キューバ旅行記その3~All Inclusiveのバラデロ~
<8月31日>
リゾート地バラデロ行きのバスがホテル・プラザ前から9時発とのことで、それに合わせて出立準備。集合場所まではタクシーを使用したが、10分の乗車で8CUC。ちょっと高かったけど我慢。ホテル・プラザではキューバ最終日の宿泊予約をして、バラデロ行きのミニバンに乗車。途中1回トイレ休憩をはさみ、正午ごろに3日間滞在するBe Live Experience Varaderoに到着。
建物は確かに年季が入っているが(おばちゃんの言っていた通りボロい)、のんびり滞在するには全く問題ないレベル。しかもキューバに来て初の太陽を拝むことが出来て、テンションが上がりまくる。施設はホテル部分、ヴィラ部分とプール、専用ビーチ、レストラン4つ(うち二つは要予約)、ディスコ、バー3つなど施設の外から一歩も出なくて良いレベル。これで1泊10500円だったらコスパはいいかなと。そしてオールインクルーシブにはバーでのアルコールももちろん含まれているので、簡単に言えば酒飲み放題!ビュッフェのレストランはもちろん食べ放題!バーは24時間どこかが必ず開いています(笑)天国かここは!!
いやぁ、本当にリゾート地です。まだアメリカ人はほとんどいませんが、ヨーロッパ各国から観光客が来ていて、思い思いに滞在を楽しんでいます。ここはヨーロッパかと思うほど。ホテルの案内も英語、スペイン語がメインで、フランス語とドイツ語の記載もありました。カリブ海恐るべし。どこか東南アジアと似ている気がしてきたのはちょうどこの頃。
これがビーチ。白い砂浜、エメラルドグリーンの海。まさにリゾートですね。バラデロは細長いヒカコス半島に位置し、視界180度が水平線です。地球が丸いことがよく分かる。波もほどよく、最高の環境です。
昼食後、さっそくビーチで日光浴と海水浴と読書。ガンガン日焼けします。波の音を聞きながらのんびり時が流れていくのがたまりません。ビーチではヨーロピアンの家族連れやカップルなどが戯れていますが、たまに一人で来た自分みたいなおっさん、おじいさんもいて、なかなか面白い様相でした。そして、驚いたことに、女性の5%くらいはヌーディスト化してました(所謂そういうビーチではありませんが、若い人も普通に)・・・アジアから来た小生にヨーロッパの天国を見せてくれてありがとうございました(笑)夕方には下の写真のようにスコールっぽいのが来たので退散。
夕食後は部屋でのんびりして、21時半ごろからは屋外ステージでマジックショーを観覧。客を飽きさせないようにホテル側も手を尽くしています。23時からはディスコが始まるらしいが、旅の疲れで就寝。たくさん遊んで食べて楽しんで・・・エネルギーの重点には最高です。しかも全部宿泊費に込み込み。素晴らしすぎる。そりゃヨーロッパ各国からバラデロに直行便があるわけですね。
<9月1日>
起床後朝食を食べ、再びビーチへ。この日は快晴。
ビーチではビーチバレーやダンスレッスンなど、朝からホテル側が用意しているアクティビティに無料参加可能で、結構な人たちが参加していました。ビーチでカクテルを飲みながらボーっとしたり、海で波乗りにチャレンジしたり、ヨーロッパ美女を探したり(笑)、最高の時間でした。
昼食後もビーチで日焼けし、プールサイドのバーで少しネットサーフィン。ここはネットのカードが1時間2CUCと、ハバナに比べて割安で(もちろんハバナでも使える)、追加でついつい購入してしまいました。そして、到着してから本当にホテル敷地内から一歩も出ていません(笑)下の写真はビュッフェの様子。
夕食後はホテル周辺を散策してみたが、周りに何もなく結局ホテル敷地内を歩いていただけだった。ホテルの向かいに1軒レストランがあったので、ホテルの食事に飽きたら行けば、という程度でしょう。夜のステージでは昨日とは違ったショーが行われ、23時ごろまで大盛況でした。
<9月2日>
ハバナへ帰るバスが15時に来るとのことで、レイトチェックアウトを申請。15CUCでした。朝からダメ押しのビーチで至福のひと時を過ごし、バイキングの昼食を堪能し、バスでホテル・プラザに18時半ごろ帰着。そのままチェックインし、旧市街を散策。帰ってくるとやはりハバナの人の多さ、ごみごみした印象受ける。ここが首都なんだなぁとしみじみ思う。そして日焼けしたせいか、道行くハバナ市民に「お前ほんとに日本人か?肌の色が俺たちと同じだぞw」と突っ込まれること数回。この日はその辺の売店で売ってる肉盛りみたいのを食べてホテルでブログ執筆。翌日は朝6時のフライトなので、早めに就寝。ちなみにホテル・プラザは4つ星ですが、設備は先進国の2つ星程度で、バスタオルすら部屋にありませんでした(汗)まぁ持っていたからいいけれども。あと、キューバのホテルはどこもシャンプーがありませんでしたので渡航される方は持参することをおススメします。
<9月3日>
朝3時に起床。チェックアウトをして前日予約しておいたタクシーで空港へ向かう。朝の3時台なのにハバナ中心部は現地人で結構賑やか。開いている店もちらほら。これは意外でした。しかし道路は相変わらず怖いくらいガラガラ。空港は24時間体制ですがさすがに6時台のフライトは2便しかなく、基本ガラガラ。出国前のセキュリティチェックも今まで受けた中で一番適当(笑)で、テロとか心配しないの?と疑いたくなるほど。
HAV→MEXはアエロメヒコのB737-700で、個人モニターがなかったが爆睡してたら2時間半でメキシコシティに到着。行きと同じように一旦入国し、朝食を空港で食べ、アエロメヒコのラウンジで約1週間ぶりのネット使い放題の環境に感激(笑)。キューバでは計2時間しかネットに触れておらず、かなり浦島太郎になっていたので(キューバでもCNNやCCTVなど各国のテレビはホテルで見れますが)、むさぼるようにネットサーフィン。そして昼過ぎのデトロイト便で米国へ戻りました。
今回は初めてのカリブ諸国訪問でしたが、ハバナは首都らしい部分とコロニアルが同居していて、本当に独特の雰囲気でした。バラデロは完全なるリゾート地。しかも安い。これがアメリカ人が大挙して押し寄せるようになると、他のカリブ諸国のように値段が跳ね上がりそうで怖いくらい。日本人もハバナ市内ではちらほら見かけたし、中国資本が多く投入されているのもあって、たまに中国人も。ちなみにマックは発見できず・・・(笑)チェ・ゲバラが予想以上にイケメンで、人気が出るのも納得。
そしてこの国、結構安全です(犯罪に遭う確率論的に)。前回チリでやられた経験から最初少し身構えていましたが、変なことさえしなければ比較的リラックスできる国でした。
現代のアメリカ的なものが溢れていない、世界でも貴重な国のキューバ。この国がどう変わっていくのか、また時間をおいて訪ねてみたいと思います。
キューバ編 完
キューバ旅行記その2~雨のハバナ~
<8月29日>
朝8時に起床。外は依然として雨。ホテルの朝食はさすが5つ星だけあって、選びたい放題食べ放題。とりあえずフルーツとオムレツを注文。いちいちオシャレです。味もまずまず。
とりあえず旅の疲れもあり、雨が止むことを期待して2度寝するも、11時起床でまだ雨。仕方なく地図を頭に入れて散策開始。観光客は雨でも普通に歩いているので、この時期は仕方ないのかもしれません。
キューバの見どころは旧市街に集中していて、スペイン統治時代のコロニアルな建築物をこれでもかというほど見ることが出来ます。ボロボロの建物に住んでいる現地人の生活も同時に垣間見えます。
そしてびっくりするくらいとっても平和。危険を感じません。試しにこの日の深夜にホテル周辺を散策しましたが、それでも危険は感じませんでした。メインストリートはオビスポ通りで、観光客だらけです。雨の中一通りオビスポ通りを歩いていると、人々が密集するスポットが。ここがいわゆるWi-Fiスポットで、地元民も観光客もネットをするためにここに来ているのだと。Wi-Fiにつなぐためにはホテルの窓口などでカードを買い、IDとパスワードを入力する仕組みです。値段はハバナの宿泊したホテルで1時間4.5CUC=$4.5=450円。場所によって値段は変わりますが、正直クソ高いです。しかしネットが当たり前の世界で暮らす人間にとって、unwiredなのはストレスフルなんでしょう、相当数の外国人もネットをしていました。ちなみにWi-Fiスポットは市内各地にあり、自分のホテルもスポットかつカード購入可(日中のみ)でした。
昼食はホテル近くのパエリアがおいしいと「地球の○き方」に書いてあったLa Paellaにて、ロブスターパエリア12CUCをいただく。
さてお味はというと、不味くはないけど、特別おいしいわけではない。さすが○き方。レストランはあまり信用なりません(笑)昼食後はセントラル広場周辺と北部の要塞を見学し、旧市街の大体の地理をつかむ。旧市街にはいくつもATMがあり、きちんと動いていたので、がっつりキャッシュを引き出すことが出来ました(手数料はかかります)。
さて、キューバと言えば1950年代の車がたくさん走っている、そんなイメージでしょうか。確かにおおっと呼べるような旧式の車が普通に走っていて、やや朽ちたコロニアルの建物を見ると、いつの時代に生きているのかという錯覚さえ覚えますが、実は結構新しい車も走ってます。特にHyundai(KIAも)が空港タクシーの主流だし、観光バスも中国(宇通客車)製。比較的新しいVWも走ってる。古い車は本当に私用で使っている場合もありますが、基本は観光タクシーとして利用されていて、料金は普通のタクシーの2~3倍。乗り心地はイマイチですが、雰囲気はOK。
