プエルトリコ旅行記その1~カリブ海のアメリカへ~
3月にアラスカでオーロラを見てきたところですが、今度はカリブ海に浮かぶプエルトリコに暖を求めて行ってきました。※自分は2017年4月末に訪問しましたが、その直後にプエルトリコの破産申請がありましたので、最新の治安情報は各自でご確認ください。
プエルトリコが破産申請 7兆8000億円の債務、アメリカ自治体で最大
日本人からすると、プエルトリコと聞くと独立国のようなイメージを持ちますが、実際にはアメリカの一部でコモンウェルスと呼ばれています。なので、アメリカ本土からプエルトリコへの旅行は国内旅行扱いですし、米国滞在者はパスポートなしで(運転免許証などのIDで)旅行が出来ます。アメリカ国内で携帯電話を持っている方はそのままローミング無しで使えます。
場所は下図の赤い囲みの部分で、東海岸から直行便であれば4時間程度で着きます。観光シーズンは全米各地から直行便が飛び、今回もデトロイトからデルタ便でダイレクトで首都のサンファンまで飛びました。利用者はアメリカ人かカナダ人で、みなさんバカンスに向かう格好でした。
<4月22日>
土曜朝のデトロイト空港は、カリブ海各国へ行くフライトを待つリゾート客で結構混んでいます。なので早めに空港に到着し、制限エリアでゆっくり朝ごはん。今日のフライトはビジネスクラスにアップグレードされたので機内で食事が出ることは分かっていたが、機内より地上のほうが断然美味しいので、ザ・アメリカな朝ごはんを20ドルでいただく。しかし空港は何もかも値段が高い・・・
フライト自体はいたって快適で、昨今のユナイテッドをはじめとした報道にあるようなひどい仕打ちを受けることはなく、むしろビジネスクラスなのでそれなりに丁重に扱われた(当たり前だが)。食事もまずまず美味しかった。1点考慮すべきこととしては、機内のWifiが途中で範囲外になって使えなくなること。アメリカ本土のカバレッジから抜けるとダメです。
フライト情報
DL0499 B737-800WL DTW 8:45→SJU 13:20 (フライト時間:4時間35分)
予定通りにサンファンに到着し、到着ロビー向かいにあるレンタカー屋さんで車をレンタル。プエルトリコはアメリカと同様に車社会な上、オートマ主流なので日本人でも借りやすいのではないでしょうか。島内を動き回るのであればレンタカーは必須です。サンファン市内はUBERが使えますが、その他のエリアはタクシーかバスになり、とっても不便です・・・
今回お世話になるのはAndalucia Houseというゲストハウス。
Andalucia House (プエルトリコ サンフアン) - Booking.com
ゲストハウスと言いながら全て個室で、いわば民宿的な存在。ホテル代が高いサンファンにおいて、「比較的」良心的な値段設定を行っています。この宿の良いところは
- 管理人のRobertoさんが最高に親切。到着前から無料でツアーの予約手配をしてくれる他、何でも気軽に相談できる。お手製の観光マップが重宝する。到着時の案内が長すぎて聞いてるこちらが飽きてくるほど(笑)
- サンファン新市街のオーシャンパークと呼ばれる治安のよいエリアにあり、ビーチまで3ブロック(徒歩5分)、周囲にレストラン多数、スーパーもWalgreensもあるため買い物の懸念なし。
- ビーチで必要になるタオル、日焼け止め、パラソル、敷き物、椅子などを無料貸出。
- 駐車場完備、そして無料!
