かけあし旅行記

とある会社員のおでかけ記録

最果てを目指す南米旅行その7~ウシュアイアで乗り鉄&帰国編~

やっと?この旅行のブログも最終話です。

 

<1月5日>

ウシュアイア滞在最終日。ブエノスアイレスへのフライトは19:20発なので、日中はティエラ・デル・フエゴ国立公園を巡るツアーに参加することに。荷物を宿に置いて、ツアー会社のバスで出発。

昨日の雪のせいで、夏なのに山は綺麗に雪化粧。しかもどこまで雪が降ったか一目瞭然。

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バスに揺られること約20分、国立公園の入り口手前にある「駅」に到着。

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そう、ここには世界最南端の鉄道、通称「世界の果て号」が走っています。ここで鉄道のチケットを引き換え、国立公園の入場料を払って、全長約8キロの路線の旅を楽しみます。ちなみにこの鉄道に乗るのは完全なオプションですが、乗らない人がいないほどの人気ぶりでした。

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これが駅舎。中には売店やカフェがあります。

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9:30の直前になって乗車開始。狭軌の鉄道なので、客車もかなり小さめです。

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車内のガイドは英語、スペイン語ポルトガル語とおそらくフランス語ですが、日本語のパンフレットもあります。乗車時に日本人だと伝えるとくれました。

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列車は途中1つの駅(マカレナ)に停車し、近くにある小さな滝などを見ることが出来ます。

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ここでようやく機関車の撮影に成功。まるで遊園地にあるような小ささ。

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滝というより沢に近いそれは、駅から階段を登って5分ほど。それほど大したものではありませんでした(笑)

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見学後は再び列車で公園内を進みます。車窓からは、かつてウシュアイアの監獄にいた囚人たちが切り倒した木の「墓場」がたくさん見れます。そう、この列車は囚人たちが監獄から仕事場(このあたり)に向かい、薪用の木を伐採し、その物資を輸送するために使用されていたのです。本来の鉄道は市内中心部の監獄付近から伸びていたらしいですが、一旦廃止、その後観光鉄道として最後の部分だけ復活したとのこと。

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約1時間で終点の駅に到着。ここからは再びバスで移動を開始します。

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バスを途中で降りて、ガイドさんと一緒に遊歩道を散策。この公園には珍しいコケや樹木、動物がたくさんいるとのこと。確かに全部初めて見る種類だ。例えば下の写真で言うと、ガイドの頭上にある丸いやつとか。

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散策自体は30分ほど続きます。標高0m付近の植生とはとても思えません。

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途中、湾に面した展望台に寄ります。どこかに似ているなぁと思ったら、それは日本やアジアでしたよと。

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この散策のメインは、国道3号線の終着点です。同時にパンアメリカン・ハイウェイの終着点。これも世界最南端の国道。

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この「アラスカから17848キロ」をみんな見に来てるわけですね。はるばる来たなぁと。

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このモニュメントの近くは遊歩道が整備されていて、先ほど見た湾を近くで見れます。この辺りで白ワインかコーヒーで一服できれば最高ですね(実際にやってる人がいました)。

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続いて氷河湖に寄ります。ここは一時は海だったらしいですが、その後の地殻変動で湖になったとのこと。この湖でツアーは終了。バスでウシュアイア市内に戻りました。

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昼食はメインストリートにあるイタ飯系のお店。ウシュアイア最後のご飯はArros Con Mariscos(シーフードリゾット)。具はイカ、ホタテ、カキ、カニ、エビという豪華な布陣で、味付けもあっさりでペロリでした。

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宿に帰り、身支度とブエノスアイレスの情報収集をして、ウシュアイア空港へ。宿からタクシーを手配しましたが、お値段は約130ペソ。ここから緯度で言うと90度以上北上する帰国の旅が始まります。

空港は例に漏れずパタゴニアによくある作りで、便数も少ないのか、かなり閑散といています。売店も離陸1時間前くらいからしかオープンしません。フライトは約30分遅れてウシュアイアを出発。ブエノスまでは約3時間ですが、食事のサービスなどはありませんでした。

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23:00頃にブエノスはホルヘ・ニューベリー空港に到着。着陸早々「飛行機が到着できるゲートががない」とアナウンスがあり、機内はザワザワ(笑)。結局タラップで降りることになり、これだけでも20分くらいのロス。ダッシュで荷物を引き上げ、予約しておいた空港リムジンサービスで一路ホテル(Ilum experience home)へ。約2週間ぶりのシティホテルに感動しました。バスタブあるし、しかもジャグジー付き!!日頃の垢をこれでもかと洗い流して、ぐっすり就寝。

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<1月6日>

エセイサ国際空港からのフライトが21:15なので、レイトチェックアウトを申請。かといって、ブエノスアイレス市内に特段用事もないので、基本的にホテルでのんびり。唯一の外出は昼食。ホテルは市内でも比較的安全なパレルモ・ソーホーにありますが、ブエノス自体が治安上かなり要注意の都市なので、宿から遠くないところで、嗅覚を頼りに店をチョイス。ここでトラブルに巻き込まれては旅の〆としては最悪なので。

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南米最後のご飯とあれば、肉を食べるしかありません。オーダーは肉の盛り合わせ210ペソ。パタゴニア地方より物価がかなり安いです(パタゴニアが高すぎ)。そして、肉に関して妥協しないアルゼンチン、これまた相当美味でした。

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周辺をささっと散策して、ホテルでまた風呂に入り、空港へ出発。ブエノス市内はウーバーが使えますが、あえて一般的なタクシーをチョイス。タクシーだと市内から空港まで所要時間約1時間、650ペソで、ウ―バーだと価格は2/3程度になります。まだウーバーの台数が少ないようだったので、ぜひ頑張ってほしい。

 

エセイサ空港からはデルタ航空アトランタ経由デトロイトのルートで帰国。デルタの機内食が不味すぎて改めてビックリしました(笑)。それくらい旅行中のご飯が美味しかったということで。そしてデルタの荷物トラブルにまたもや巻き込まれ、家に着くのが5時間ほど遅れました。これだからアメリカの航空会社は・・・。こんな記事もありますが、2位のデルタでこの有様なので、もはやランキングなどどうでもよいレベル。でも確かにアメリカンとユナイテッドがひどいのは分かるw

www.wsj.com

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今回は3度目の南米にして、イースター島パタゴニアとお金のかかるエリアを、しかもハイシーズンに旅行したため出費が相当かさみましたが、それでも良い経験が出来たと思います。美味しいご飯と自然と、そしてモアイ像。早く行けてよかった。今回訪れたほぼすべての場所で、治安も良くカードも問題なく使えたので、ハラハラドキドキ感はありませんでした(ブエノスを除く・・・)。

 

次この辺に来るとしたら南極ツアーに参加する時くらいかな。それまでに時間とお金を頑張って溜めることにします。