あと、社会主義国だけあって、スーパーみたいなお店の営業時間もどこも大体同じです。多くは昼の12:30に開くみたいで、その頃になると店前に人がたくさんいます。店内の品ぞろえも、例えは悪いが昔テレビで見た北朝鮮みたいで、あるにはあるんだけど必要最低限の量で価格もなかなか、という感じ。非常に興味深い。
途中ヘミングウェイが常連だったバーを発見。すさまじいサインの数と観光客。
引き続き市内をぶらぶらしていると、おっさんに声をかけられる。「¿Habla usted español?」(あなたはスペイン語を話せますか)スペイン語はチリ旅行後少しずつ勉強していましたが、まだまだ話せないので「No, pero hablo ingres.」(いいえ、でも英語なら)と言うと、おっさんも英語で話し出し、「おいらそこで写真の先生やってるんだよね、んでキューバの歴史教えるの好きなんだよね」と何かどこかの途上国で出会ったことのあるタイプの人間でした。この場合、おっさんは①本当にお人好しで、ただただ親切心で話しかけている。もちろん金銭の要求なし、あるいは②お人好し風にして、最後はぼったくる、ひどい場合は睡眠薬か暴行で身ぐるみはがされる、もしくは③基本お人好しだけど、最後は人情で金銭をせびる、の3パターンで、平和と呼ばれるキューバでどんなタイプの人がいるのか好奇心もあって、おっさんの話を聞くことに。
おっさんは推定50歳前後で、英語はまずまず話せる。彼は近くのバーにチェ・ゲバラが使ったタイプライターがあるから是非見せたいと言う。いいよ別に、と言ってもハバナに来たんだから是非見ていきなよ、とせがむので、バーに入る。そこにはチェ・ゲバラが使ったとされるタイプライターと実際に打ったという原稿、それを読んだスピーチの写真が飾ってあった。
確かに年季がすさまじい。おっさん曰く、「このバーはチェ・ゲバラのバーで、彼の品がおいてある歴史あるバーだ」「君はキューバの歴史は知っているか」と饒舌に語る。歴史の話が落ち着いたころに「このバーではチェ・ゲバラドリンクという飲み物があるが、どうだい、飲んでみるか」とおっさんが次の手を打つ。ううん、なんかちょっと怪しい雰囲気出てきたなぁと思って値段を聞くと4CUC、とりあえず1杯頼むと、すかさずおっさん「俺の分は??頼まないの??」おっとっと、ちょっとうざいけどお話ししてくれたから奢ってあげた。これがそのチェ・ゲバラドリンク。アルコールは薄目のカクテル。
味は初体験ながらOK。会計も二人分8CUCで明朗会計、と思いきや、最後に来ました。おっさん「俺にはさぁ、今3歳の子供がいてね、病気なんだ。だからさぁ、1CUCでも2CUCでもいいからくれよぉ~頼むよ。」さぁて答えは③でしたね。別に悪い人ではないんだけど、最初の教師っていう話とあんまり辻褄も合わない気がしたのでお断り。自分学生だしね。(てか油売ってないで働けよ。キューバでも個人営業今はOKだろと。)そしたらすんなり分かってくれた。おっさんの名はカルロス。見かけたら仲良くしてあげてください(笑)ちなみにカルロス君以外のハバナ市民もたまに英語で話しかけてきますが、基本は害もなくいい人が多いです(道案内してくれたりとか、おいしいレストラン教えてくれたりとか)。あと腕時計をしていると現在時間を現地民からよく聞かれました。
おっさんの話を聞いているうちに晩御飯の時間になったので、道すがらのハバナ人に教えてもらったパラダールという個人経営のレストランに行ってみました。○き方にも載っている「イバン・フスト」というレストランで、トリップアドバイザーのサインもありました。でもその日は予約で満席!で入れず、しょんぼりしようとしたら「近くに同じシェフのレストランがあるから、そこでよければ案内するよ」と言われたので付いていくと、満席で入れなかったレストランの1階部分でした(笑)。店員は英語もペラペラで、とりあえずおススメのダイキリとかぼちゃサラダとリブポークを注文。お味はどれも合格!どころか、普通に激ウマでした。量も十分すぎるほどだし、これだけ食べても確か22CUCで、満足度高かったです。調理も丁寧で、これはアリです!
夕食後は市内を散策しながらホテルへ戻る。カフェやバーでは音楽隊が陽気なミュージックを奏で、観光客はモヒート等を飲みながらリズムに耽る、そんなハバナの夜です。雨でも悪くない。そう思える一日でした。
<8月30日>
再び朝8時に起床。まだ雨が降っている。湿度のせいで洗濯物が乾かない。テンションは上がらないが、ハバナに一日滞在できるのはこの日が最後なので、観光に出かけることに。この日は昨日行けなかった新市街へ観光バスを使っていくことと、翌日からの旅行プランを作成し、予約をすることがミッション。
まずは翌日からのプランを検討。キューバは国土が思ったよりも広く、東の端まで行くとバスで15時間以上かかる。帰国便がハバナ早朝便のため、近場で過ごせる場所を検討した結果、リゾート地バラデロに決定。ハバナからバスで3時間ほどのところにあるキューバ随一のリゾート地で、三食込み、その他サービス込みのAll Inclusive(オールインクルーシブ)というサービスが売りで、白い砂浜、エメラルドグリーンの海を堪能できるらしい。期待が高まります。
さてさて現地でのツアー予約ですが、ホテルにおいてある英語版のガイドにはツアーの詳細が載っていなかったため、パンフレットの発行元を訪ねてツアーの詳細と予約ができるか尋ねることにした。オフィスを訪ねて「ツアーの内容とか分かるパンフレットありますか」と聞くと、「ああ、うちはネット予約してるお客さんのみ相手にしてるから、ここには資料はないよ」・・・おい、ここはネット環境がくそ悪いキューバだぞ、何言ってやがる。と喉元まで出かけたが、「そしたらどこでツアーは予約できる?」「200mくらい言ったところに○○っていう旅行代理店があるから、そこならパンフレットもあるし予約もできるよ」。写真は1軒目の代理店があった広場。
もし仮に、2軒目ですんなりいったら、キューバも先進国の仲間入りです(笑)2軒目の○○代理店にて「すいません、ツアーの詳細が分かるパンフとかありますか」
「ごめん、うちにはないの。内容が分かってるなら予約はできるけどね」
やっぱりそうきたか。旅慣れるとこういう展開はもはや驚きに値しない。
「え、さっき別のところでここならパンフとかあるって聞いたんだけど」「でもないんです。ごめんなさい」「どこならツアーの詳細とか見れるの?」「「オビスポ通りに××っていう代理店があるから・・・(以下略)」
3軒目××代理店
「すいません、ツアーの詳細が分かるパンフとかありますか」
「・・・ない」
「え、ないの?」
「ないね。別の代理店で○○っていうのがあって・・・」
「いや、その○○っていうところでここに行けって言われたんだよ(笑)」
「あら、そっか~ちょっと待ってね。そしたら近くにあるホテル・プラザの中にクバカナンっていう旅行会社があるから、そこならパンフも見れるしその場で予約できるよ」
そうして彷徨うこと4軒目、ようやく求めていたツアーリストをホテル・プラザ内で発見しました!様々なツアーリストとお値段が記載されていて、もちろんお目当てのバラデロ行きもありました。予約はデスクのおばちゃんに直接話してその場で現金支払いというもの。英語も通じます。おばちゃんがひたすらよさげなホテル(5つ星)を薦めてくるものの、お値段が高いので、結果4つ星で1泊105CUC=10500円の(おばちゃん曰くボロい)ホテルを2泊予約。ついでにハバナ~バラデロ往復のバス代込みで245CUCを現金にて支払う。これで第1ミッション完了。
代理店のギャグ対応に時間を取られ、いつの間にか昼過ぎに。新市街へ行くバスは30分に1本らしいので、先にバスで新市街方面へ行くことに。観光バスは10CUCで乗り放題で、旧市街のセントラルパークから乗れます。最初に下車したのは革命広場。ここには、かの有名なチェ・ゲバラとカミーロの肖像が壁に書かれているスポットです。雨ながら観光客がしきりに写真を撮っていました。
次のバスが何故か1時間後ということで、あたりをぶらぶらしながら暇つぶし。といっても、周りには本当に何もないので、雨の中暇を持て余す。1時間後にバスが来て、ミラマール地区で下車。特に見どころもないが、唯一おいしいとされるパラダール「ラ・フォンタナ」があるので、昼の2時半くらいに突撃。さすが人気店で、結構混んでました。本日の魚料理とライス、キューバ名物のポターへと呼ばれる豆のスープを注文。お味はどれも美味で、満足度は高かったです。やはりキューバはパラダールで食事をするのが良いですね。
昼食後、バス停で観光バスを待つも、一向に来ず。しかもバスが来たのに無視されて、土砂降りの中追いかけても気づかれず、テンションが下がるも、タクシーで帰るお金を惜しみ、逆方向に走るバスのルートで待ち伏せする作戦を決行。バス停ではないところで待っていたが、来た瞬間に思いっきりアピールすると、なんとあっさり乗せてくれた。これもmaps.meがあったので出来た技。本当に重宝します。
本当に新市街は見どころがなく、ホテルにいったん戻って昼寝。晩御飯はホテル近くのレストラン「ラ・インプレンタ」でシーフードスパゲティとモヒートをいただく。スパゲティは何故かUS並みのブヨブヨ麺でがっかりだったが、具はおいしかった。値段も手ごろで、悪くはないかなと。しかし優良パラダールには敵わないです。
