfulを中心としたエリアで、間欠泉を高確率で見ることが出来ることで有名です。他にも直径が100mを越える大きな温泉もあり、時間のない観光客でも、ここだけは見ておけ、というところ。
まずは色合いと大きさが魅力のGrand Prismatic Spring。本当は上空から見たほうが分かりやすいのですが、それは不可能なので平面から。
自然が作り出す造形美にただただ感服するのみ。
そして最後はお待ちかねの、Old Faithfulです。イエローストーンといえば、この間欠泉と言わんばかりの名物で、ビジターセンター含め、かなり環境が整備されています。
規則正しい活動をしているため、次の噴出予測時間が分かるとのこと。30分ほどあるので外で待ちます。
通常はこんな感じで、とってもおとなしいんです。
予定時刻の10分前には、もうこの人だかりです!
そして、ほぼ予定通り、噴出が始まりました。映像はこちら。
2分半くらい出続けています。結構近くから見れるので、迫力満点です。
そして、本日のお宿は、このOld Faithful内にあるOld Faithful Innという宿です!直前の予約ながら、1室だけ空いていたのでゲット出来ました。本来であれば1年前から予約が必要なレベルの人気ホテルのため、相当ラッキーです!
内装が素晴らしいのが魅力。この建物自体が文化遺産的なものに登録されているそうです。
館内は常に生演奏が流れ、2階と3階はカフェのスペースに。お土産ショップやレストランも併設されているので、館内だけでも十分楽しめます。もし空きがあれば是非宿泊することをおススメします。雰囲気が最高です。
この日はアクティブに動いたため、晩御飯後ネットを久しぶりにさわって早めに就寝。ちなみにWifiはOld Faithful Snow Lodgeという別の建物で有料で接続可能でした。
<7月2日>
イエローストーン滞在最終日は、隣にあるグランドティトン国立公園へ。隣と言っても1時間くらいはドライブします。天気があまり良くなかったため、写真はいまいちでしたが、グランドティトン国立公園もかなり良い公園だと思います。
まずは公園北部にあるコルターベイというエリア。ここから遊覧船に乗れたり、キャンプ出来たりと、様々なアクティビティの拠点になります。
プライベートのボートを牽引してきて、ここから自由にクルーズ、なんていう人も結構見かけました。素晴らしい夏休みですよね。
途中から雨が降ってきて結構寒くなりましたが、ティトン山を含め、雄大な景色は存分に楽しめました。
ちなみに随分と長いこと言い忘れてましたが、この辺りの標高は2000mを越えています。なので4000m級の山々も登る高さは2000mくらいになります。
イエローストーンよりは混んでいませんが、それなりに観光客もいるので、たまに駐車場を見つけるのに苦労します。それさえ乗り切れば、雄大な山を存分に楽しめる公園です。
翌日のフライトが朝早いため、早めにジャクソンのモーテルにチェックイン。1泊20000円も取られましたが、しょうがない。ジャクソンの街並みも散策しがいがありそうでしたが、結局近くのWhole foodsによく似たスーパーでデリを購入。夜も早めに就寝しました。
簡単にまとめると、イエローストーンはもちろん公園自体の素晴らしさもありますが、その周辺の街や宿も一緒に楽しめると、より満足度が上がると思います。アメリカにいて硫黄の臭いに飢えている場合は特にいいのではないでしょうか(笑)日本から行くか、と言われれば、アクセスがやや悪いので、グランドキャニオン、ヨセミテの次ぐらいになるかも知れません。でも行って損はしない国立公園だと思います。
イエローストーン編、おわり