かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

インド旅行その2~神聖都市バラナシへ~

<12月18日>

昨日は体力及び精神力を激しく消耗したため、すぐに寝ることが出来ました。ただし、ホテルの構造上外の騒音は聞こえてくるので、快眠とまではいきません。何せ一日中クラクションが鳴り響く街なので・・・

今回泊まったbloomrooms @ New Delhi Railway Stは、インドにありながらインドらしさはなく、先進国並みの綺麗さとサービスが売りのようで、インドにしてはかなり穏やかに過ごすことが出来ます。ホットシャワーも完璧。ネットも十分速い。写真のようにフリーのドリンクもあり、助かります。

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朝ごはんはホテル併設のカフェでいただきました。250ルピー+税でビュッフェがいただけます。お味は安心できる先進国の味(笑)この後の旅行で出会うことのほとんどないアップルジュースなどもおいてあり、インド嫌いな人でも安心です。

 

空港に行くためにホテルをチェックアウト。冬のインドは霧が出ると言っていたが、ホントに霧だ(後にタダの霧ではないことが分かる)。

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歩いてエアポートメトロの駅まで行こうとしたところ、ホテル名の書かれたジャケットを着たドライバーに声をかけられた。

 

ドライバー:ミスター、これからどちらへ?

俺:エアポートメトロの駅だよ。歩いて行くよ。

ドライバー:あそこは歩いて行くと30分くらいかかるよ。遠いから車乗りなよ。

俺:えっ?ホテルの地図には徒歩10分って書いてあったけど(笑)

ドライバー:いやいや結構遠いんだよ。荷物もあるし乗って行きなよ♪

 

というわけで、なんとタダでエアポートメトロの駅まで車で送ってくれました(ピックアップサービスは有料みたいですが、ドロップはタダでした)。実際のところ徒歩10分で着く距離ではなく、車が正解でした。いいインド人もいるんだね!(笑)

 

再びエアポートメトロに乗って空港に出発2時間前に到着。今日の目的地は、聖なる都市である

 

バラナシ

 

です。ここに行きたくてインド旅行を決めたくらいですから、すでに期待は高いです。

エアインディアの国内線カウンターでチェックインし、荷物チェックを済ませます。ところで、インドで国内線・国際線問わず飛行機に乗る時はあるルールがあります。それは、

 

機内持ち込み手荷物には、個数ごとに航空会社ごとのラゲージタグを必ず付ける

 

これをしないと、機内持ち込みが出来ない模様です。なのでチェックインの段階でタグをもらっておくことが大事です。

 

デリーの空港は新しいので、清潔感があります。インドらしくない(笑)国内線エリアもそこそこお店があります。本当はここでプライオリティ・パスが使えるラウンジでゆっくりしようと思ったが、受付のお姉さんがのんびり屋さんで残念ながらタイムアップ。

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バラナシまでのフライトは・・・

デリー(DEL)10:30→バラナシ(VNS)11:45 AI406 A321

 

せっかく搭乗時刻に間に合うように急いだのに、霧やらなんやらで出発が1時間遅れ。機内では水とクッキーが出ました。結局バラナシ空港で荷物をゲットできたのは13時過ぎでした。バラナシ空港自体は市内から離れていますが、建物は綺麗です。

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空港から宿まではあらかじめピックアップサービス(1000ルピーとちょい高め)を頼んでおいたので、乗用車で快適ラクラク移動です。ただし、舗装されていない道路も多く、乗り心地はイマイチ。そして道中、インドに来て初の

 

野良牛

 

を発見!思わず声が出てしまいました。デリー中心部では見かけませんでしたが、バラナシはやたらと牛さんがいます。嫌というほどいます(笑)

 

1時間ほどでバラナシ中心部のゴードーウリヤーに到着。人、リクシャ―、車、牛が入り乱れる様はまさに求めていたインドそのものです!臭いもすごく、いろんなものが混ざりすぎてよく分からない。でもこれがインド!

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後日サイクルリクシャ―から撮った動画も載せておきます。

バラナシの道路から - YouTube

 

ドライバーに連れられて迷路みたいな細い道を進んでいくと、今回のお宿であるサンタナ・バラナシに到着。ドライバーがチップくれと言ってましたが無視(笑)サンタナはインドとネパールで有名な日本人宿を経営しているグループで、バラナシにも最近出来ました。たまには日本人宿にも泊まってみようと思ったのでチョイス。

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宿では部屋を見せてもらい、ボーナスも入ったことだしデラックスルーム(1泊1500ルピーの贅沢)にしました。ドミトリーだと1泊200ルピーから。朝ごはんもついてます。wifiもタダで出来ます。デラックスはテレビもバスタブも飲料水もついてて、かなり快適に過ごせます。

 

先に宿のレビューを。さすが日本人宿だけあって、この時の宿泊者は全て日本人。日本語だけで生活できます。でも、以前泊まったニューヨークの日本人宿と違って、一風変わりつつもちゃんとした人が多かった印象です。考えた理由は以下の通り。