その後は旧市街を散策して、名前は忘れたがカフェっぽいところで酒を飲みながらライブミュージックを聞き、30CUCほどのお支払い。キューバらしくて良いです。新市街にはジャズバーとかがあって、深夜まで盛り上がってるらしいので、興味がある方は是非。
その3に続く。
キューバ旅行記その1~ニューヨークからハバナへ~
<8月28日>
今夏はどこに行こうかと数か月悩んだ末、まもなく環境が激変すると言われているキューバに行くことにしました。激変する理由はアメリカとの国交回復で、資本主義がドドッと流入し、今までの平和な社会主義が変貌する可能性が高いから、と言われています。今秋にはアメリカ本土とハバナの直行便ができるくらいだし。しかも6月にチリで出会ったイギリス人医学生(女性)は「ハバナにマクドナルド出来たらしいよ」などと言ってたけど、果たして本当にそうなのか?いずれにせよ、早めに行っておきたい国だったので、アメリカ国内旅行とセットでカリブへひとっ飛びすることにしました。
出発はニューヨークのJ・F・ケネディ国際空港。日曜の朝便(9:40発)だったのでNY中心部からUBERで飛ばす。道は空いていて所要30分で料金50ドル、こんなもんでしょうか。アメリカではUBERやLYFTなどタクシーアプリがとても便利なので、来てからあっという間にヘビーユーザーになりました。類似アプリも続々リリース中で、NY限定でJunoというのが数日前に誕生しました。見た目や機能は全く同じです。差別化はどこで・・・(笑)ちなみに普段はアメリカの田舎に住んでいる身からすれば、NYもLAも怖くて絶対運転したくありません・・・
空港ではデルタアメックスゴールド(DAG)の恩恵でSky Priorityの優先チェックイン、優先搭乗で楽々機内へ。ハバナまではメキシコシティ経由で行きます。JFK→MEXは機材はB757、所要約5時間です。DAGのおかげでコンフォートプラスといういわゆるプレエコ席に乗れるので、気持ち的にやや楽ですが、これでもJALやANAの長距離便エコノミー席とほぼ同等。5時間のフライトで、国際線なのにご飯は出ません。しょぼいスナックのみ。食べたかったら有料で買えってことです。デルタ航空は米国航空会社の中ではサービスレベルはマシな方ですが、日系航空会社と比べてはいけません(最近はデルタに慣れましたが・・・)。
メキシコシティでは乗り継ぎのため一旦入国審査。そう、この空港はトランジット専用通路が入国審査後なのです。最初は知らずに呑気にトイレに行っていたら、外国人用審査レーンがあっという間に埋め尽くされ、結果50分くらい入国審査で待ちました。その後、預入荷物が放置されていたので乗り継ぎ用のベルトコンベアに乗っけて、再び制限エリアへ。
ここで今後キューバに行く方に情報です。日本国籍の人でキューバ入国にはツーリストカードという出入国書類が必要で、基本は日本で買って持っていくものですが、自分みたいに米国在住(しかも今の米国では入手困難)でカードが買えなくてどうしようと困るパターンがあります。が、このツーリストカードはメキシコシティ空港の制限エリア、搭乗口50番台のあるアエロメヒコのサービスカウンターでその場で購入できます。クレジット払い可能!これはありがたい!逆にカードがないとハバナ便に搭乗できませんので要注意です。
無事ツーリストカードを手に入れ、プライオリティパスでアエロメヒコのラウンジへ。この空港、ラウンジ以外ではwifiが飛んでないので、ラウンジがとってもありがたいです。適当に食べ物と飲み物をいただいて、キューバの情報収集に努めます。乗り継ぎ時間が5時間あったので、いろいろ助かりました。何せキューバはネット環境が悪いので・・・(後述)
MEX→HAVはB737-800のアエロメヒコ(AM)便。18:20定刻発。初めてAM便に乗りましたが中身はデルタとほとんど同じですね。そしてなぜか前方の席はガラガラ。3人席に一人だけで、所謂エコノミーファースト(横になって寝れる)状態でした。所要時間3時間でハバナ到着。しかもこちらは軽食が出た。デルタさん、頼みます・・・
ハバナでの入国審査はあっという間でしたが、その後の預入荷物が待てど暮らせど出てこない・・・館内はクーラーもなく、土砂降りのため相当蒸し暑く、夜中の23時に汗だくになる搭乗客だらけでBaggage Claimは異様な状態に。待つこと45分、ようやくベルトコンベアが動き出した時にはもうみんなで拍手喝采(笑)荷物をゲットし外に出るも、土砂降りでテンションが下がる。そしてネットに書いてあった空港ATMは外の右側両替所の中にありましたが、Out of Order(帰国時に出国エリアに2台あるのをかくにんしました)。結局なけなしのユーロとドルを両替して、近くにいた日本人旅行者とタクシーをシェアして宿のあるハバナ旧市街へ(2人で40CUC=$40)。ドルは本当に両替時に手数料10%引かれるのでおススメしません。円かユーロをおススメします。ちなみにキューバの通貨はCUCで1CUC=$1です。これは観光客用の通貨で、地元民はCUPという別通貨を使用していて、観光客価格と地元民価格は大きな差があります。
ところで、キューバで日本の携帯でローミングすると使い放題の対象外なので、高額請求のリスクがあります。そしてもちろん4Gなんてありません。せいぜい3Gまでで、もしかしたら2Gという可能性も。試しに外国(チリ)のSimでローミングしたら、3分で残高1000円分消えました(笑)でもせめて地図アプリは使いたい・・・という時に使うのがmaps.meというappです。
キューバ渡航前にWi-Fi環境のあるところでキューバの地図をダウンロードしておくと、現地で使えます!超便利!ちなみにgoogle mapはキューバの地図をダウンロードできないので、事実上1択しかありません。Maps.meはiPhone版とAndroid版があるので渡航者は是非ダウンロードを。ネットが無くてもGPSは使えますので。でもそれ以外の通信は基本あきらめた方がいいでしょう。Wi-Fiも高額なので、キューバに行く=必然とネットからかなりの程度切り離された世界に行くことになります。
タクシーの移動中もmaps.meでトラッキングして、ちゃんと目的地に向かってるか確認できるので安心です。ハバナの深夜の道は怖いくらいガラガラでした。途中いきなり運転手の義理のお父さんが助手席に乗ってきて、「これから親父が仕事に向かうからちょっと遠回りするね」という謎展開でしたが、無事にホテル前に到着。ホテルは旧市街サンフランシスコ広場にあるSan Felipeという一応5つ星ホテル。すでに12時を回っていたので入口が締まっており、どうしようもないのでとりあえずドアノブをドンドンすると中からお兄さんが出てきて案内してくれました。無事にチェックインし、この日は1時に就寝。
その2へ続く。
サンチアゴ滞在記~ケチャップ泥棒とか~
久しぶりの投稿です。先日31か国目の旅行先となるチリに行ってきましたが、残念ながらそこでトラブルに見舞われまして、いろいろ大変でした。ここではトラブルに遭った時の対処方含め、1週間ほど滞在したサンチアゴについて紹介します。
<6月6日>
米国アトランタ空港からのデルタ航空便 DL147でチリはサンチアゴ国際空港に到着。時刻は朝8時。首都の空港の割には規模は小さく、季節が冬なせいもあって陰鬱な雰囲気もあります。
空港内にATMがあるのでここでチリペソをキャッシングできます。また、Simカードも購入できます。自分は到着ロビー出口付近にあるfotoなんちゃらというお店で店員おすすめのentelのsimを購入しました。米ドル使用可で$11(ペソならもう少し安いかもです)。標準サイズからmicro-sim、nano-simまで3種類を自分でカットできるタイプですので、誰でもすぐに使えるかと思います。購入したらお店のお姉さんにアクティベートしてもらいます。その後10分くらい待つとデータ通信のピクトが立ちました。なお、チャージ方法は
①市内のスーパーや薬局で「recargar(リカルガル)」と言う
②「numero(電話番号)」と聞かれるので店員に教える
③「compania(携帯会社)」を聞かれるので答え、
④「monto(チャージ額)」を言ってお金を渡す
という順番です。携帯会社のショップではチャージは出来ませんのであしからず。
Simを購入後、市内のホステルまで移動する方法はいくつかありますが、一人旅でさくっと移動したいのであればVIP-Transportという乗り合いタクシーが便利です。地区ごとに行き先が分かれていて、空港内のカウンターで行き先(ホテル名か地区名)を告げ、料金を支払うとシルバーとオレンジのカラーリングの車に乗せてもらえ、目的地の目の前まで運んでくれます。自分の場合は地区は「Providencia」、料金は7500ペソでした。
他には空港から直接タクシーを使ったり、バスで地下鉄1号線のLos Heroes駅まで行って(1900ペソ)、そこから地下鉄で移動する手段もあります。
今回お世話になった宿はVentana Sur Hostelというユースホステルで、結果的には正解の選択となりました。
Ventana Sur Hostel (Santiago, Chile) - Hostel Reviews - TripAdvisor
本来チェックインは14時からとのことだったが、先客がすでに出払っていたので朝10時にチェックイン。このホステルはキッチンがあり、近くにはスーパーもあるので、自炊派の人でも十分にやっていけます。
