南欧旅行記その2~リスボン滞在記~
〈12月30日〉
朝ごはんはパン・ハム・コーンフレークといった無難なもの。自分しかいなかったので好き放題いただきました。
この日はリスボンの観光をしようと思っていたわけですが、何せ月曜日なので多くの施設がお休みなわけです。でもせっかく来たので目の前まで行こうと思い、地下鉄に乗車。乗り継いでレスタウラドーレス(Restauradores)駅まで行き、そこからウォーキング開始です。駅を出ると小さな広場がありました。
少し歩くとロシオ広場とフィゲイラ広場があり、ここが旧市街の中心だそうです。特別何かあるわけではありませんが、交通の中心といったところでしょうか。
ここから南に向かって歩くと、テージョ川が見えるコメルシオ広場に出ます。広場にはかつての英雄や皇帝の像が置いてあります。このあたりになると観光客がそこそこいました。
写真の奥に見える橋は、4月25日橋というらしく、遠くから見た感じはサンフランシスコのゴールデンブリッジと似てます。
コルメシオ広場から市内西部のベレン地区へ行く市電No.15が出ているので乗車。運転間隔は15分に1本程度で、たまに編成両数の多い新車が混じっているため、輸送力に差があるのが難点でしょうか。トロリーもパスで乗車可能です。30分くらい乗って到着したのが、ジェロニモス修道院という世界遺産です。
ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓し、持ち帰った香辛料で得た利益で建てられ始めたというこの修道院ですが、残念ながら月曜のため中には入れず。でも外観だけ見に結構な人が訪れていました。
続いて同じ地区にあるものを見て回ります。修道院からも見えるのが発見のモニュメント。大航海時代を記念したもので、多くの人物が描かれています。一番先頭はエンリケ航海王子。フランシスコ・ザビエルもいます。世界史で習った名前が出てくるのが楽しいです。
川沿いの遊歩道を20分くらい歩いて行くと、こちらも世界遺産のベレンの塔があります。マゼランさんの世界一周記念で建てられて、ここを行き来する船の監視をしていたそうです。中に入れないのが残念です。
ベレンに来たら寄っておけ、と言われるのがこのお店、パステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)という、エッグタルトが絶品なお店。いつも行列ですが、店内はかなりの席数があり、その場で立って食べるスペースもあり、一人でも入りやすいです。肝心のエッグタルトは写真を撮る前に食べてしまいましたが、かなりの美味でした。
タルトを食した後は再び市電でコメルシオ広場まで帰ってきて、歩いてロシオ駅に行ってみました。いわゆる在来線の駅で、15分に1本くらい走っていました。駅の外観は結構しっかりしています。スタバなんかもあり、おしゃれです。なお、自動改札があるのでホームには切符がないと入れません。
お昼ごはんは、何とマックにしました。各国でマックに行くといろいろ分かる、と勝手に思っています(笑)頼んだのは鶏肉のサンドで、セットのお供はサラダと水(映ってないけど)、そして食後のエスプレッソで、計7ユーロ弱払いました。最近のヨーロッパのマックにはEAZY ORDERという無人注文マシンがあるので、カウンターで言いたいことが伝わらずにモジモジする必要はありません。クレジットさえあれば普通に並ぶより早く食べられます。肝心のお味は、バーガーはおいしかったです。野菜は新鮮さがいまいちでした。もちろんマックなのでフリーWIFIも使えるので便利。
昼食後はケーブルカーに乗って、市内を見渡せるポイントに行ってみた。ケーブルカーにもパスで乗車できます。大したことない距離ですが、かなりの上り坂なので、最初はケーブルカー利用がいいかと。
ケーブルカーを降りるとすぐにサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台があり、市内を一望できます。
もしかしたら、この景色を見たことがある人もいるかもしれません。それは、この場所はあのミゲル君が歌った場所、そう「消臭力」のコマーシャルの撮影地なんです。それほど混雑していないので、のんびり展望できるおススメスポットです。
いいなCM エステー 消臭力 唄う男の子 ~ミゲル~ 歌詞なし/あり - YouTube
展望台から南に少し歩くと、サン・ロケ教会がある。ここは天正遣欧少年使節が宿として利用した場所で、中はかなりの荘厳さ。
一つ一つが丁寧に作りこまれています。そして派手。
教会を見学した後は坂道を歩いて降りて、地下鉄でサン・セバスティアン(Sao Sebastiao)駅に行き、スペインで有名なデパートのエル・コルテ・イングレスにてお買い物。駅に直結している便利さと、品ぞろえの豊富さで利用価値大です。その後はホテル周辺まで散策していったんホテルで仮眠。
晩御飯はポルトガル大衆料理を食べようと思い立ち、地下鉄でロシオ駅へ。このあいあたりはバイシャ地区と呼ばれ、いわゆる繁華街です。そこの裏通り付近に魚をショーケースにおいてあるレストランがあるのを午前中に見ていたため、そこに行くことに。時間は夜8時くらいだったので、結構混雑していましたが、一人なのですんなり入れました。
席に座って最初に出されたのは、ケイジョ・フレシュコと呼ばれるフレッシュチーズ。臭みがなく、ものすごくクリーミーで美味しい。塩コショウを少しかけて食べるのが現地流みたい。
メインはタラにしました。とりあえず野菜も食べたかったのでお願いしたら、結構なボリュームでした。タラは若干塩辛かったものの、魚肉自体はかなり美味しかったです。
食後のデザートはプリン。手作り感があって、甘さもそこそこ、下でとろける美味でした!
これにビールとパンをつけて20ユーロしていないので、結構安かったのではないかと思います。他にも結構な数のメニューがあったので、いろいろ楽しめるお店のようです。
食後はサンタ・ジュステのエレベーターという、市内にあるエレベーターに乗りに行きました。リスボンは高低差が激しい都市で、人々の移動にエレベーターが作られたそうです。結構な観光名所で、乗るまでに1時間くらい待ちました。ちなみにこのエレベーターもパスで乗ることが出来ます。
高さ約50メートルのエレベーターを昇ると、リスボンの夜の街が見渡せます。
夜の市内を散策して、22時にはホテルに戻り、翌日の準備をして就寝しました。