 

・ニューヨークはキャピキャピした人も来る。共同生活慣れしてないゆえにルールも崩壊し、宿のクオリティが下がる。

・バラナシに来るのは沈没者か明確な目的のある旅行者のどちらか。サンタナは後者が多く、スタッフのみなさまもしっかりしているので、居心地が良い。

 

ご飯については朝は無料でトーストとスープ、チャイが出ます。そのほかは有料でオーダー可能。昼ごはんと晩御飯は希望制で、150~250ルピーで日替わりメニューが楽しめます。自分がいた時はピーマンの肉詰めやチキンバターカレーなどをいただき、美味でした。インド人シェフの腕がいいのもポイント。写真は食事兼団らんスペース。

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チェックインした後、まだ食べてなかったお昼ごはんを食べにあたりを散策。宿で教えてもらったおススメのお店(ケサリ)でスペシャル・ターリーとラッシーをいただく。

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地球の歩き方にも書いてあるケサリはこのあたりで一番おいしい店とのことでしたが、ボリュームたっぷりでかなり美味しい!カレーのスパイスの効き方がたまりません!ラッシーも飲みやすく、これで220ルピーなら大満足です。500ルピー出してもちゃんとお釣りをくれたところもポイントアップです。お腹と心を満たされた後はATMで現金を引き出し、ガンジス川を眺めに行ってみた。たしかに汚い・・・写真は夜にプージャという礼拝がおこなわれるダシャーシュワメード・ガート。

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案の定のんびり眺めることなど出来ず、すぐに自称ガイドに絡まれる→明日の朝来るよと言ってかわす、の繰り返し。でも、ついにバラナシに来たんだなーという感慨は大きかったです。ボートに乗ってのんびりするのが定番ですが、翌朝のサンライズを見るために残しておき、この日は宿で晩御飯まで仮眠(実はちょっとお腹を壊しかけていたのもあった)。

 

帰り道ちょっと道に迷ったところ、数え切れないほどの野良牛に遭遇。ゴミを食べてます。そしてう○こもその辺にたーくさん落ちてます!何回もフレッシュなう○こを踏んで萎えました。宿のガイド兼スタッフであるバダル曰く「う○この街バラナシ」だそうです(笑)

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また牛に出会った。こっち見ないで(笑)

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晩御飯を食べ、夜は宿のスタッフや宿泊中の旅人と情報交換。旅人の多くは休学中の学生だったり、仕事を辞めて世界一周している方々。そういう人と普段会える機会はあまりないからこそ、話も弾みます。自分の仕事の話を少ししたところ、実は○○で使ってた!とか、家が○○線の○○駅だよとか、世界狭いなぁと思ったり。今食べたいものランキングの一位はサバの味噌煮だったり(笑)楽しくおしゃべりして、23時に就寝。

 

<12月19日>

朝5:30に起床。宿主催のガンガー(ガンジス川)のサンライズツアーに参加するため着込んで出発。途中おススメのチャイ屋さんでチャイをいただく。激ウマ!頭上を飛び交う野良猿に怯えながら夜明けの迷路を歩いて、上流側のガートに到着。

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あたりを見回すと、朝早くからブロックに布を打ち付ける人々が。彼らは洗濯屋さんを通り越して、洗濯をするカーストとのこと。「君もバラナシのランドリーサービスに出すとああいうことになるよw」とバダルに言われました。そう、もれなくガンジス川のお水で洗濯され、パン!パン!とブロックに叩きつけてくれます!

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時間になり手漕ぎボートに乗る。漕ぎ手のおじさんの手作りボートとのこと。手が痛いらしく適当に漕ぎ止めるのが可愛かったです。ボート部出身なので気持ちは分かりますが(笑)

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バダルによるガートの説明を聞きつつ、船はガンガーの対岸へ。対岸は不浄とされてるためほとんど何もない砂州です。そこからガートを見るのが良いとのことで、開放感溢れる中ガンガーを感じていました。

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そうこうしているうちに日の出の時間に。この時期は霧のため綺麗なサンライズを拝むことはできませんが、霧の中から徐々に太陽が出てくるのも悪くありません。結構幻想的です。

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船は再び漕ぎだし、この時期しかいない渡り鳥に餌をやって遊びます。決して人を襲うことはありませんが、超至近距離を飛び回るのでビビります・・・

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かすんで見えにくいですが、日が昇るとガートを見渡せるようになります。よくガイドっブックに載ってる写真ですね。

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ここは火葬場。二つあるうちの大きい方です。ここでは遺体をガンガーに浸した後、薪で燃やします。すごい臭いがしました。写真は厳禁と言われていますが、タイミングを教えてもらい、見張りの目を掻い潜って激写(笑)ここに日本人一人で来るとぼったくられるため、注意が必要です。薪代を請求されるらしい・・・

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約1時間で船旅は終わり、途中のチャイ屋さんで再び一服して、8時過ぎに宿に帰還。サンライズツアーはバラナシに来たら必見です。

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続く。