荷物を整理して、早速観光に出かけます。地下鉄5号線で数駅行くと、アルマス広場駅に着きます。旧スペイン植民地の国々では、この「アルマス広場」が市内の中心にあることが多いようですね。
ここから北上して中央市場を目指します。歩いて10分もかかりませんのでかなり近いですね。ちなみにサンチアゴは四方を山に囲まれているので、街からアンデス山脈が見えます。しかしこの環境のせいで、スモッグがひどく、大気汚染が問題となっているようです。
中央市場ではシーフードが食べられると聞いてやってきました。地球の歩き方にもそう書いてありますし(笑)まずは市場の中に入って物色してみました。規模は小さいですがさすが海産物も有名なチリだけあって、豊富な魚介類を見ることが出来ます。
そして市場の中心部にはレストランがあります。とりあえずなんでも良いのでシーフードを食べようと思い、市場のど真ん中にあるレストランで昼食をとることに。日本人だとわかると「ウニ、ウニ」と言ってくるのは本当でした(笑)
キャッチのおじさんが「ウニ、ウニ」言ってるのでここはウニをオーダー。お箸やワサビまでくれましたが使用せず、フォークで皿いっぱいのウニをいただきました。現地での食べ方は、写真上部にある玉ねぎ等やレモンをたっぷりウニにかけ、混ぜていただくというもの。初めての食べ方でしたが、まずまず。というか、こんなにウニ単品で食べたの初めてでした。まずまず。9800ペソなり。
昼食後は再び散策開始。アルマス広場に戻り、教会を見学。
首都の教会だけあって、内部は非常に豪華です。久しぶりに立派な教会に来ると感動します。
その後はアルマス広場南側のホットドッグ屋が軒を連ねる通りを散策。価格は近辺のレストランと比べると安いです(2000ペソ程度でおなか一杯)。
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しかし、この通りを抜けてアルマス広場から南下しようとした際、事件は起きました。いわゆるケチャップ泥棒(強盗)です。
まず下の図の①あたりで広場の中から「Hey Hola」と声をかけられ、振り向いている間にこっそりとケチャップのようなものを体の側面にべったり手際よく塗られます。でも最初は気づきませんでした。そのまま矢印の方向に歩いていると、次第にケチャップが臭いだし、事態に気づきます。そうすると、それを察したの如く、何回かに渡り幾人かのおばさんが駆け寄ってきて「あらあら大変じゃないの、これ(ティッシュ)で拭きなさい」と親切にしてくれます。
何人目か忘れましたが、下の図の②あたりで物陰に隠れて汚れを落とそうとして荷物を降ろしたのが良くありませんでした。その時にもちょうどよくおばさんが現れ、拭いてあげるわといいながら親切にしてくれている間に、荷物が一瞬のうちに消えました。盗難の瞬間です。中にはパスポート含め貴重品が入っていたので、これで予定の詰まった旅の継続が不可能になりました・・・人生で久しぶりに狼狽えました。
さて、盗まれた事実に気づいてからですが、盗まれた当日にやったことは
①警察に話をしようとしたが、現地はスペイン語しか通じないため、向こうの話が分からない上、こちらの英語は通じない。目撃者も見て見ぬふりをする始末。さらに狼狽える。
②幸い観光客集めをしているお兄さんが英語を話せたため、事情を説明し、警察署の場所を聞いて直行。
③警察署に行くも、整理券を取って順番が来るまで待つ仕組みで、軽く40人はいる。しかも英語だけではとても不利な感じがした。
④一旦ホステルに帰り、事情を説明し、そのまま大使館やカード会社に連絡。
➄大使館から警察署発行の証明書を取得するように言われ、ホステルの従業員とともに警察署に再び向かう。
⑥警察署で待つこと3時間半、調書作成で1時間を要し、ようやく証明書を入手。
⑦疲労しきって夜中10時前にホステル帰着。
というものでした。
幸いホステルの従業員が英語とスペイン語(とハンガリー語)を話せ、通訳として同行してもらったおかげで、警察署での手続きがスムーズに出来ました(待ち時間は長いですし、署内に来客用のトイレもない、そんな環境ですが、郵便局だと100人待ちなどはザラで、チリではマシなほうだったらしいです)。
ちなみにチリの警察の証明書には2種類あり、デヌンシア(denuncia)とコンスタンシア(constancia)があります。大使館の方曰く、コンスタンシアのほうが盗難保険等の問い合わせに便利だと言っていましたが、自分の場合は警察署で問い合わせたところ、「あなたは犯罪被害に遭ったので、デヌンシアです」と言われました。ちなみにどちらでもパスポートの紛失再発行は出来ます。
デヌンシアには1枚程英語で書ける紙がありますが、それ以外はスペイン語のみの調書で、通訳なしに記入は不可能のように思えました。下の写真はデヌンシア(英語)の冒頭部分です。
なお、パスポートの再発行(厳密には紛失に伴う新規発行)には、この警察の証明書のほかに、写真、戸籍謄本または戸籍抄本(コピー可能)、紛失届と新規発券届(これらは大使館で記入)、現金84000ペソが必要になります。この中で一番の難関は戸籍だと思いますが、これだけは何とかして手に入れるしかありません。戸籍はコピーで構わないとのことなので、自分は日本にいる親族にお願いして手に入れてもらいました。戸籍謄本または抄本は本籍地の役所に直接行くか、郵送でも取り寄せが出来ます。尚、コピーで代用する場合はパスポート発行後に戸籍本通を当該大使館に送付することが条件です。
パスポート用の写真は、大使館近く(徒歩5分ほど)の写真屋さんで即作成してもらえますので、現地調達可能です。他の国のビザ用の写真も撮ってもらえるので、便利かと思います。場所は大使館で教えてもらえますが、こちらも地図を載せておきます。
サンチアゴの大使館では書類を出した当日午後に新パスポートを発行してもらえたので、準備さえ整えばリカバリーはすぐ可能でした。
この手の泥棒から被害を防ぐためには、
ケチャップが付こうが何が付こうが、形振り構わず無視し、絶対安全な場所(宿)まで帰る。臭いがしても、周りの人が何を言おうとも、全シカト。
これしかないのではないでしょうか。貴重品を持ち歩くな、というのは大前提ですが、時には持ち運ばないといけないこともあるでしょう。貴重品を分散して万一の被害を最小限にするのもそうでしょう。現地人と同じような服を着て目立たなくするのも作戦です。しかし、ケチャップをかけられてしまう、その行為自体を防ぐのは、いったんターゲットにされてしまうと難しいように思います。サンチアゴではアジア人顔はかなりレアですので、格好のターゲットになるようです。
また、チリは南米の中では治安のいいほうとのことですが、今回被害に遭ったアルマス広場を中心とした旧市街は治安も良くなく、後日一文無しでアルマス広場を実験的に歩いてみましたが、一般的なスリの未遂に3回遭いました・・・なのでサンチアゴを旅行される皆様はくれぐれもお気を付けください。
余談ですが、ホステルの主人も数十年前にニューヨークに初めていった時、盗難で身ぐるみはがされた経験があり、こういった経験の辛さも良く分かってくれました。ホステルの従業員も事態解決に非常に強力的で(警察署で通訳してくれるなど)、これは不幸中の幸いだったと思います。また、ホステルで他の旅行者と話をしていると、いろんなパターンで盗難に遭っている旅行者がいました(長距離バスで入国審査中に盗難、地下鉄で携帯をひざ上に置いた瞬間に掃われた等)。気を付けることは当然ですが、被害に遭ってしまった時にどう行動するか、予めシミュレーション出来ておくと安心だなぁと改めて思いました。
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さて、その後ですが本来であればイースター島に行く予定がこの件のせいでキャンセルになってしまったため、仕方なくサンチアゴにしばらく滞在することにしました。といっても、サンチアゴは観光名所がたくさんあるわけではなく、まして季節も冬なので空気も悪く、特にすることもなく、ブラブラとしていました。
一番よく通ったのは、コンスタネラ(ショッピング)センター
です。下の写真の右にある南米一高いタワーの下が近代的なショッピングセンターになっており、スーパーからフードコート、ブランドショップなど一通り買い物ができます。H&MやZARAなどもあり、ちょっと値段は高いですが、欲しいものは買える環境です。wifiも利用可能です。治安もセンター内はマシだと思います。
あまりに暇でネットでいろいろ調べていると、サンチアゴにもアジア食品を扱うお店があるとのことで、せっかくなので足を運んでみました。下の地図の赤い部分の通り(Antonia Lopez de Bello)に、いくつか中国資本や韓国資本のお店があり、日本の物も購入可能です。最寄りは地下鉄5号線のBellas Artes駅でしょうか。
そのうちの1軒の中国屋。
自分は衝動を抑えられず
・そば
・めんつゆ
・キッコーマン醤油
・サッポロ一番(インスタントラーメン)
・キンパ(韓国の巻きずし)
などなど買ってしまいました。お値段はもちろん高いですが、地球の裏側で日本食を調達できると思えば安いものです。キンパも韓国本場の味を100とすると80くらいですが、全然許容範囲内のお味でした。他にも調味料なども豊富ですので、イースター島に行く前など、日系物資の調達にはもってこいだと思います。ちなみに市中のスーパーではキッコーマンの醤油ぐらいしか置いてません(青島ビールはありましたがw)