- 小さいながらも屋外に共同のお風呂あり!共用スペースも綺麗に手入れされており、のんびりするのに最適。
この日の予定は、ぎりぎりで申し込めたバイオ・ベイ・ツアーに夜から参加するだけ。ピックアップが来るまで近くのWalgreensで物資を調達。もちろんスペイン語圏なので看板もスペイン語です。もちろん英語もそれなりに通じますが、地元民の会話はほぼスペイン語です。
バイオ・ベイ・ツアーとは、マングローブに囲まれた湖に生息するプランクトンを夜中に見に行くツアーで、サンファン観光のハイライトと言われています。自分が利用したツアー会社の料金は往復送迎付き87ドル+その他費用3ドルの90ドルでした(現金払いで。カードの場合ちょっと高くなる)。
16時半に迎えが来て、途中何軒かホテルに立ち寄りピックアップした後、18時頃にファラルドに到着。車を降りてカヤックの漕ぎ方、その他注意点を聞き、2人一組で夜の湖へ漕ぎ出します。一人旅でパートナーが見つかるか不安でしたが、3人組の一人を捕まえ、無事に出発。残念ながら写真を撮る準備をしてなかったので当日の様子がお伝えできませんが、代わりにこちらの動画をご覧ください。
日が暮れてからしばらくすると、水中でプランクトンが青く光るのが見えるようになります。オールでこいだり、手を水に入れて動かしたりすると、とても幻想的に光ります!!これは一見の価値があると思います。また、真っ暗の中のマングローブをカヤックで進んでいくのもとても楽しく、参加者同士で「右に曲がるよー」などと声を掛け合いながら協力プレイで真っ暗のジャングルクルーズを満喫しました。
ホテルへ帰ってきたのは22時ごろ。軽食の後、翌日のプランを立てて就寝。初日から満足できました。カヤックはかなり濡れるので着替え必須です。
<4月23日>
Robertoさんのアドバイス通り、朝9時に宿を出発、混み合う前に車でサンファン旧市街に行きました。旧市街にはいくつか駐車場がありますが、公共パーキングで安いところを教えてもらい、そこに駐車。場所はこちら。
まずは旧市街の先端にある世界遺産のモロ要塞を目指して、要塞に沿った遊歩道を歩く。この辺りの治安もかなり良いです。プエルトリコはカリブの中でもかなり治安のいい方と言われていますが、それが良く分かります。
朝は気温も25度前後なので、結構快適に散歩が出来ます。
しばらく歩くと、要塞の姿がはっきり見えてきます。
そしてこの要塞、猫の要塞でもあります。お休み中のねこ多数発見。
ダメージドクリフと呼ばれる名所。潮風で風化して現在の姿になったとか。
半島の先端辺りから、要塞に入ることが出来ます。この日はちょうど入場料無料の日でラッキーでした。
メイン広場は5階。スペイン統治時代の旗、プエルトリコ旗、合衆国旗が風になびきます。
20世紀初頭まで本当に要塞として使われていました。アメリカ軍も実際に使っていたということ。
帰りはメインの入り口から出てきました。是非空いているときに観光することをおススメします。
その後は旧市街を散策。スペイン統治時代のカラフルな建物がとても印象的な街並み。
坂道が多いですが、そこまできつくはありません。
歩いているうちにもう一つの要塞、サン・クリストバル要塞に到着。モロ要塞の強化のために作られたらしく、かなり大きい。
ここからの眺めはとても気持ちがいい。そして要塞にいた人間の気持ちになれます。城や要塞を楽しむには、どう攻めるか、どう守るかを想像することに尽きるので、想像のしやすさは結構大事なポイントかなと。
昼食はRobertoさんおススメのプエルトリコ料理屋さん。大衆食堂風の気取らない店内で、雰囲気は結構好きな部類。
安めのプレートをオーダーして、プエルトリコ名物のモフォンゴ(写真右下)をいただく。バナナを揚げたものに何らかの味付けをした感じで、特別美味しいわけではなかった・・・(笑)付け合わせの肉はザ・形成肉のお味でした。まぁ東南アジアにもありそうな感じのご飯でしたよ、ということで終了。
昼食後は再び旧市街を散策。さすがに昼間は暑いので休み休み。夕方前には宿に到着。ひと眠りの後、晩御飯は近くのイタリアンでピザを頬張り、翌日の予定を立てる。共有スペースで夜風に当たるのはとても快適で、読書も進みます。もちろんナイトライフが好きな人は、新市街で数多く開催されているパーティに参加するという手もありますので、暇を持て余すことはないでしょう(実際深夜でも爆音鳴らした車が結構行きかってます)。
その2に続く。