また、市内の日本食レストランもトライしてみました。1号線Universidad Catolica駅近くの「Panko」です。エビとカリフォルニアロール(ゴマ)で約7000ペソ。結構なお値段です。味はまずまずですが、アボカドとクリームチーズがもれなく入っているので、日本のお寿司とは全く別物。また、醤油が甘く、ワサビも甘くてびっくりでした。
また、ホステル近くにもたくさんレストランがあるので、そのうちのペルー料理を試してみました。Misturas del Peruという小じゃれたお店です。
http://www.misturadelperu.cl/index.html
ペルー料理は以前リマで非常においしいパスタを食べた経験から期待値が高かったわけですが、こちらの料理も文句なしで美味しかったです。注文したのはエビとサーモンのソテー、10000ペソとお高いですが、間違いなくおいしかったです。ペルー料理の味付けは日本人にも合うと思います。
食後にはデザートの営業もすかさずやってきて、せっかくなのでチョコレートケーキを注文。見た目に反して甘くなく、量は多いもののペロリ。食後のコーヒーも含めて19000ペソほどでしたが、非常に満足でした。
また、市内からサンチアゴ空港へのアクセス方法はいくつかありますが、今回はUBERを利用することにしました。アプリを起動すると数分で配車可能だったうえ、タクシーよりもはるかに豪華できれいな車(ヒュンダイのセダンタイプ)が来て、運転手も気さくで満足でした。費用は約30米ドル。もしUBERの登録をしている方であれば、チリでも利用する価値はあると思います。
今回は残念な結果に終わってしまいましたが、次回必ずリベンジしてイースター島に行きたいと思います。
インド旅行その6~デリー散歩と旅の総括~
<12月23日>
ついにインド滞在最終日です。宿でボリューム満点の朝ごはんを食べ、のんびりチェックアウト。荷物はもちろん無料で預かってくれます。宿代もインド初のクレジット支払いOK!近代的!
帰国便が深夜便なので、日中は無理をしない範囲でデリー観光に出かけました。
まずは地下鉄に乗ってインド門へ。地下鉄はボンバルディア製の車両で、インドとは思えないほど近代的です。でも券売機とかは結構故障中で使えなかったりするので、地下鉄利用なら大きな駅でICカードのトラベルカードを買うとよいでしょう。カードは有人窓口で購入可能です。ちなみにインドの地下鉄は混雑が凄まじく、時間帯によっては乗車率300%くらいになりますのでご注意を。
インド門最寄りのCENTRAL SECRETARIATE駅から、遠くに見えるインド門を目指して歩きます。20分も歩きません。
歩いて行くうちに、どうやら門の近くまで行けなさそうな雰囲気満点です。警察がたくさんいます。何があったんでしょうか?事情を聞くにも聞けない状況だったので、遠くかすむインド門を見て、退散しました。残念・・・
ちなみに写真ではかなり霞んで見えますが、これは霧ではなく、
PM2.5
です!CNNの記事にもあるように、実はインドの大気汚染はかなりヤバいです!日本だと中国の大気汚染がピックアップされますが、デリーはヤバかった。案の定帰国後に喉をやられました。お腹は壊さなかったのに・・・
CNN.co.jp : 世界のPM2.5濃度、最悪はインドの都市
インド門を間近で見れず、コンノートプレースに帰還。お腹がすいたので、本旅行で初のマクドナルドに入りました。入口に銃を持った警備員がいて、適当なボディチェックを受けました(笑)
もちろんここはインドなので、牛肉を使用した商品はありません!ベジかチキンです。せっかくなのでベジのメニューを注文。お値段は450円くらいとインドにしては高級です。味はもちろん世界共通のマクドナルド。久しぶりの先進国の味に感動しました。
もう少し観光できそうなので、ラール・キラーに行くことに。メトロで数駅行き、人込みの流れに沿って行くと発見できます。途中嘘ついて「ラール・キラーはそっちじゃないぞ!」とか言ってきますが、GPSを使っていたので騙されずに済みました。こういう系の騙しは文明の力で防げますね。
チケットを買うと、何故か隣のインド人おばちゃんが首元にシールを貼り付けてきました。何これ?と聞くと「Donation!」とか言って、半強制的に寄付を求めてきました。強引過ぎて笑えます。ウザくて寄付する気持ちが1%から0%になったので、シールを無理やり剥がし、何事もなかったようにその場を去りました。
ラール・キラーは別名レッド・フォートと呼ばれていて、赤い砦で守られています。写真はラーホーリ門。権力がいかに凄まじかったか、分かる気がします。
ラーホーリ門をくぐると、お土産屋さんがずらっと並ぶアーケードに入ります。値段を見るとFixed Priceと書いてありましたが、本当でしょうか?外国人は「外国人価格」で固定されているだけなのかも(笑)
アーケードの先には謁見の間。
かつてシャー・ジャハーンが座ったとされる王座もあります。
道順に進むと広い庭園に出ます。インド人も野生のリスものんびりしていました。
貴族謁見の間。内装が綺麗とのこと。たしかに綺麗ですが、ジャイプールのアンベール城にはかないません。
外を歩いているとだんだん喉が痛くなってきたので、適当なところで引き上げ、宿までのんびり帰ります。ラール・キラーから地下鉄の駅まではチャンドニー・チョウクと呼ばれるデリーの浅草的な場所で、ゴミゴミしています。いわゆるインドらしい風景を見ることが出来ます。
宿に帰る前に、コンノートプレースにあるCafe Coffee Dayというインド中にあるコーヒーチェーン店で一休み。インドにしてはお値段高めですが、それなりのクオリティと明るく清潔な店内が売り、ですかね。
宿で荷物をピックアップすると、「寒かったでしょ?コーヒーでもいかが?」と言って、再びコーヒーをいただく(超薄かったけど)。しかもタダ!良い宿すぎます!テレビでは選挙の結果をずっと放送していました。選挙・・・?初日デリーで騙されたときに選挙があるとか言ってたけど・・・(笑)
フライトが21時なので、17時に宿を出発。空港まではメトロで行くわけですが、今回はニューデリー駅を使わず、コンノートプレースに近いSHIVAJI STADIUMという駅からエアポートメトロに乗ります。こっちの方がトラブルはないし、料金も80ルピーと若干安くなります。
18時に空港に着いて、エアインディアのカウンターでチェックイン。定刻通り飛ぶらしい(笑)その後のセキュリティチェックで相当時間を食い、制限エリアに入れたのは出発1時間前。デリーの空港(特に国際線)は相当混雑するので、余裕を持って来るのをお勧めします。周りにいた日本人の皆様はイライラが募り「なんで割り込むんだ!」とか「ああいう奴がいるから渋滞が出来る」とか文句言ってましたが、文句あるなら英語で本人に直接言ってくれ!って思います。気持ちは分かりますが。
ようやく到達した制限エリアでお買い物。お店はそこそこの数あります。
そして最後の目的である
プライオリティパスで入れるラウンジ調査
を敢行!しかしあまりに時間がなく、のんびりは出来ませんでした。
入ったラウンジはPLAZA PLEMIUM LOUNGEです。同じ名前のラウンジが第3ターミナルに2つありますが、奥まった方にあるラウンジはシャワーが使えます。使う時は受付でカギをもらってからになります。中は清潔で、温かいシャワーが浴びれます。アメニティも揃っているので、深夜便のフライト前にはもってこいですね。
ラウンジ内は空いていました。wifiも利用できます。もっと時間があればのんびりしたかった・・・
少しお腹がすいたので、無料の食事をいただきます。そこそこ種類もあり、ビルヤーニーもありました。エアインディアの機内食より美味しかった(笑)
高速でご飯を食べ、帰国便に飛び乗りました。
デリー(DEL)21:15→成田(NRT)8:00(+1) AI306 B787
帰りくらいは爆睡のはずでしたが、後ろの席のインド人ベビーが恐ろしいボリュームで泣き叫ぶので、ほとんど寝れず。写真を載せた機内食も微妙でした。気流の関係で6時間半くらいで成田に到着し、無事に帰宅しましたとさ。
さて、30カ国目のインド旅行でしたが、史上最高に濃い旅になりました。日本に帰ってくると平和すぎて面白くありません(笑)
今回の旅は
インドでタイトなスケジュールで旅が出来るのか
というテーマがありました。結果的にはどうにか各都市に移動でき、帰ってくることが出来ましたが、イライラや不安は常にありました。でもそれが楽しかったりして。
ちなみに日本で出国前に準備したことの結果は以下の通りです。
①インドの観光ビザ・・・もちろん問題なく出入国出来ました。
②鉄道チケット・・・Waitlistedのチケットは払い戻し、現地で新たにTatkalを購入
③gigskyのsimカード・・・なんと2Gしか入らず、あまり役に立たず。ピンチヒッターでした。
今までになくトラブルが多い旅でしたが、インドを嫌いになることは一度もありませんでした。喧嘩も、ボッタくられもしましたが、今を生きてるという生の充実感を感じることが出来ました。カレーもやっぱり本場は格別に美味かったし。またインドを見て、感じて、世界観も変わったのではないかと思います。時間があれば南インドにもぜひ行ってみたい!インド楽しかった!!
長々と書いてしまいましたが、インド旅行編、完結です!
インド旅行その5~濃霧のタージマハル・デリーまでバスの旅~
<12月22日>
昨日のドタバタのおかげで疲労感たっぷりで起床。屋上に上がってみると、昨晩から変わらない濃霧の街並み。しかも気温8度で結構寒い。こんな日に急いで観光しても仕方ないので、のんびりすることに。この日の予定はタージマハルを観光して、14時の列車でデリーに戻り、美味しい晩御飯を食べるというもの。
宿には朝ごはんが付いていないので、あたりをぶらぶらして、適当なレストランに入る。トーストと目玉焼きとチャイを食べ、宿でインターネットで情報収集。ついでに昨日貰えなかった宿代のお釣りをもらう。ちゃんとくれました!
ちなみに今回アグラで1泊したのはHotel Kamalというところ。タージマハル南門から歩いて2分という立地の良さが売りです。値段の割には部屋は微妙ですが、スタッフがとても優しく、そういう点で評価が高い宿です。この後の旅程相談にも親身に乗ってくれ、結果ベターな選択をすることが出来ました。
荷物を宿に預け、10時に出発。今回は南門から入ります。高い観光客用チケットを750ルピーで買い、余りにもおバカなセキュリティチェックを抜ければ、そこからタージマハルの観光スタート。広場には自称ガイドがウジャウジャいるので全てシカトします。写真は正門。この先にタージが!
でも、今日は濃霧。うわぁ・・・見えない!白いのが残念!
さすがにこのままでは納得できないので、ゆっくり見て回りながら気温が上がって霧が晴れるのを待ちます。道順に進んでいくと、こんなメッセージが。
そういえばチケットを買う時にシューズカバーをもらいましたので、早速装着!雑な作りなので、うまく付けれられませんでした(笑)
やっと近寄れました。人の大きさに比べ、タージマハルの大きさはとんでもないです。
全景を写真に収めるのは難しいですが、何処から見ても綺麗に見えるのはすばらしいですね。霧が残念すぎる・・・
たまにお猿さんがいるので、持ち物を盗まれない様にしましょう(笑)
敷地内にはモスクもあります。
最初のころに比べて霧が晴れたと思いますが、午前中はこれが限界でした。水面に映るタージマハルも拝めず、やや残念な気持ちでした。こればっかりはしょうがない。次来る時はベストコンディションで来たいですね。
南門を出てまっすぐ歩き、交差点あたりにあるレストランでご飯食べながら温まろうと思い、こちらのベジのレストランに入る。この店はかなりGoodでした。トリップアドバイザーで評価が高いのも納得。
寒かったのでホットミルクと、ベジタブルカレーにチャパティ。味も問題なし。Wifiもタダで使えるし、スタッフが優しい。ここから駅までのリクシャ―の相場も教えてくれる。地球の歩き方に載ってないのがおかしいくらい良いお店です。
そして、ここからインド最後のドタバタ劇が始まりました!
食事をしながらネットで列車の遅れ具合を調べると・・・
」
自分の乗る列車は下から4段目の列車番号12645ですが、1時間31分遅れの予定らしい。でも、他の列車はもっとひどい。平気で4時間くらい遅れてる。この調子だと昨日の経験から、アグラに着くのは3時間遅れくらいだな、デリーに着くのは7時間くらい遅れるだろ、これはやばいな・・・と思い、代替手段の検討に入りました!
宿に戻り、おじさんに相談してみた。
俺:今からデリーに一番速く行ける方法を教えて。鉄道のチケットは持ってるんだけど、遅れまくってるからやめようと思ってさ。夜デリーで友達と約束があるんだよ。
おじさん:この時期の鉄道はアテにならないからね。それならタクシーかバスになるね。
俺:それぞれ時間と料金教えてくれる?
おじさん:タクシーなら2時間半くらいで着くよ。3500ルピー以上はかかる。バスなら4時間半くらいで値段はバスのランクによるよ。
俺:なるほど。どうしようかなぁ・・・
おじさん:とりあえず、この道沿いにあるオム・シャンティっていう旅行代理店に○○っていう奴がいるから、そいつに相談してみなよ。他の旅行会社には絶対行っちゃダメだぞ。ボッタくられるからね!
俺:(列車は信用できないし、宿のおじさんを信頼してみよう)OK。ありがとう。
歩いて30秒くらいのところにありました。英語が出来るスタッフに相談してみることに。
スタッフ:ミスター、どうしましたか?
俺:今からデリーまで急いで行きたいんだ。友達と会う約束をしているんだ。鉄道のチケットを持っているんだが、遅れがひどくてやめようと思ってて。
スタッフ:なるほど。それならまずは鉄道のチケットを払い戻そう。そのお金でタクシーなりバスなりを予約すれば損をしない。
俺:(お、まともだ!)OK。でも俺のチケットTatkalなんだけど、払い戻せるの?
スタッフ:どれどれ・・・ああTatkalだね。ちょっとここに座って。IRCTCにログインしてくれる?
俺:(Tatkalでも払い戻しできるの?)ログインしたよ。
スタッフ:払い戻しできそうならこっちで手続きやっておくから安心して。
俺:(ちょっと怖いけど)よろしくね。で、デリーまではどうすれば速く行ける?
スタッフ:バスかタクシー。バスなら450ルピーか1000ルピーだね。4時間くらいかかるけど。タクシーならホテルまで3時間で直行で3500ルピー以上かかる。高速道路を使うから速いぜ!さぁどっちにする?
俺:(宿のおじさんと同じ内容だな。せっかくインドだし、タクシーは面白くないので)じゃあバスでお願い!
スタッフ:バスだね。じゃあ今から直近のバスを予約するから待ってて。
なんと電話1本でバスを予約してくれた。
スタッフ:予約取れたよ。14時発のデリー行きのバス。450ルピーだね。安いからエアコンついてないけど。もう少し早く来てくれれば13時のデラックスバスがあったんだけどね。バス停はここだから。リクシャ―で行ってもらう。リクシャー代は別途払ってね。
俺:全然構わないよ。ありがとう。
スタッフ:そしたら200ルピーをここで先に払ってくれ、鉄道のチケットの払い戻し手続きするから、宿に帰って荷物まとめたりしててよ。10分後に来てくれ。残りのお金もその時に。
俺:(このスタッフもかなり良い人だ!)よろしくね~
宿に帰り、おじさんに結果報告をして、代理店が用意したリクシャ―でバス停に向かいました。降りる時にリクシャ―代で揉めるのは慣れました(笑)
今回の出来事をまとめると
・北インドの鉄道が遅れまくりで信用できない
・アグラからデリーまで急ぐならバスかタクシー
・信頼できる人々の助けを得て、450ルピーでバスの予約ゲット
バス停に着くと、旅行会社のカウンターでメモ書きを見せ、チケットと引き換え。時間までその辺の椅子に座って待ちます。
もちろんここはインド、時間通りにバスが来ることはありません(笑)14時のバスでしたが、来たのが14時30分。しかもぱっと見ではどのバスがデリー行きなのか分からないので聞きまくり、同じチケットを持つ人を探してようやく着席。そして、バスがアグラを出発したのは
15:30(笑)
そう、着席してから1時間くらい発車しませんでした。理由は不明ですが、外でイスラム系の女性が大声で叫んでいたので、何らかのトラブルがあったんでしょう。あと、発車時間を過ぎても続々と客が何食わぬ顔で乗ってきたので、乗車率を上げるために客待ちしてたんでしょう。急いでいる身としてはイライラが募ります。
ちなみにバスはかなりのビッグボディで、2階建てみたいな構造です。下は座席、上は寝台みたいになってます。そこにインド人がたっぷり乗ってくるので(でも通路には立たせないから混まない)、インドの日常にどっぷり浸かれる気がします。エアコンがなかったので相当寒かったですが、我慢です。
ようやく走りだしたバスは、途中でピックアップを数回しながら市内の大渋滞をどうにか切り抜け、高速道路に入りました。この高速道路が神でした!空いてるし、寄らなかったけど一応サービスエリアもある。近代的!霧で鉄道はダメだと思いますが、バスはブッ飛ばしてくれました。インフラ整備の重要性を肌で感じることが出来ました。
ちなみにトイレに行きたい場合は、車掌に申告します。すると適当なところで停車して、
男も女も立ちションです!!
生まれて初めて高速道路で立ちションしました(笑)写真はバスの車窓から。
デリー市内に着くと再び渋滞に巻き込まれながら、20時過ぎにデリー市内のサラーイ・カレ・カーン・バススタンドに到着。バススタンドでコンノートプレースまでのリクシャ―を喧嘩して見つけて(300ルピーで妥協)、デリーの中心部まで帰ってきました。夜ご飯はインドに仕事で来ている大学同期と美味しいインド料理!地球の歩き方にも乗っているZaffranというお店で、さすが高級だけあってどれも美味しかった!インドで初のビールも飲めたし満足!サービスも丁寧!口コミサイトでも好評価ですね。
Zaffran, Connaught Place, New Delhi - Zomato
インド料理を堪能した後、1泊お世話になるRams Innにチェックイン。今回はパハールガンジに泊まらず、コンノートプレースから500m圏内に変更しました。トラブルが面倒なので(笑)ここはホテルと言うよりB&Bです。寒いと言ったらコンパクトヒーターを持ってきてくれました。ホットシャワーも一応出ます。ネットは貧弱ですが、インドなので御愛嬌。スタッフも優しくて良い宿だと思います。
振り返ると、何とかデリーにたどり着き、約束していたディナーも食べられ、バスという選択をしたことは結果的には正解でした。高速道路万歳!ちなみに予約した鉄道のままだったら、こんな状況でした。
7時間19分遅れ。到着は日付変わること確定ですね(汗)これはひどい。もう少しちゃんと走れないんでしょうか?
続く。
インド旅行その4~ジャイプール観光・アグラまでの長い道のり~
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
今年の正月休みは2日しかないので、普通の休日と変わりません・・・では去年のインド旅行記の続きをどうぞ!
<12月21日>
宿の屋上にレストランがあるので、そこで朝ごはんをいただく。バナナクレープとホットチョコレート。結構美味しかったです!ご飯がおいしいことも宿のポイントアップですよね。
屋上からの眺めも結構いいです。市内観光に期待を膨らませて、9時過ぎにチェックアウト。正直1泊はもったいないくらい良い宿=Sunder Palace Guest Houseでした。
この日の予定は、日中はピンクシティと呼ばれるジャイプールを観光し、17:10発の列車でアグラへ向かうというもの。インドに来てから名所を回るような観光をしてなかったので、新鮮な気持ちで観光出来るかなと期待しながらジャイプール駅へ向かい、荷物を預ける。半日預けましたが16ルピーと激安。ちなみに荷物を預ける際に係員にチョークで荷物に番号を書かれてしまうので、勝手に汚される点は注意です(笑)
荷物を預けようと列に並んでいると、一人の男が声をかけてきました。
男:ねぇねぇ、ジャイプールの市内観光しない?
俺:(あーきたよ、めんどくさい)観光はしたいけどちょっと待って。先に荷物を預けたいんだよ。
男:そっか、OK。じゃあそこで待ってるね。
俺:(んん・・・?なんか押しも弱いしおとなしい・・・)
男:ねぇねぇ、ジャイプールのどこ行きたいの?行きたいところ連れて行ってあげるよ。1日400ルピーで。
俺:(まぁまぁ良いお値段。でもどうせ後で値段が倍になるパターンだろこれ)ホントに1日400ルピーで良いの?
男:いいよ。今日列車に乗るの?何時発?
俺:17時ぐらいだね。16時までには帰ってきたいんだよ。出来る?
男:出来るよ。
俺:(なんかデリーとかバラナシの人たちと雰囲気違う。騙す気が感じられない・・・)
男:自分はちゃんとしたドライバーだよ(と言って、ライセンスカードと営業用の名刺を見せる。そしてこっちが話すまでじっと待ってる)
俺:(しっかりした名刺だし、何か悪そうじゃないし・・・よし、こいつに騙されてみよう!)OK!ホントに400ルピーだね?
男:もちろん。じゃあオートリクシャ―で回ろう。行きたいところを言ってくれ!
この人になら騙されても良い、そう思ってリクシャ―に乗り込んだ。
途中簡単な市内の説明を聞きながらリクシャ―は走り、トリボリア門の近くで下車。まずは風の宮殿から観光スタート。正面は立派ですが、奥行きがなく、薄いのが特徴。風の宮殿もそうですが、街全体がこの壁の色をしているからピンクシティと呼ばれているそう。
チケット売り場は正面の裏手にあり、こんな小さな窓が一つだけあります。見つけるのに苦労した・・・
ジャイプールを観光するなら、7か所共通チケットの購入がおススメです。地球の○き方では5か所になっていますが、窓口で買ったら7か所共通で400ルピーになってました。共通チケットと言っても、ただのレシートですが(笑)時間が限られているので、行きたいところだけ回ることにします。
チケットを購入し、いざ内部へ潜入。インド人の観光客がけっこういました。
綺麗なステンドグラスもあります。
上層部は見晴らしも良いです!1時間くらい平気で過ごせるくらい、見所が多くありました!
続いて風の宮殿から徒歩で行ける、ジャンタル・マンタルへ。18世紀前半にインドの天文学がどのように行われていたかうかがい知ることが出来ます。
中に入ると結構な大きさの観測儀たちがデデーンと。現代美術のオブジェのようです。
これはラグ・サムラート・ヤンドラ。なんと20秒単位で時間が測れます!
影になっている部分をアップにするとこのように、細かい目盛がビッチリ。すげぇー
チャクラ・ヤントラ。惑星や星の位置を測定するんだそう。
ナリ・ヴァラヤ・ヤントラ。太陽が北半球or南半球のどの位置にあるかを測定したもの。
サムラート・ヤントラ。最初に紹介したものの大きいバージョン。何と2秒単位で測定できるらしい!18世紀にインドでそんなことしてたのね!と感心してしまいました。ここでも結構時間を使い、気がつけば12時を回っていました。
ところで、ジャイプールにはいくつかの門が街にあります。それぞれが違っていて、しかも繊細な模様があって、かなり綺麗です。時間があれば門だけでも見て回りたいくらい。
迷いながらリクシャ―の運転手を見つけ、次はアンベール城へ行くことに。途中、お決まりのお土産屋さんに連れていかれました。質感も悪くなかったので1000ルピーのストールみたいなのを購入。お店の御好意でショウガ入りのチャイを出され、警戒しながら飲みましたが、睡眠薬が入っていることはなく、普通に美味しかったです(笑)睡眠薬が入っていて寝てる間に身包みはがされるなんて事件もあるのでビビっていましたが、杞憂でした・・・
また、道中に水の宮殿があり、写真を撮らせてくれました。撮りながら紳士なインド人にも絡まれ、インドの感想とか、日本のいいところとか聞かれた。同じインドでも地域によって人々の性格というか雰囲気の違いが感じられる瞬間でした。
野良のラクダを見つけて歓喜している間にアンベール城に到着。着いたころには13時を回っていて相当お腹がすいていたので、城の入口にあるレストランで昼食。またもやターリー。150ルピーなり。味はまずまずでしょうか。でもお腹いっぱい食べられるので満足です。こういうところでは水が無料で出てきますが、お腹が心配な人は飲まない方が無難でしょう。もちろん飲んでません。そしたら通りすがりのインド人に勝手に飲まれました(笑)
腹ごしらえもすんだところで、ジャイプールで行きたかった場所No.1のアンベール城へ。アンベール城はラージプート族が建てた城です。城の規模が日本の比じゃない。そのスケールにまずビビります。
階段を結構上った先に入口があるということなので、サクサク登ります。途中動物のう○こがあるので注意(笑)お水などは色んな箇所で買えるのでご安心を。
登った先には大きな広場!でかい!圧倒されます!
ここはディーワーネ・アームと呼ばれる一般謁見の間。
世界で最も美しい門、と言われるガネーシャ・ポール。モザイクの精緻さに見とれてしまいます。
これがジャイ・マンディル(勝利の間)の壁面。一面に鏡がちりばめられ、その美しさは言葉にできません。シーシュ・マハルと呼ばれているそう。
アップでどうぞ。こんなの今まで見たことありません!
余りに綺麗なので、もう1枚どうぞ(笑)
庭園も手入れされていて、美しいですね。
スク・ニワースと呼ばれる歓喜の間には、細かな装飾が施されています。
女性たちが暮らしたとされるザナーナー・マハル
このほかにも見所満点で、来た甲斐がありました!アンベール城は必見です。
結構疲れてしまったので、ちょっと早いけどアンベール城からジャイプール駅まで直帰することに。途中市内の大渋滞にはまってしまったので、結果的に良い時間に駅に帰ってくることが出来ました。そして、肝心の代金ですが・・・
400ルピー+チップの50ルピー
でした!少々不満そうでしたが、決して文句を言わず、約束通りの金額でOKでした。インドは地方に行くほど良い人が多いと聞いていましたが、すでにジャイプールの時点でだいぶ良い人が多いですね。インドの面白さはこういうところにもあると思います。
さて、ここからはインド初の鉄道の旅です。ジャイプールからアグラまで241キロ、予定では4時間20分の旅になります。インドの鉄道は編成量数が長いので、電光掲示板でどのあたりに自分の号車が止まるか見つけないとスムーズに乗れません。しかも乗る直前で変わる場合もあるので要注意。
柱が邪魔ですが、駅には売店も沢山あり、24時間営業の食堂もあります。ご飯に困ったらここですね。
お水を買って列車を待っていると、何と定刻通りに来ました!
ジャイプール17:10→アグラ・フォート21:30 列車番号12196/Aii Af Intercity 乗車クラス:CC
乗車クラスのCCはAC Chair Carの意味で、エアコン付きの座席車になります。この列車に1両しかありません。他の車両はSleeperといって3段ベッドの寝台車になり、インドらしさが味わえる車両ですが、エアコン付きがどれくらい快適なのか検証するためにCCに乗りました。車内はこんな感じ。ぼろい特急ですね。壁から電源を取れる席もあります。シートピッチは広め、座席のクッションはぺちゃんこでしたが、インドクオリティなら合格です。
定刻通り出発し、車掌にプリントアウトしたチケットを見せる。誰もCleartripのPassbookを使ってなかったので、多分通用しないと思います。車内はチャイとお菓子の売り子さんが来るので、チャイを注文。10ルピーなり。
乗客は9割インド人、1割外国人といった具合。特にすることもないのでウトウトしながら過ごしていました・・・
が、
途中駅でGPSを使って現在地を確認したところ、
列車が遅れている
交換待ちが多いし時間も長いなぁと思っていたら、予想的中でした。まぁ1時間くらいで済むだろうと軽く見ていましたが、出発から3時間経った時点で
まだ残り半分ある
という事態に気づく。あ、これは結構遅れるやつか・・・。余りに暇すぎてローミングのネットを解禁し始める次第。
アグラに着いてから晩御飯を食べる予定だったので特に買いこんでおらず、成田で買った板チョコの残り、ジャイプール駅の売店でお釣り代わりにくれたネスレのチョコ、車内で買った小さなLayのポテチで飢えを凌ぐことに。ヤレヤレです。日付が変わらないうちに着いてくれ!とかすかな希望を抱きつつ到着を待ちます。疲れも次第に溜まってきて、終点のアグラ・フォート駅に着いたのは
翌日の0時30分!
残念、望みかなわずでした。所定4時間20分のところ、3時間遅れてくれました。遅れた原因は交換待ちと、濃霧でした。冬のインド北部の霧は相当ひどく、交通機関が乱れまくります。そして、明日も霧に苦しめられることになります。
アグラ・フォート駅に着く前から考えていたことがありました。
「霧がすごい。宿までちゃんとたどり着けるのか?リクシャ―乗るのにまたバトルかよ。しかも霧じゃ相手も強気だろうなぁ・・・」
そして駅を出て、リクシャ―の交渉を始めるも、予想通り、相場の3倍以上吹っかけてきます。でもここで野宿は嫌なのでゴネまくり、200ルピーで妥結。これでも相場の2倍以上ですが、これ以上争う気もなく出発しようとしたところ、イスラエル人カップル(以下イスラエルと表記)がやってきて相乗りを申し込んできた。
イスラエル:おーい、何処のホテル行くんだ?俺たちはここに行きたいんだが。
ドライバー:お、そこか、こいつの宿と近いね。
イスラエル:よし、じゃあ乗せてくれ、いいだろ?
俺:(彼らも他で交渉に苦戦していたのを見ていたので)ああ、いいよ!3人だと狭いけど大丈夫?
イスラエル:大丈夫!料金だけど、3人乗るから1人100ルピーで合計300ルピーでどうだ?
俺:もちろん
ドライバー:ああ
そんなこんなで出発しました。あたりは霧が濃すぎて前方50mが見えないくらい。そしてくっそ寒い。泊まる宿の話やタージマハルについて、インドについて話しながらリクシャ―は進むが、ドライバーの態度がなんかウザい。俺の泊まる宿に対して苦言ばっかり言って、イスラエル人が泊まる方はべた褒め。嫌な予感しかしない・・・
先にイスラエル人の宿について彼らが先にチェックイン。明日は観光楽しんでねーと、ドライバーも気さくなキャラを演じていた。が、自分の番になると豹変してウザいインド人全開でかかってきた!
ドライバー:さぁ、着いたぞ。チェックインするぞ。
俺:ああ、わかった。で、料金を先に払いたいんだが。
ドライバーはシカトする。宿のおじさんは優しそうで助かる。チェックインを済ませ、説明を聞き部屋のカギを受け取る。この時、宿代を支払ったがお釣りがないとのことで、翌日ちゃんと貰うことを約束する。部屋に行こうと荷物を持った時、奴が声をかけてきた。
ドライバー:おい、明日観光するなら俺が案内してやろうか?1日400ルピーで回ってやるよ。
俺:いらん。自分で行くよ。
ドライバー:400ルピーだよ。安い安い。行きたいところと飯とお土産屋さんも連れて行ってやるからさ。
俺:どうせ霧で見えないんだろ。さっき自分で言ってたじゃん。時間もあんまりないし、遠慮しとく。
ドライバー:ちぇっ(舌打ち)。じゃあ今日の金をくれ。200ルピーだ。
俺:は?100ルピーだろ?何言ってるのお前!?
ドライバー:200ルピーの約束だろ?
俺:1人100ルピー、3人で300ルピーの約束を彼らとしただろ。ふざけんな!
ドライバー:彼らからは100ルピーしかもらってない。だからお前が200ルピー払え!
俺:知るかそんなもん!おまえがちゃんとお金貰わないのが悪いんだろ!
ドライバー:いいから早く払え!
俺:100ルピーしか払わん!嘘つくな!
ドライバー:お前が嘘ついてるんだろ!
俺:いい加減にしろ!こら!
暫く大声で言い争い、100ルピー渡して面倒なので無理やり離れようとすると、
ドライバー:しかたねぇ、150ルピーだ。
俺:は?何?お前、今安くしたな?
ドライバー:・・・
俺:何だよそれ。
ドライバー:150ルピーにしてやる。
俺:最初から100ルピーだろ。嘘ついたからダメ。
そうこうしているうちに、見かねた優しい宿のおじさんが仲裁に入ってきた。
おじさん:今回は150ルピーということにしようよ。
俺:何で?
おじさん:(小声で)150ルピー渡しておけって。明日来ないように言っておくから。
俺:(なるほど手切れ金というわけか)OK。分かった。
150ルピー渡すと、ドライバーは不満そうな顔をして去って行った。この時すでに深夜1時20分。電車も遅れて疲れてたのに、余計な体力を消耗した・・・
部屋に案内されると、確かに清潔ではない。ホットシャワーも微妙な温度。でも今日はここに寝るしかないので、(いたら怖い)南京虫対策をして就寝。ジャイプールの人たちの良さが瞬時に吹っ飛ぶ出来事でした。
続く。